H

hadr_connect_status HADR 接続状況 : モニター・エレメント

データベースの高可用性災害時リカバリー (HADR) の現在の接続状況。
表 1. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される
表 2. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、データベースの HADR 接続状況を判別できます。

MON_GET_HADR インターフェースの場合、このエレメントは文字ストリングであり、以下のいずれかの値になります。
  • CONNECTED
  • CONGESTED
  • DISCONNECTED
スナップショット・モニター・インターフェースの場合、このエレメントのデータ・タイプは整数であり、その値は以下の定数のいずれかです。
SQLM_HADR_CONN_CONNECTED
データベースはそのパートナー・ノードに接続しています。
SQLM_HADR_CONN_DISCONNECTED
データベースはそのパートナー・ノードに接続していません。
SQLM_HADR_CONN_CONGESTED
データベースはそのパートナー・ノードに接続していますが、接続が混雑しています。1 次とスタンバイのペアの間に TCP/IP ソケット接続が依然として存在しているものの、 一方の終端が他方の終端に送信できない場合に、接続は混雑します。 例えば、受信側の終端がソケット接続から受信していないと、 TCP/IP 送信スペースが満杯になります。 ネットワーク接続が混雑する理由には、次のものがあります。
  • ネットワークを共有するリソースが多すぎるか、 ネットワークが 1 次 HADR ノードのトランザクション・ボリュームにとって低速である。
  • スタンバイ HADR ノードのあるサーバーが強力でないので、 必要な速度で通信サブシステムから情報を取り出せない。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_connect_status_time - HADR 接続状況時間 : モニター・エレメント

注: hadr_connect_time および hadr_connect_status_time モニター・エレメントは、2 つの異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 hadr_connect_time はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、hadr_connect_status_time は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

このエレメントは、HADR データベースが hadr_connect_status エレメントによって示される状態になった時刻を返します。 hadr_connect_status に応じて、接続開始時刻、輻輳開始時刻、切断時刻のいずれかの値を示します。

表 3. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される

hadr_connect_time HADR 接続時刻 : モニター・エレメント

注: HADR_CONNECT_TIME および HADR_CONNECT_STATUS_TIME モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_CONNECT_TIME はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、HADR_CONNECT_STATUS_TIME は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

このモニター・エレメントは、 高可用性災害時回復 (HADR) 接続時刻、HADR 輻輳 (ふくそう) 時刻、または HADR 切断時刻のいずれかの値を返します。

表 4. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用すると、現在の HADR 接続状況が始まった時刻を判別できます。

データベースが HADR 1 次またはスタンバイの役割の場合は、このエレメントの意味は、 hadr_connect_status エレメントの値に従属します。
  • hadr_connect_status エレメントの値が SQLM_HADR_CONN_CONNECTED の場合は、 このエレメントは接続時刻を示す。
  • hadr_connect_status エレメントの値が SQLM_HADR_CONN_CONGESTED の場合は、 このエレメントは輻輳 (ふくそう) の開始時刻を示す。
  • hadr_connect_status エレメントの値が SQLM_HADR_CONN_DISCONNECTED の場合は、 このエレメントは切断時刻を示す。
HADR エンジン・ディスパッチ可能単位 (EDU) の開始以降に接続が行われていない場合、 接続状況は「切断」として報告され、切断時刻に HADR EDU 起動時刻が使用されます。 HADR 接続イベントや切断イベントは比較的頻度が低いので、 DFT_MON_TIMESTAMP スイッチが OFF の場合でも時刻は収集されて報告されます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_flags - HADR フラグ : モニター・エレメント

