DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows

db2dart ツールの概要

db2dart コマンドは、データベースとその内部のオブジェクトの体系的な正確さを検査するのに使用できます。 他の方法ではアクセスできない表からデータを抽出するために、データベース制御ファイルの内容を表示するのにも使用できます。

使用可能なオプションすべてを表示するには、パラメーターを何も指定せず、db2dart コマンドを発行します。表スペース ID などのパラメーターを必要とするオプションによっては、コマンド行で明示的に指定されていない場合、プロンプトが出されます。

デフォルトでは、db2dart ユーティリティーは databaseName.RPT という名前のレポート・ファイルを作成します。単一パーティションのデータベース・パーティション環境の場合、ファイルは現行ディレクトリーで作成されます。 複数パーティションのデータベース・パーティション環境の場合、ファイルは診断ディレクトリー中のサブディレクトリーの下に作成されます。サブディレクトリーは DART#### で、#### はデータベース・パーティション番号です。

db2dart ユーティリティーは、ディスクから直接読み取ることによってデータベース中のデータおよびメタデータにアクセスします。 そのため、まだアクティブな接続があるデータベースに対してこのツールを実行してはなりません。 接続が存在する場合、このツールはバッファー・プール中のページまたはメモリー内の制御構造などを認識しないので、結果として誤ったエラーが報告される可能性があります。 同様に、クラッシュ・リカバリーが必要か、またはロールフォワード・リカバリーが完了していないデータベースに対して db2dart を実行すると、ディスク上のデータの不整合の性質のため、同様の不整合が発生する場合があります。