DBCFG 管理ビューおよび DB_GET_CFG 表関数 - データベース構成パラメーター情報の取得

DBCFG 管理ビューおよび DB_GET_CFG 表関数は、現在接続中のデータベースのデータベース構成パラメーター情報を、すべてのアクティブ・データベース・メンバーについて取得します。

インスタンス内のすべてのデータベース・メンバーから情報が取得されるようにするには、管理ビューまたは表関数を使用する前に ACTIVATE DATABASE コマンドを実行します。 管理ビューまたは表関数のどちらを使用しているかによって、以下のいずれかのセクションを参照してください。

DBCFG 管理ビュー

スキーマは SYSIBMADM です。

許可

以下のいずれかの権限が必要です。
  • DBCFG 管理ビューに対する SELECT 特権
  • DBCFG 管理ビューに対する CONTROL 特権
  • DATAACCESS 権限
  • DBADM 権限
  • SQLADM 権限

デフォルトの PUBLIC 特権

制限のないデータベースでは、このビューが自動的に作成されると、SELECT 特権が PUBLIC に付与されます。

例 1: メモリーに保管されている、すべてのアクティブ・データベース・メンバーに関するデータベース構成内の自動保守の設定を取得します。
SELECT DBPARTITIONNUM, NAME, VALUE FROM SYSIBMADM.DBCFG WHERE NAME LIKE 'auto_%'
以下はこの照会の出力例です。
DBPARTITIONNUM NAME                             VALUE         
-------------- -------------------------------- --------------
             0 auto_maint                       OFF           
             0 auto_db_backup                   OFF           
             0 auto_tbl_maint                   OFF           
             0 auto_runstats                    OFF           
             0 auto_reorg                       OFF           
             0 autorestart                      ON            

  6 record(s) selected.
例 2: ディスクに保管されている、すべてのアクティブなデータベース・メンバーのデータベース構成パラメーター値すべてを取得します。
SELECT NAME, DEFERRED_VALUE, DBPARTITIONNUM FROM SYSIBMADM.DBCFG
以下はこの照会の出力例です。
NAME                 DEFERRED_VALUE      DBPARTITIONNUM  
----------------...- ---------------...- --------------  
app_ctl_heap_sz      128                              0  
appgroup_mem_sz      30000                            0  
applheapsz           256                              0  
archretrydelay       20                               0  
...                                                      
autorestart          ON                               0  
avg_appls            1                                0  
blk_log_dsk_ful      NO                               0  
catalogcache_sz      -1                               0  
...                                                      

DB_GET_CFG 表関数

構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramDB_GET_CFG(member )

スキーマは SYSPROC です。

表関数パラメーター

member
現在接続されているデータベースと同じインスタンス内のデータベース・メンバーの番号を指定する、タイプ INTEGER のオプション入力引数。 現行のデータベース・メンバーには -1、すべてのアクティブなデータベース・メンバーには -2 を指定します。 NULL 値を指定すると、-1 が暗黙的に設定されます。 アクティブ・データベース・メンバーでは、データベースはアプリケーションからの接続および使用が可能です。

許可

以下のいずれかの権限が必要です。
  • DB_GET_CFG 表関数に対する EXECUTE 特権
  • DATAACCESS 権限
  • DBADM 権限
  • SQLADM 権限

デフォルトの PUBLIC 特権

制限のないデータベースでは、この関数が自動的に作成されると、EXECUTE 特権が PUBLIC に付与されます。

Db2® pureScale® 環境では、すべてのアクティブ・メンバーのメモリーに保管されているデータベース構成の自動保守設定を取得します。
SELECT NAME, VARCHAR(VALUE, 20) AS VALUE, MEMBER,
   DBPARTITIONNUM FROM TABLE(SYSPROC.DB_GET_CFG(-2))
   WHERE NAME LIKE 'auto_%' ORDER BY NAME, MEMBER
以下はこの照会の出力例です。
NAME                             VALUE                MEMBER DBPARTITIONNUM
-------------------------------- -------------------- ------ --------------
auto_db_backup                   OFF                  0                   0
auto_db_backup                   OFF                  1                   0
auto_db_backup                   OFF                  2                   0
auto_del_rec_obj                 OFF                  0                   0
auto_del_rec_obj                 OFF                  1                   0
auto_del_rec_obj                 OFF                  2                   0
auto_maint                       ON                   0                   0
auto_maint                       ON                   1                   0
auto_maint                       ON                   2                   0
auto_reorg                       OFF                  0                   0
auto_reorg                       OFF                  1                   0
auto_reorg                       OFF                  2                   0
auto_reval                       DEFERRED             0                   0
auto_reval                       DEFERRED             1                   0
auto_reval                       DEFERRED             2                   0
auto_runstats                    ON                   0                   0
auto_runstats                    ON                   1                   0
auto_runstats                    ON                   2                   0
auto_stats_views                 OFF                  0                   0
auto_stats_views                 OFF                  1                   0
auto_stats_views                 OFF                  2                   0
auto_stmt_stats                  ON                   0                   0
auto_stmt_stats                  ON                   1                   0
auto_stmt_stats                  ON                   2                   0
auto_tbl_maint                   ON                   0                   0
auto_tbl_maint                   ON                   1                   0
auto_tbl_maint                   ON                   2                   0
autorestart                      ON                   0                   0
autorestart                      ON                   1                   0
autorestart                      ON                   2                   0

  30 record(s) selected. 

戻される情報

表 1. DBCFG 管理ビューおよび DB_GET_CFG 表関数によって戻される情報
列名 データ・タイプ 説明
名前 VARCHAR(32) 構成パラメーター名。
価値 VARCHAR(1024) メモリー内に保管されている構成パラメーターの現行値。
VALUE_FLAGS VARCHAR(10) 構成パラメーターの現行値に固有の情報を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
  • NONE-追加情報なし
  • AUTOMATIC-構成パラメーターが自動に設定されました
  • COMPUTED-構成パラメーターが計算値に設定されました
DEFERRED_VALUE VARCHAR(1024) ディスク上の構成パラメーター値。 データベース構成パラメーターによっては、データベースを再活動化しないと変更が有効にならないことがあります。 その場合に、すべてのアプリケーションをまずデータベースから切断する必要があります。 (データベースが活動化している場合は、いったん非アクティブ化し、 それから活動化し直す必要があります。) 次にデータベースに接続する際に、変更が有効になります。
DEFERRED_VALUE_FLAGS VARCHAR(10) 構成パラメーターの据え置き値に固有の情報を指定します。 有効な値は以下のとおりです。
  • NONE-追加情報なし
  • AUTOMATIC-構成パラメーター
  • COMPUTED-構成パラメーターが計算値に設定されました
DATATYPE VARCHAR(128) 構成パラメーター・データ・タイプ。
DBPARTITIONNUM SMALLINT dbpartitionnum - データベース・パーティション番号 : モニター・エレメント
メンバー SMALLINT member - データベース・メンバー・モニター・エレメント