HADR 情報のフラグ。

表 5. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される

使用法

hadr_flags は、以下のフラグで構成される、スペースで区切られたストリングです。
ASSISTED_REMOTE_CATCHUP
ストリームはリモート・キャッチアップ・アシスト状態です。
ASSISTED_MEMBER_ACTIVE
リモート・キャッチアップ・アシスト中には、アシストされている 1 次データベース上のメンバーがアクティブになります。アクティブ・メンバーはスタンバイ・データベースに直接接続されることが予期されるため、これは異常状態です。
STANDBY_LOG_RETRIEVAL
スタンバイ・データベースはログ・ファイルを取得するためにログ・アーカイブ・デバイスと相互作用中です。
STANDBY_RECV_BLOCKED
スタンバイ・データベースが一時的にログを受信できません。このフラグの考えられる原因は、以下の状態です。
  • ログ・スプーリングが使用不可になっているときに、ログを受け取るバッファーがフル (standby_recv_buf_percent が 100%) になりました。
  • ログ・スプーリングが使用可能になっているときに、スプーリングがスプール制限 (standby_spool_percent が 100%) に達しました。
  • スタンバイ・ログ・デバイスがフルになりました (standby_log_device_full フラグが設定されています)。 この状態はスプーリングが使用可能であっても使用不可であっても発生します。
すべての場合において、ログの適用が進行すると、スペースは解放され、ログの受信も再開されます。
STANDBY_LOG_DEVICE_FULL
スタンバイ・ログ・デバイスがフルです。この状態になると、適用が進んでスペースが解放されるまで、ログの受信はブロックされます。
STANDBY_REPLAY_NOT_ON_PREFERRED
スタンバイ・データベース上の現行再生メンバーは、優先再生メンバーではありません。

hadr_heartbeat HADR ハートビート : モニター・エレメント

高可用性災害時回復 (HADR) の接続において、連続して受信されなかったハートビートの数。 データベースが ハートビートを再び受信すると、この数値はゼロにリセットされます。 データベースが HADR プライマリーまたはスタンバイの役割の場合、このエレメントは HADR 接続の正常性を示します。
表 6. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本
スナップショット・モニターの場合、このカウンターはリセットできません。

使用法

このエレメントを使用して、HADR 接続の正常性を判別できます。

ハートビートとは、他の HADR データベースから定期的に送信されるメッセージのことです。 このエレメントの値がゼロの場合は、ハートビートは欠落しておらず、接続は健全です。 値が大きくなるほど、接続の状態は悪くなります。

切断モードでは、欠落したハートビートは適用されないため、常に 0 として表示されます。

ハートビート間隔は、hadr_timeouthadr_peer_window などの構成パラメーターから 得られます。最大設定値は 30 秒です。

このエレメントのデータ・タイプは整数です。

データベースの HADR 役割が標準の場合、 このエレメントは無視してください。hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_local_host - HADR ローカル・ホスト : モニター・エレメント

高可用性災害時リカバリー (HADR) ローカル・ホスト名値は、ホスト名のストリングか、 「1.2.3.4」などの IP アドレスのストリングとして表示されます。

重要: このモニター・エレメントは、 バージョン 10.1 で非推奨となっており、将来のリリースで除去される可能性があります。詳しくは、HADR のいくつかのモニター・インターフェースが推奨されなくなったを参照してください。
表 7. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、有効な HADR ローカル・ホスト名を判別できます。 HADR データベース構成パラメーターは静的です。 パラメーターに対する変更内容は、 データベースが停止して再始動するまでは有効になりません。 このモニター・エレメントは、データベース構成ファイル中の値ではなく、 HADR システムが実際に使用している値を報告します。

このエレメントに対する変更は、データベースを活動化すると有効になります。データベースが既にオンラインの場合は、1 次データベース上の HADR を停止して再始動すると有効になります。

注: 使用する名前は、1 つの IP アドレスに解決されなければなりません。複数のアドレスに解決される名前を使用すると、HADR を始動しようとするときにエラーが発生します。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_local_service HADR ローカル・サービス : モニター・エレメント

ローカル HADR TCP サービス。 この値は、サービス名のストリングか、ポート番号のストリングとして表示されます。
表 8. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、有効な HADR ローカル・サービス名を判別できます。

