num_iocleaners - 非同期ページ・クリーナーの数構成パラメーター

このパラメーターを使用すると、データベースの非同期ページ・クリーナーの数を指定できます。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
  • 構成可能
  • Db2® pureScale® 環境のメンバーにより構成可能
デフォルト [範囲]
自動 [0 - 255 ]
注: デフォルト値は、初期データベース作成後に Db2 構成アドバイザーによって変更される場合があります。
単位
カウンター

クリーナー処理エンジンの数は num_iocleaners 構成パラメーターで設定される値です。 ただし、クリーナー処理エンジンの最大数は 128 です。

これらのページ・クリーナーは、バッファー・プール内のスペースがデータベース・ エージェントによって必要とされる前に、変更済みページをバッファー・プールからディスクに書き込みます。 その結果として、データベース・エージェントは、変更済みページが書き出されて、バッファー・プール 内のスペースを使用できるようになるのを待機する必要がなくなります。 こうして、データベース・アプリケーション全体のパフォーマンスが向上します。

ページ・クリーナーを使用すると、どの時点においても、ディスク上のデータベースの内容がより新しいものになるため、停電などのソフト障害からのリカバリー時間も 短縮されます。

このパラメーターを AUTOMATIC に設定すると、開始されるページ・クリーナーの数は、現行マシンに構成された物理 CPU コアの数と、パーティション・データベース環境内のローカル論理データベース・パーティションの数に基づいて決まります。 このパラメーターを AUTOMATIC に設定すると、必ず少なくとも 1 つのページ・クリーナーが開始されます。

このパラメーターを AUTOMATIC に設定したときに開始されるページ・クリーナーの数は、次の数式を使用して計算されます。
number of page cleaners = max( ceil( # CPUs / # local logical DPs ) - 1, 1 )
この数式により、各論理データベース・パーティションに配布されるページ・クリーナーの数がほぼ均等になるようにし、かつページ・クリーナーの数が物理 CPU コアの数を超えないようにしています。
注: HP-UX プラットフォームでは、物理 CPU コアの数ではなく、論理 CPU の数を計算に使用する必要があります。
推奨: このパラメーターの値を設定する際は、次の要因を 考慮してください。
  • ワークロード

    更新トランザクションの率が高い環境では、ページ・クリーナーの数を増やして構成する必要が あります。 これは、DB2_USE_ALTERNATE_PAGE_CLEANINGOFF の場合のみ適用できます。これはデフォルト値でもあります。

  • バッファー・プールのサイズ

    バッファー・プールの容量が大きい環境でも、ページ・クリーナーの数を増やして構成する必要が あります。 これは、DB2_USE_ALTERNATE_PAGE_CLEANINGOFF の場合のみ適用できます。これはデフォルト値でもあります。

データベース・システム・モニターを使用すると、バッファー・プールからの書き込みアクティビティーについてのイベント・モニターから得られる情報を使用して、この構成パラメーターを調整する場合に役立ちます。
  • 次の 2 つの条件が真の場合は、パラメーターの値を小さくすることができます。
    • pool_data_writes がおよそ pool_async_data_writes に等しい。
    • pool_index_writes が およそ pool_async_index_writes に等しい。
      注: AUTOMATICによって計算される値よりも小さい値に減らすことは推奨されません。
  • 次の 2 つの条件のいずれかが真の場合は、パラメーターの値を大きくする 必要があります。
    • pool_data_writespool_async_data_writes よりもはるかに大きい。
    • pool_index_writespool_async_index_writes よりもはるかに大きい。