overflowlogpath - オーバーフロー・ログ・パス構成パラメーター

overflowlogpath パラメーターは、 Db2® データベースがロールフォワード操作に必要なログ・ファイルを検索する場所と、アーカイブから取得したアクティブ・ログ・ファイルを保管する場所を指定します。 また、db2ReadLog API を使用する際に必要なログ・ファイルを検索および保管するためのロケーションも指定します。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
オンラインで構成可能
伝搬クラス
即時
デフォルト [範囲]
NULL [任意の有効なパス ]

このパラメーターは、ロギング要件に応じていくつかの関数で 使用できます。

  • overflowlogpath パラメーターを使用して、ロールフォワード操作に必要なログ・ファイルを Db2 データベースが検索するロケーションを指定できます。 これは、 ROLLFORWARD コマンドの OVERFLOW LOG PATH オプションに似ています。 すべての ROLLFORWARD コマンドで常に OVERFLOW LOG PATH を指定する代わりに、この構成パラメーターを 1 回設定することができます。 ただし、両方を使用すると、 OVERFLOW LOG PATH オプションによって、その特定のロールフォワード操作の overflowlogpath 構成パラメーターが上書きされます。
  • logsecond-1 に設定されている場合には、Db2 がアーカイブから取り出したアクティブ・ログ・ファイルを保管するディレクトリーを、overflowlogpath パラメーターで指定できます。 アクティブ・ログ・ファイルがアクティブ・ログ・パスから除去されている場合は、ロールバック操作のために、アクティブ・ログ・ファイルを取り出す必要があります。 overflowlogpath パラメーターが設定されていない場合、Db2 データベースは、取り出したログ・ファイルをアクティブ・ログ・パスに置きます。 overflowlogpath パラメーターを使用して、取り出されたログ・ファイルを Db2 データベースが保管するための追加リソースを指定できます。 利点としては、入出力コストが異なるディスクに拡散することや、アクティブ・ログ・パスに保管できる ログ・ファイルが増えることなどがあります。
  • db2ReadLog API を、例えばレプリケーションに使用する必要がある場合は、overflowlogpath を使用して、この API に必要なログ・ファイルを Db2 データベースが検索するロケーションを指定できます。 ログ・ファイルが (アクティブ・ログ・パスにもオーバーフロー・ログ・パスにも) 見つからない場合、logarchmeth1 パラメーターまたは logarchmeth2 パラメーターを使ってログをアーカイブするようにデータベースが構成されていると、Db2 はログ・ファイルを取り出します。 また、 overflowlogpath パラメーターを使用して、取得したログ・ファイルを保管する Db2 データベースのディレクトリーを指定します。 利点としては、アクティブ・ログ・パスの入出力コストの削減、および アクティブ・ログ・パスに保管できるログ・ファイル数の増加などがあります。
  • BACKUP DATABASE INCLUDE LOGS 操作に必要なログ・ファイルを取得するために、 Db2 データベースの場所を指定できます。

overflowlogpath を設定するには、最大 242 バイトのストリングを 指定します。 ストリングがパス名を示す必要があり、これは相対パス名ではなく、絶対パス名でなければ なりません。 パス名は、ロー・デバイスではなく、ディスク・ディレクトリーでなければなりません。 overflowlogpath を空ストリングとして指定することはできません。

注: データベース・パーティション番号とログ・ストリーム ID は、自動的にパスに付加されます (例: /home/dbuser/dblogs/NODE0000/LOGSTREAM0000/)。 Db2 pureScale® やパーティション・データベース環境などの複数パーティション・データベース環境でログを作成する場合は、ログ・ディレクトリーにログ・ファイルをコピーする必要があります。そうしないと、ログが不完全になる可能性があります。