このエレメントに対する変更は、データベースを活動化すると有効になります。データベースが既にオンラインの場合は、1 次データベース上の HADR を停止して再始動すると有効になります。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_log_gap HADR ログ・ギャップ : モニター・エレメント

このエレメントは、PRIMARY_LOG_POS 値と STANDBY_LOG_POS 値の間のギャップの最近の平均を示します。 ギャップはバイト数で測定されます。
表 9. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される
表 10. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、 1 次 HADR データベース・ログとスタンバイ HADR データベース・ログの間のギャップを判別できます。
注: ログ・ファイルの一部が切り捨てられている場合は、この切り捨てのためにログ・ギャップが膨れ上がっているように見えることがあります。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_peer_window - HADR ピア・ウィンドウ : モニター・エレメント

注: HADR_PEER_WINDOW および PEER_WINDOW モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_PEER_WINDOW はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、PEER_WINDOW は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

HADR_PEER_WINDOW データベース構成パラメーターの値。

表 11. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用すると、HADR_PEER_WINDOW データベース構成パラメーターの値を判別できます。

hadr_peer_window_end HADR ピア・ウィンドウ終了 : モニター・エレメント

注: HADR_PEER_WINDOW_ENDS および PEER_WINDOW_END モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_PEER_WINDOW_ENDS はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、PEER_WINDOW_END は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

高可用性災害時リカバリー (HADR) 1 次データベースがアクティブである限り、この 1 次データベースがピアまたは切断済みピア状態であることを保証する期間が終了する時点。

表 12. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用すると、1 次データベースがピアまたは切断済みピア状態であることを保証する期間が終了する時点を特定することができます。

1 次データベースによって報告される値と、スタンバイ・データベースによって報告される値が違うことがあります。この違いが生じる理由は、1 次データベースはハートビート・メッセージを送信する際に値を更新しますが、この新しい値がスタンバイ・データベースで表示されるのはこのメッセージがスタンバイ・データベースで受け取られて処理された後に限られるからです。

データベースがピアまたは切断済みピア状態でなくなっても、このモニター・エレメントの値はリセットされません。最後に認識された値が保持され、戻されます。データベースがピア状態に達することがなかった場合は、ゼロの値が戻されます。

ピア・ウィンドウ終了時刻は、1 次データベースによって設定された後、スタンバイ・データベースに送信されます。このため、ピア・ウィンドウ終了時刻の値は 1 次データベースのクロックに基づいています。ピア・ウィンドウ終了時刻と 1 次データベースのダウン時刻を比較する際に、2 つのクロックの同期が十分取れていない場合には、オフセットを追加してタイム・スタンプを 1 次データベースのクロックに変換する必要が生じることがあります。

hadr_primary_log_file HADR 1 次ログ・ファイル : モニター・エレメント

注: HADR_PRIMARY_LOG_FILE および PRIMARY_LOG_FILE モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_PRIMARY_LOG_FILE はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、PRIMARY_LOG_FILE は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

1 次 HADR データベース上の現行ログ・ファイルの名前。

表 13. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、1 次 HADR データベース上の現行ログ・ファイルを判別できます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_primary_log_lsn HADR 1 次ログ LSN : モニター・エレメント

注: HADR_PRIMARY_LOG_LSN および PRIMARY_LOG_POS モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_PRIMARY_LOG_LSN はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、PRIMARY_LOG_POS は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

1 次 HADR データベースの現在のログの位置。 ログ・シーケンス番号 (LSN) とは、 データベースのログ・ストリーム中のバイト・オフセットのことです。

表 14. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、1 次 HADR データベース上の現在のログの位置を判別できます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_primary_log_page HADR 1 次ログ・ページ : モニター・エレメント

