テクノロジーが切り拓く近未来の業界変革
デジタルサービス・プラットフォーム (DSP) は、業界や事業特性ごとに共通して必要となるDXの共通基盤を提供するソリューションです。IBMが予め構築・テストした業界別の基盤とガイドと運用の提供により、お客様のDXシステム構築の効率化をはかると同時に、堅実な運用を支えます。
業務の共通部分をプラットフォームとして提供し、その上にお客様が自社の強みを追加していくことで、最終的なサービスやシステムを作っていただくという「共創」をコンセプトとしています。
特に金融サービス向けDSPは各種Cloudやオンプレミスといった様々な環境で利用することができ、使用可能な業務APIは350を超えています。金融機関がリモート・チャネルで提供する個人向けサービスを網羅しており、2025年2月現在で38の金融機関にご利用いただいています。金融機関のDXプロジェクトを加速させるソリューション「DSP」は、DSPエコシステムへのご参加の皆様が増えることで、2024年に新機能を追加してきました。
代表的な DSP は次の3つの要素で構成されます。
1. 業務マイクロサービス
特定のサービスで必要となる業務を汎用的なマイクロサービスとして提供
2. システム間連携
DSP上の業務のアプリケーションをバックエンドシステムと連携するための仕組み
3. DSP 共通基盤
業務マイクロサービスやシステム間連携機能などの稼働環境で、業界ごとの DSP に共通するハイブリッド/マルチクラウド基盤
モバイル・バンキング・アプリなどのDXサービスに必要なAPIを提供することで、勘定系を始めとする他システムとの容易な接続・連携を実現します。金融機関は自行の戦略に応じて、最適なサービスを選択でき、プラグをさすようにシステム間をつなぐことで、自由度を持って経営戦略を実行していくことが可能となります。
医療機関と保険会社を繋ぐプラットフォームを構築し、デジタル環境で保険金請求を完結できる世界をめざします。診断書のデジタル化を軸として、書類の発生元からデジタル化し、同じデータを保険会社へ連携することで、そもそも紙が発生しない仕組みで保険金請求にかかる手続き負荷の極小化、さらに迅速な給付金受け取りによる暮らしの安心の支えを実現します。
製造のデジタル変革は「データ活用」が鍵となります。基幹システムや各事業部のシステムが保有するデータと製造現場で生成されるデータを「収集、統合、連携」することで、予測・予知、計画・実行、簡易デジタル・ソリューションといった「活用」が可能になり、デジタル変革が実現されます。DSPが効率的なデータ活用のためのプラットフォームを提供し、製造DXを加速します。