UPDATE DATABASE CONFIGURATION コマンド (ADMIN_CMD プロシージャーを使用)

UPDATE DATABASE CONFIGURATION コマンドは、特定のデータベース構成ファイルの中の個々の項目を修正します。 データベース 構成ファイルは、 データベース が作成されたすべてのデータベース・パーティションに存在します。

範囲

このコマンドはデフォルトですべてのデータベース・パーティションまたはメンバーを更新します。ただし、以下のオプションの節が指定されている場合は除きます。
  • MEMBER は、 Db2® pureScale® 環境で 1 つのデータベース・メンバーのみを更新する場合、またはパーティション・データベース環境で 1 つのデータベース・パーティションのみを更新する場合に使用します。

許可

以下の権限のいずれか。
  • SYSADM
  • SYSCTRL
  • SYSMAINT

必要な接続

データベース。 データベース接続は、接続されているデータベースが含まれているインスタンスに対してローカルなものでなければなりません。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramUPDATEDATABASEDBCONFIGURATIONCONFIGCFGFORdatabase-aliasMEMBERmember-numberUSING config-keywordvaluevalueAUTOMATICAUTOMATICMANUAL IMMEDIATEDEFERRED

コマンド・パラメーター

FOR database-alias
構成を更新するデータベースの別名を指定します。 データベース接続が既に確立されている場合は、データベース別名を指定する必要はありません。 データベース別名は、サーバー上でローカルに定義されていなければなりません。 同じデータベース・インスタンスにある別のデータベースについては、その構成ファイルを更新できます。 例えば、データベース db11のみに接続している場合に、 update db config for alias db22 using .... immediateを発行すると、以下のようになります。
  • db22 上にアクティブな接続がない場合、更新の必要なのは構成ファイルだけであるため、更新は成功します。 新しい接続 (それによりデータベースがアクティブになる) により、メモリー内で新しい変更が認識されるようになります。
  • db22 上に他のアプリケーションからのアクティブな接続があるなら、更新はディスク上で動作しますが、メモリー内では動作しません。 データベースを再始動する必要があることを示す警告を受け取ることになります。
MEMBER member-number
MEMBER 節は、変更を適用するメンバーを指定します。 この節を省略すると、結果としてすべてのメンバーに対して変更が適用されることになります。
USING config-keyword value
config-keyword は、更新するデータベース構成パラメーターを指定します。 value は、パラメーターに割り当てる値を指定します。
AUTOMATIC
いくつかの構成パラメーターは AUTOMATIC に設定できます。それにより、Db2 データベース・システムが自動的にこれらのパラメーターを調整し、現行のリソース要件を反映します。 AUTOMATIC キーワードをサポートする構成パラメーターのリストは、構成パラメーターのサマリーを参照してください。 AUTOMATIC キーワードと一緒に値を指定すると、自動計算に影響する可能性があります。 この動作の具体的な詳細については、構成パラメーターの資料を参照してください。
注: appl_memorylogindexbuildmax_log 、および num_log_span データベース構成パラメーターは、コマンド行プロセッサーを使用してのみ AUTOMATIC に設定できます。
MANUAL
構成パラメーターの自動チューニングを使用不可にします。 パラメーターはその現行の内部値に設定され、自動的な更新は行われなくなります。
IMMEDIATE
データベースが稼働している場合に、即時に変更を行います。 IMMEDIATE はデフォルトのアクションです。 ADMIN_CMD プロシージャーにはデータベース接続が必要であるため、接続されているデータベースの動的構成可能パラメーターについては、即時に変更が有効になります。

これは、CLPPlus インターフェースで操作する場合のデフォルトの節でもあります。 CLPPlus プロセッサーを使う場合、IMMEDIATE を呼び出す必要はありません。

DEFERRED
構成ファイルでのみ変更を行います。 したがって、加えられた変更は、次にデータベースが再活動化されるときに有効になります。

データベース構成パラメーター sortheap を、アプリケーションが現在接続しているデータベース・パーティションに対して 1000 の値に設定します。
CALL SYSPROC.ADMIN_CMD ('UPDATE DB CFG USING sortheap 1000')

使用上の注意

コマンドの実行状況は、CALL ステートメントからの結果である SQLCA で戻されます。

database-alias は、サーバー上で定義されている別名でなければなりません。

このコマンドは、 MEMBER が指定されていない限り、すべてのデータベース・パーティションに影響します。

データベース構成パラメーターのリストを表示または印刷するには、SYSIBMADM.DBCFG 管理ビューを使用してください。

すべてのデータベース構成パラメーターを推奨されているデフォルトにリセットするには、ADMIN_CMD プロシージャーを使用し、RESET DATABASE CONFIGURATION コマンドを使用してください。

データベース構成パラメーターを変更するには、ADMIN_CMD プロシージャーを介して UPDATE DATABASE CONFIGURATION コマンドを使用します。 例えば、ZELLMART という名前のデータベースを含む単一パーティション・データベース環境でロギング・モードを アーカイブ・ロギング に変更するには、以下を使用します。

CALL SYSPROC.ADMIN_CMD ('update db cfg for zellmart using logarchmeth1 logretain')

logarchmeth1 構成パラメーターが変更されたことをチェックするには、次を使用します。

SELECT * FROM SYSIBMADM.DBCFG WHERE NAME='logarchmeth1'
特定のデータベース・パーティションのデータベース構成パラメーターを更新するには、以下を行います。
  1. DB2NODE 変数にデータベース・パーティション番号を設定します。
  2. データベース・パーティションに接続する。
  3. ADMIN_CMD プロシージャーから UPDATE DATABASE CONFIGURATION コマンドを使用して、データベース構成パラメーターを更新します。
  4. データベース・パーティションから切断する。
または MEMBERを使用できます。 例えば、 MEMBERを使用してロギング・モードを 1 つの特定のパーティション (30) のみに更新するには、以下を使用します。
CALL SYSPROC.ADMIN_CMD ('update db cfg for zellmart member 30 using
 logarchmeth1 logretain')

Db2 データベース構成パラメーターと、各種データベース・ノードに使用できる値についての詳細は、 個々の構成パラメーターの説明を参照してください。 これらのパラメーターの値は、構成するデータベース・ノードの各タイプ (サーバー、 クライアント、またはリモート・クライアントを持つサーバー) によって異なります。

すべてのパラメーターを更新できるわけではありません。

データベース構成ファイルへの変更の一部は、 ファイルがメモリーにロードされた後にのみ有効になります。 これを行う前にすべてのアプリケーションはデータベースから切断されている必要があります。 オンラインで構成できるパラメーターと構成できないパラメーターについては、 構成パラメーターの一覧をご覧ください。

エラーが発生した場合、データベース構成ファイルは変更されません。 チェックサムが無効な場合、データベース構成ファイルは更新できません。 適当なコマンドを使用しないでデータベース構成ファイルを変更するとこれが発生することがあります。 これが発生する場合、データベースをリストアしてデータベース構成ファイルをリセットする必要があります。

互換性

以前のバージョンとの互換性:
  • DB2_ENFORCE_MEMBER_SYNTAX レジストリー変数がONに設定された場合を除き、 MEMBERの代わりにDBPARTITIONNUMを使用できます。