注: HADR_PRIMARY_LOG_PAGE および PRIMARY_LOG_PAGE モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_PRIMARY_LOG_PAGE はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、PRIMARY_LOG_PAGE は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

1 次 HADR データベース上の現在のログ位置を示す現行ログ・ファイルのページ番号。 ページ番号はログ・ファイルと相対的です。 例えば、ページ・ゼロはファイルの先頭です。

表 15. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、1 次 HADR データベース上の現行ログ・ページを判別できます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_remote_host HADR リモート・ホスト : モニター・エレメント

高可用性災害時リカバリー (HADR) リモート・ホスト名値は、ホスト名のストリングか、 「1.2.3.4」などの IP アドレスのストリングとして表示されます。

重要: このモニター・エレメントは、 バージョン 10.1 で非推奨となっており、将来のリリースで除去される可能性があります。詳しくは、HADR のいくつかのモニター・インターフェースが推奨されなくなったを参照してください。
表 16. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、有効な HADR リモート・ホスト名を判別できます。

このエレメントに対する変更は、データベースを活動化すると有効になります。データベースが既にオンラインの場合は、1 次データベース上の HADR を停止して再始動すると有効になります。

注: 使用する名前は、1 つの IP アドレスに解決されなければなりません。複数のアドレスに解決される名前を使用すると、HADR を始動しようとするときにエラーが発生します。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_remote_instance HADR リモート・インスタンス : モニター・エレメント

リモート HADR インスタンス名。

重要: このモニター・エレメントは、 バージョン 10.1 で非推奨となっており、将来のリリースで除去される可能性があります。詳しくは、HADR のいくつかのモニター・インターフェースが推奨されなくなったを参照してください。
表 17. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、有効な HADR リモート・インスタンス名を判別できます。

このエレメントに対する変更は、データベースを活動化すると有効になります。データベースが既にオンラインの場合は、1 次データベース上の HADR を停止して再始動すると有効になります。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_remote_service HADR リモート・サービス : モニター・エレメント

リモート HADR TCP サービス。 この値は、サービス名のストリングか、ポート番号のストリングとして表示されます。
表 18. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、有効な HADR リモート・サービス名を判別できます。

このエレメントに対する変更は、データベースを活動化すると有効になります。データベースが既にオンラインの場合は、1 次データベース上の HADR を停止して再始動すると有効になります。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_role HADR の役割 : モニター・エレメント

データベースの高可用性災害時リカバリー (HADR) の現在の役割。
表 19. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される
表 20. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、データベースの HADR の役割を判別できます。

MON_GET_HADR インターフェースの場合、このエレメントは文字ストリングであり、以下のいずれかの値になります。
  • PRIMARY
  • STANDARD
  • STANDBY
スナップショット・モニター・インターフェースの場合、このエレメントのデータ・タイプは整数であり、その値は以下の定数のいずれかです。
SQLM_HADR_ROLE_STANDARD
データベースは HADR データベースではありません。
SQLM_HADR_ROLE_PRIMARY
データベースは 1 次 HADR データベースです。
SQLM_HADR_ROLE_STANDBY
データベースはスタンバイ HADR データベースです。

hadr_standby_log_file HADR スタンバイ・ログ・ファイル : モニター・エレメント

注: HADR_STANDBY_LOG_FILE および STANDBY_LOG_FILE モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_STANDBY_LOG_FILE はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、STANDBY_LOG_FILE は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

スタンバイ HADR データベース上の現行ログ・ファイルの名前。

表 21. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、スタンバイ HADR データベース上の現行ログ・ファイルを判別できます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_standby_log_lsn HADR スタンバイ・ログ LSN : モニター・エレメント

注: HADR_STANDBY_LOG_LSN および STANDBY_LOG_POS モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_STANDBY_LOG_LSN はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、STANDBY_LOG_POS は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

スタンバイ HADR データベースの現在のログの位置。 ログ・シーケンス番号 (LSN) とは、 データベースのログ・ストリーム中のバイト・オフセットのことです。

