診断データの収集、フォーマット、または分析のために以下のツールを使用できます。
db2dart コマンドは、データベースとその内部のオブジェクトの体系的な正確さを検査するのに使用できます。 他の方法ではアクセスできない表からデータを抽出するために、データベース制御ファイルの内容を表示するのにも使用できます。
db2diag ツールによって、db2diag ログ・ファイルで使用可能な大量の情報をフィルターに掛けたり、フォーマットすることが可能です。db2diag ログ・ファイルのレコードをフィルター処理することで、問題のトラブルシューティングで必要なレコードを見つけるための時間を短縮できます。
グローバル・レジストリーは、db2greg ツールを使用して表示および編集できます。
db2level コマンドを使用すれば、ご使用の DB2 インスタンスのバージョンとサービス・レベル (ビルド・レベルおよびフィックスパック番号) を判別できます。
あるデータベースと構造が類似した別のデータベースを作成できると便利な場合がよくあります。 例えば、新しいアプリケーションやリカバリー・プランを実動システムでテストするより、ほぼ同じ構造とデータを持つテスト・システムを作成して、実動システムに悪影響を与えないようにそのテスト・システムでテストする方が理にかなっています。 db2look ツールを使用すると、あるデータベースのデータベース・オブジェクトを別のデータベースに複製するのに必要な DDL ステートメントを抽出することができます。 このツールはまた、あるデータベースから別のデータベースに統計情報を複製するのに必要な SQL ステートメントや、データベース構成、データベース・マネージャー構成、およびレジストリー変数の複製に必要なステートメントを生成することもできます。
システムに DB2 製品の複数のコピーをインストールできる能力と、 選択したパスに DB2 製品およびフィーチャーをインストールできる柔軟性があるため、インストールされている内容とその場所を把握しておくのに役立つツールが必要です。サポートされている Linux および UNIX オペレーティング・システムにおいて、 db2ls コマンドは、システムにインストールされている DB2 製品およびフィーチャー (DB2 バージョン 9 HTML 資料が含まれます) をリストします。
db2pd ツールは、トラブルシューティングのために使用します。このツールによって、DB2 メモリー・セットからの情報を素早く即時に返すことが可能です。
DB2 の問題に関する情報を集めるとき、実行すべき最も重要な DB2 ユーティリティーは db2support です。 db2support ユーティリティーは、DB2 とシステムのあらゆる診断情報を自動的に収集します。さらに、オプションとして、問題の状況について問い合わせる「質問と回答」形式の対話も可能です。
db2val ツールは、インストール・ファイル、インスタンス、データベース作成、データベースへの接続、およびパーティション・データベース環境の状態を検証することで、DB2 コピーのコア機能を検査します。
DB2 で問題が繰り返し起こる場合、トレースによって、 追加情報を収集できる場合があります。 通常の状況では、IBM ソフトウェア・サポートに依頼された場合にのみ、トレースを使用してください。トレースを取る処理には、トレース機能の設定、 問題の再現、およびデータの収集が必要になります。
Windows、Linux、 および UNIX オペレーティング・システムで提供されている有用な診断ツールを使用して、システムで発生している問題の原因を識別するのに役立つデータを収集および処理することができます。