mirrorlogpath - ミラー・ログ・パス構成パラメーター

このパラメーターは、ミラー・ログ・パスの最大 242 バイトのストリングを指定します。 このストリングは絶対パス名を指すものでなければなりません。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
構成可能
デフォルト [範囲]
NULL [任意の有効なパスまたは装置]

Db2® pureScale® 環境Db2 Enterprise Server Edition 環境の両方で、データベース・パーティション番号とログ・ストリーム ID が自動的にパスに追加されます (例: /home/dbuser/dblogs/NODE0000/LOGSTREAM0000/)。

mirrorlogpath 構成パラメーターの値を設定すると、Db2 データベース・システムは、ログ・パスとミラー・ログ・パスの両方にアクティブ・ログ・ファイルを作成します。 ログ・データはすべて両方のパスに書き込まれます。 ミラー・ログ・パスにはアクティブ・ログ・ファイル・セットの複製があるので、ディスク・エラーや人為的ミスのために一方のパスにあるアクティブ・ログ・ファイルが破損した場合でも、データベースは機能し続けることができます。

Db2 pureScale 環境では、データベースに接続またはアクティブ化する最初の メンバー が、このログ・パス・パラメーターの値の変更を処理します。 Db2 データベース・ マネージャーは、パスが存在することと、そのパスに対する読み取りおよび書き込み権限の両方があることを 確認します。

また、データベース・マネージャーは、ログ・ファイル用のメンバー固有サブディレクトリーの作成も試みます。 これらの操作のいずれかに失敗すると、Db2 データベース・マネージャーは、 指定されたパスを拒否し、古いパスを使用してデータベースをオンラインにします。 データベース・マネージャーが指定されたパスを受け入れると、新しい値が各 メンバーに伝搬されます。 あるメンバーにおいて、新しいパスへの切り替えを試みているときに障害が起こった場合、以降のそのメンバーに対する活動化と接続の試行は、いずれも SQL5099N で失敗します。 すべての メンバー は、同じログ・パスを使用する必要があります。

ミラー・ログ・パスを変更する場合は、これまでのミラー・ログ・パスにログ・ファイルが存在する可能性があります。 こうしたログ・ファイルはアーカイブされていない場合があるので、これらのログ・ファイル は、手動でアーカイブしておく必要があります。 また、関連データベース上でレプリケーションを実行する場合、レプリケーションで、ログ・パス変更前のログ・ファイルが今後も必要になることがあります。 ログ・アーカイブを使用するようにデータベースが構成してあり、すべてのログ・ファイルが Db2 データベース・システムによって自動的にアーカイブされているか、または手動でアーカイブされている場合、Db2 データベース・システムはログ・ファイルを取得してレプリケーション処理を完了することができます。 それ以外の場合、ファイルは、古いミラー・ログ・パスから新しいミラー・ログ・パスにコピーできます。

logpath または newlogpath 構成パラメーターで、 ログ・ファイルの保管されているロケーションとしてロー・デバイスを指定する場合、 ミラー・ロギング (mirrorlogpath 構成パラメーターによって示される) を行うことはできません。 logpath または newlogpath 構成パラメーターで、 ログ・ファイルの保管されているロケーションとしてファイル・パスを指定する場合、 ミラー・ロギングは可能であり、 mirrorlogpath 構成パラメーターの指定をファイル・パスとする必要があります。

mirrorlogpath 構成パラメーターは、logarchmeth2 構成パラメーターと一緒に設定すると、ログ・アーカイブ動作に影響を与えます。 mirrorlogpathlogarchmeth2 両方の構成パラメーターの値を設定すると、logarchmeth2 構成パラメーターは、アクティブ・ログ・パスのログ・ファイルの追加コピーをアーカイブする代わりに、ミラー・ログ・パスからログ・ファイルをアーカイブします。 このログ・アーカイブ動作を使用すると、ロールフォワード・リカバリーの際の回復力が向上します。アーカイブの前に 1 次ログ・ファイルが破損した場合でも、ミラー・ログ・パスからの使用可能なアーカイブ・ログ・ファイルを使用してデータベース・リカバリー操作を続行できる可能性があるからです。

推奨事項:
  • ログ・ファイルの場合とまったく同様に、ミラー・ログ・ファイルの 場合も、入出力の多くない物理ディスクに置く必要があります。
  • ミラー・ログ・パスと 1 次ログ・パスを別々の装置に指定することを強くお勧めします。
データベース・システム・モニターを使用すると、 データベース・ロギングに関連する入出力の数を追跡できます。 以下のデータ・エレメントは、データベース・ロギングに関連した入出力活動の量を戻します。
log_reads
読み取られたログ・ページの数。
log_writes
書き込まれたログ・ページの数。
他のディスク入出力アクティビティーに関する情報を収集し、入出力アクティビティーの 2 つのタイプを比較するには、オペレーティング・システムのモニター・ツールを使用できます。