表 22. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、スタンバイ HADR データベース上の現在のログの位置を判別できます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_standby_log_page HADR スタンバイ・ログ・ページ : モニター・エレメント

注: HADR_STANDBY_LOG_PAGE および STANDBY_LOG_PAGE モニター・エレメントは、異なるモニタリング・インターフェースにおける同じ情報を表す別名です。 HADR_STANDBY_LOG_PAGE はスナップショット・モニター・インターフェースから返され、STANDBY_LOG_PAGE は MON_GET_HADR 表関数と db2pd インターフェースから返されます。

スタンバイ HADR データベース上の現在のログ位置を示す現行ログ・ファイルのページ番号。 ページ番号はログ・ファイルと相対的です。 例えば、ページ・ゼロはファイルの先頭です。

表 23. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、スタンバイ HADR データベース上の現行ログ・ページを判別できます。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_state HADR の状態 : モニター・エレメント

データベースの高可用性災害時リカバリー (HADR) の現在の状態。
表 24. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される
表 25. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

MON_GET_HADR インターフェースの場合、このエレメントは文字ストリングであり、以下のいずれかの値になります。
  • DISCONNECTED
  • LOCAL_CATCHUP
  • REMOTE_CATCHUP_PENDING
  • REMOTE_CATCHUP
  • PEER
  • DISCONNECTED_PEER
スナップショット・モニター・インターフェースの場合、このエレメントのデータ・タイプは整数であり、その値は以下の定数のいずれかです。
SQLM_HADR_STATE_DISCONNECTED
データベースはそのパートナー・データベースに接続していません。
SQLM_HADR_STATE_LOC_CATCHUP
データベースはローカル・キャッチアップを行っています。
SQLM_HADR_STATE_REM_CATCH_PEND
データベースはそのパートナーに接続してリモート・キャッチアップを行うのを待っています。
SQLM_HADR_STATE_REM_CATCHUP
データベースはリモート・キャッチアップを行っています。
SQLM_HADR_STATE_PEER
1 次データベースとスタンバイ・データベースが接続され、ピア状態になっています。
SQLM_HADR_STATE_DISCONN_PEER
1 次データベースとスタンバイ・データベースが切断済みピア状態になっています。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_syncmode HADR 同期モード : モニター・エレメント

データベースの高可用性災害時リカバリー (HADR) の現在の同期モード。
表 26. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される
表 27. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、データベースの HADR 同期モードを判別できます。

MON_GET_HADR インターフェースの場合、このエレメントは文字ストリングであり、以下のいずれかの値になります。
  • ASYNC
  • NEARSYNC
  • SYNC
  • SUPERASYNC
スナップショット・モニター・インターフェースの場合、このエレメントのデータ・タイプは整数であり、その値は以下の定数のいずれかです。
SQLM_HADR_SYNCMODE_SYNC
SYNC モード。
SQLM_HADR_SYNCMODE_NEARSYNC
NEARSYNC モード。
SQLM_HADR_SYNCMODE_ASYNC
ASYNC モード。
SQLM_HADR_SYNCMODE_SUPERASYNC
SUPERASYNC モード。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hadr_timeout HADR タイムアウト : モニター・エレメント

そのパートナーからの通信がなく、パートナーとの間の接続が失敗したと HADR データベース・サーバーが見なすまでに要する秒数。
表 28. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される
表 29. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース hadr 基本

使用法

このエレメントを使用して、有効な HADR タイムアウト値を判別できます。

このエレメントに対する変更は、データベースを活動化すると有効になります。データベースが既にオンラインの場合は、1 次データベース上の HADR を停止して再始動すると有効になります。

