IBM® Db2 Warehouse デプロイメントのスケーリング

ここで説明する変更を実装すると、データウェアハウス操作への影響を抑えながら、必要な量のストレージおよびコンピュート・キャパシティーを提供できます。 Db2® Warehouse クラスターのサイズの変更は、いくつかのコマンドを実行するだけの直接的ですぐに完了する作業です。

MPP クラスターには、1 つのヘッド・ノードと、少なくとも 2 つのデータ・ノードが必要です。スケールアウト可能なノードの最大数は、次のようにして判別します。
  • Db2 Warehouse 1.11.0 以降がデプロイされていて、クラスターの合計 RAM が 7.68 TB を超えていた場合は、60 個のデータ・パーティションが割り振られています。したがって、この場合はスケールアウト可能なノードの最大数は 60 個 (1 個のヘッド・ノードと 59 個のデータ・ノード) となります。
  • Db2 Warehouse 1.11.0 以降がデプロイされていて、クラスターの合計 RAM が 7.68 TB 以下だった場合は、24 個のデータ・パーティションが割り振られています。したがって、この場合はスケールアウト可能なノードの最大数は 24 個 (1 個のヘッド・ノードと 23 個のデータ・ノード) となります。デプロイメント後にクラスターの RAM 総量を増やしても、24 台を超えるノードにスケールアウトすることはできません。
  • Db2 Warehouse 1.7.0 から 1.9.0 がデプロイされていて、デプロイ時にクラスターの合計 RAM が 960 GB 以上だった場合は、60 個のデータ・パーティションが割り振られています。したがって、この場合はスケールアウト可能なノードの最大数は 60 個 (1 個のヘッド・ノードと 59 個のデータ・ノード) となります。
  • Db2 Warehouse 1.7.0 から 1.9.0 がデプロイされていて、デプロイ時にクラスターの合計 RAM が 960 GB 未満だった場合は、24 個のデータ・パーティションが割り振られています。したがって、この場合はスケールアウト可能なノードの最大数は 24 個 (1 個のヘッド・ノードと 23 個のデータ・ノード) となります。デプロイメント後にクラスターの RAM 総量を増やしても、24 台を超えるノードにスケールアウトすることはできません。
図 1 に示すように、スケールアウトまたはスケールインの後、データ・パーティションとそのワークロードは、現行セットアップ内のノード間で自動的にバランシングされます。ウェアハウスに 24 個のデータ・パーティションがある場合、最もバランスがとれたセットアップは、ノード数が 3 個、4 個、6 個、8 個、12 個、または 24 個のセットアップです。ウェアハウスに 60 個のデータ・パーティションがある場合、最もバランスの取れたセットアップは、ノード数が 3 個、4 個、5 個、6 個、10 個、12 個、15 個、20 個、30 個、または 60 個のセットアップです。
図 1. Db2 Warehouse デプロイメントのスケーリング
デプロイメントにノードを追加すると、データ・パーティションが均等に再配分される

スケーリングするには、クラスター化されたファイル・システムにストレージ容量を追加するか、またはクラスター化されたファイル・システムからストレージ容量を削除します。再始動時には、メモリーの変更が検出され、それに応じてデータウェアハウスが自動的に調整されます。