データベースの HADR の役割が標準の場合は、このエレメントは無視されます。 hadr_role モニター・エレメントを使用して、 データベースの HADR の役割を判別できます。

hash_join_overflows ハッシュ結合のオーバーフロー : モニター・エレメント

ハッシュ結合データが、使用可能なソート・ヒープ・スペースを超えた回数。

エレメント ID
hash_join_overflows
エレメント・タイプ
カウンター
表 30. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース dbase 基本
アプリケーション appl 基本
スナップショット・モニターの場合、このカウンターはリセットできます。
表 31. イベント・モニター情報
イベント・タイプ 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース event_db 常に収集される
接続 event_conn 常に収集される
使用法
データベース・レベルでは、 hash_join_small_overflows の値がこの hash_join_overflows の 10% を超える場合は、 ソート・ヒープ・サイズを大きくすることを検討してください。 アプリケーション・レベルの値は、 個々のアプリケーションについてハッシュ結合のパフォーマンスを評価するときに使用できます。

hash_join_small_overflows ハッシュ結合の短精度オーバーフロー : モニター・エレメント

ハッシュ結合データが、使用可能なソート・ヒープ・スペースを 10% を超えない範囲で超えた回数。

エレメント ID
hash_join_small_overflows
エレメント・タイプ
カウンター
表 32. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース dbase 基本
アプリケーション appl 基本
スナップショット・モニターの場合、このカウンターはリセットできます。
表 33. イベント・モニター情報
イベント・タイプ 論理データ・グループ モニター・スイッチ
データベース event_db 常に収集される
接続 event_conn 常に収集される
使用法
この値と hash_join_overflows の値が大きい場合は、 ソート・ヒープのしきい値を大きくすることを検討してください。 この値が hash_join_overflows の 10% を超える場合は、 ソート・ヒープ・サイズを大きくすることを検討してください。

heartbeat_expected - 予期されるハートビート : モニター・エレメント

このログ・ストリームに関して予期されるハートビート・メッセージの数。

表 34. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される

使用法

これらのメッセージは、ローカル・メンバー上のデータベースの始動時に累算されます。 heartbeat_missed 値を使用して、所定の時刻期間のネットワークの正常性を判別できます。

heartbeat_interval - ハートビート・インターバル : モニター・エレメント

ハートビート・インターバル。 インターバルは、hadr_timeoutpeer_window などのさまざまな要素から計算されます。 このエレメントは、1 次とスタンバイがモニター情報を交換する頻度を示しています。 単位はミリ秒です。

表 35. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される

heartbeat_missed - 欠落ハートビート : モニター・エレメント

このログ・ストリームに関して時間どおりに受信されなかったハートビート・メッセージの数。

表 36. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_HADR 表関数 - 高可用性災害時リカバリー (HADR) のモニター情報を戻す 常に収集される

使用法

これらのメッセージの累算は、ローカル・メンバー上のデータベースの始動時に開始されます。 この数は、heartbeat_expected を基準とした相対値として見る必要があります。 例えば、heartbeat_expected が 1000 の場合に 100 個の欠落ハートビートがあると、欠落率は 10% です。 この欠落率は、ネットワークに問題があることを示しています。 ただし、heartbeat_expected が 10000 の場合に 100 個の欠落ハートビートがあると、欠落率は 1% であり、ネットワークに問題があるとはあまり考えられません。 heartbeat_expected 値を評価する際には、heartbeat_interval 値を考慮します。 heartbeat_interval 値が短いと、heartbeat_missed 値が安全であっても高く見えてしまうことがあります。

histogram_type ヒストグラム・タイプ : モニター・エレメント

ヒストグラムのタイプ (ストリング形式)。

ヒストグラムには、7 つのタイプがあります。
CoordActQueueTime
ネストなしアクティビティーがキュー (しきい値キューなど) に入れられていた時間のヒストグラム (ミリ秒単位)。コーディネーター・メンバー上で測定されます。
CoordActExecTime
ネストなしアクティビティーのコーディネーター・メンバー上での実行時間のヒストグラム (ミリ秒単位)。実行時間には、初期化されている時間またはキューに入れられている時間は含まれません。カーソルの場合、実行時間にはオープン、フェッチ、およびクローズ要求に要する時間のみ含まれます。アクティビティーがサービス・サブクラス間で再マップされると、実行時間ヒストグラムは、アクティビティーが実行を完了するサービス・サブクラスについてのみ更新されます。
CoordActLifetime
ネストなしアクティビティーがデータベース・マネージャーによって識別されてから、そのアクティビティーが実行を完了するまでの経過時間のヒストグラム (ミリ秒単位)。コーディネーター・メンバー上で測定されます。 アクティビティーをサービス・サブクラス間で再マップした場合、存続時間ヒストグラムは、アクティビティーが実行を完了するサービス・サブクラスについてのみ更新されます。
CoordActInterArrivalTime
ネストなしコーディネーター・アクティビティーが到着してから次が到着するまでの時間間隔のヒストグラム (ミリ秒単位)。 到着間隔時間の平均値は、アクティビティーがシステムに入るときに使用されるサービス・サブクラスを対象に計算されます。 アクティビティーをサービス・サブクラス間で再マップした場合、アクティビティーの再マップ先のサービス・サブクラスの到着間隔時間ヒストグラムは影響を受けません。
CoordActEstCost
ネストなし DML アクティビティーの見積コストのヒストグラム (timeron 単位)。アクティビティーの見積コストは、アクティビティーがシステムに入るときのサービス・サブクラスに関してのみカウントされます。
ReqExecTime
要求の実行時間のヒストグラム (ミリ秒単位)。要求には、コーディネーター・メンバーでの要求と、コーディネーター・メンバーと非コーディネーター・メンバーの両方でのサブリクエスト (RPC 要求、SMP サブエージェント要求など) が含まれます。含まれている要求には、アクティビティーが関連付けられている場合もあれば、そうでない場合もあります。例えば、このヒストグラムには PREPARE 要求と OPEN 要求の両方が含まれていますが、OPEN 要求の方は常にカーソル・アクティビティーに関連付けられているのに対し、PREPARE 要求の方はアクティビティーの一部ではありません。再マップに関係するサービス・サブクラスの実行時間ヒストグラムでは、そのサービス・サブクラス内で部分要求が費やす実行時間部分がカウントされます。
UowLifetime
データベース・マネージャーによって作業単位が識別されてから、その作業単位の実行を完了 (コミットまたはロールバック) するまでの経過時間のヒストグラム (ミリ秒単位)。
表 37. イベント・モニター情報
イベント・タイプ 論理データ・グループ モニター・スイッチ
統計 event_histogrambin 常に収集される

使用法

このエレメントを使用すると、ヒストグラムのタイプを識別できます。 複数のヒストグラムが同じ統計レコードに所属する場合がありますが、各タイプごとに 1 つずつしか所属しません。

hld_application_handle - ロックを保持しているアプリケーションの ID : モニター・エレメント

システム全体での、ロックを保持しているアプリケーションのユニーク ID。ロックを保持しているアプリケーションが不明または見つからない場合、NULL 値が戻されます。

表 38. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_APPL_LOCKWAIT 表関数 - アプリケーションが待機しているロックについての情報の取得 常に収集される

hld_member - ロックを保持しているアプリケーションのデータベース・メンバー

ロックを保持しているアプリケーションのデータベース・メンバー。

表 39. 表関数モニター情報
表関数 モニター・エレメントの収集レベル
MON_GET_APPL_LOCKWAIT 表関数 - アプリケーションが待機しているロックについての情報の取得 常に収集される

使用法

ロックがリモート・メンバーで保持されている場合、hld_member の値は -2 です。ロックが保持されているメンバーを判別するには、MON_GET_LOCKS 表関数を使用して、検索引数として lock_name を指定してください。

host_ccsid ホスト・コード化文字セット ID : モニター・エレメント

ホスト・データベースのコード化文字セット ID (CCSID) です。

エレメント ID
host_ccsid
エレメント・タイプ
情報
表 40. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
DCS アプリケーション dcs_appl_info 基本
使用法
このエレメントは、DCS アプリケーションに関する問題判別に使用します。

host_db_name ホスト・データベース名 : モニター・エレメント

情報が収集されているホスト・データベースの実名、 またはアプリケーションの接続先のホスト・データベースの実名。 これは、このホスト・データベースが作成されたときに付けられた名前です。

表 41. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
DCS データベース dcs_dbase 基本
DCS アプリケーション dcs_appl_info 基本
使用法
このエレメントは、DCS アプリケーションに関する問題判別に使用します。

hostname - ホスト名 : モニター・エレメント

host_name - ホスト名 : モニター・エレメント

クラスター・キャッシング・ファシリティープロセスがあるホストの名前。

host_prdid - ホスト製品/バージョン ID モニター・エレメント

サーバー上で実行中の製品とバージョン。

表 44. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
DCS アプリケーション dcs_appl_info 基本
使用法
これを使用して、DRDA ホスト・データベース製品の製品とコード・バージョンを識別できます。 PPPVVRRM の形式になっています。各部分の定義は次のとおりです。
  • PPP は、次のホスト DRDA 製品を示す。
    • ARI の場合 : DB2® Server for VSE & VM
    • DSN の場合 : DB2 for z/OS®
    • QSQ の場合 : DB2 for i
    • SQL の場合 : 他の DB2 製品
  • VV は 2 桁でバージョン番号を示す (バージョン番号が 1 桁の場合には、高位の桁は 0 になります)。
  • RR は 2 桁でリリース番号を示す (リリース番号が 1 桁の場合には高位の桁は 0 になります)。
  • M は 1 文字で修正レベルを示します (0-9 または A-Z)。

host_response_time ホスト応答時間 : モニター・エレメント

DCS ステートメント・レベルでは、 ステートメントが DB2 Connect ゲートウェイから処理のためにホストに送信された時刻と、 ホストから結果を受信した時刻との間の経過時間です。 DCS データベースおよび DCS アプリケーションのレベルでは、 特定のアプリケーションまたはデータベースに対して実行されたすべてのステートメントについての経過時間の合計です。 データ伝送レベルでは、 この多数のデータ伝送を使用したすべてのステートメントに関するホスト応答時間の合計です。
表 45. スナップショット・モニター情報
スナップショット・レベル 論理データ・グループ モニター・スイッチ
DCS データベース dcs_dbase ステートメント
DCS アプリケーション dcs_appl ステートメント、タイム・スタンプ
DCS ステートメント dcs_stmt ステートメント、タイム・スタンプ
データ伝送 stmt_transmissions ステートメント、タイム・スタンプ
ステートメント・レベルでのスナップショット・モニターの場合、 このカウンターはリセットできません。 その他のレベルではこのカウンターはリセットできます。

使用法

このエレメントと送信されたアウトバウンド・バイト数および受信されたアウトバウンド・バイト数を組み合わせて使用すると、次のようにしてアウトバウンド応答時間 (転送速度) を計算できます。
   (送信されたアウトバウンド・バイト数 + 受信されたアウトバウンド・
バイト数) / ホストの応答時間

このエレメントは、秒およびマイクロ秒 (100 万分の 1 秒) の単位で消費時間を報告する 2 つのサブエレメントで構成されています。このモニター・エレメントの名前に「_s」と「_ms」を追加したものがサブエレメントの名前になります。このモニター・エレメントの消費時間の合計を取得するには、2 つのサブエレメントの値を合計する必要があります。例えば、「_s」サブエレメントの値が 3 で、「_ms」サブエレメントの値が 20 の場合、モニター・エレメントの消費時間の合計は 3.00002 秒です。