IBM® Z Service Management Suiteは、IBM Zプラットフォーム上で実行されるクリティカルなビジネス・ワークロードを監視および自動化する単一の制御ポイントです。
この製品群は、IBM Systems環境内のハードウェアとソフトウェアのエンタープライズ・リソースの両方を管理するために必要な複数のAIOps機能を提供します。ポリシー・ベースの自動化により、優れた運用を実現し、IBM ZシステムとIBM Parallel Sysplexクラスターの可用性を最大化し、主要なITの運用目標を最適化します。
IBM Z Service Management Suiteには、以下の製品が含まれています。
IBM Z Service Management Suite 3.1.xへのアップグレード(バージョン2.4.xから)
包括的なパフォーマンス管理機能を活用して、IBM Z Systems の生産性を向上させます。単一のコンソールからインフラストラクチャ全体を管理します。
チーム間の連携を改善し、Slack、Microsoft Teams、またはMattermostに統合されたChatOpsツールを有効にすることで、問題解決時間を短縮します。
IT チームは、OMEGAMON AI Insight を使用して、一般的な運用上の問題をプロアクティブに特定し、重要なアラートしきい値を定義できます。
IBM® Services Management Uniteを使用して、異種のソースからのパフォーマンスと自動化データを単一のインターフェースに取り込みます。詳細なメトリクスを追加ツールに転送します。
ネットワーク監視機能を強化し、リアルタイムおよび直前の履歴でネットワーク・パフォーマンスの遅延と高遅延を特定します。
z/OS® ソフトウェア・インベントリーを迅速に特定して、コストを削減し、コンプライアンス・リスクを最小限に抑えます。ソフトウェアライセンスを統合し、監視、オートメーションおよび資産検出のための統合されたエクスペリエンスを取得します。
監視ツールから収集されたデータを使用して、システムとネットワークの運用を自動化します。これにより、オペレーティング・システム、サブシステム、アプリケーション・プログラム、ネットワーク・デバイスをはじめとする、さまざまな製品の管理に必要な労力を削減できます。
CICS、IMS、Db2などのz/OS環境のパフォーマンス・ミドルウェア、JVM、各種アプリケーションを監視します。すべてのAPIリクエストはIBM z/OS Connect Enterprise Edition内で処理され、記録システムの詳細を表示することもできます。
OMEGAMON AI Insightsは、z/OSコンポーネントとアプリケーションのパフォーマンスの異常を検知し、視覚化します。OMEGAMONの監視エージェントによって収集されたデータを分析する、高度な機械学習アルゴリズムから情報を引き出します。
IBM Instana、IBM Cloud Pak for AIOps、Elastic Stack、Splunk、Kafka、Prometheusなどの複数のオープンソース・プラットフォームへのデータ・ストリームを監視します。
OSAおよびHiperSocketsアダプター、IPおよびSNAデバイス、接続、DVIPA、Telnetサーバーおよびポート、パケット・トレースおよびシスプレックスなどのz/OSネットワーク環境を監視、管理します。これにより、ネットワーク・リソースの高可用性を確保できます。
別のコンソールに移動する手間をかけずに、アラートを優先順位付けし、システム・コマンドの発行や結果の表示などの修正措置を講じます。
SlackまたはMattermostと連携できるチャットボットを備え、IBM Z環境の問題を協力して解決できます。
資産を検出し、インストールされている製品の可視性を高めて、製品を最大限に活用できるようにします。
OMEGAMON
オペレーティング・システムやデータベース、その他の環境を積極的に分析し、最適なパフォーマンスを維持できるよう管理する、包括的なパフォーマンスと可用性のソリューションであるZプラットフォームの健全性を管理します。
本製品群に含まれるOMEGAMON製品は以下のとおりです。
Service Management Unite Enterprise Edition
Webベースのダッシュボードのユーザー・インターフェースで、異種ソースから収集したメインフレームの管理情報とタスクを単一環境に取り込みます。
IBM OMEGAMON、IBM Z System Automation、IBM Z NetView、IBM Z Workload Scheduler、IBM Z Operations Analyticsを使用して、メインフレーム・オペレーションに可視性をもたらし、システムの健全性を監視し、問題の判別と解決にかかる時間を短縮します。
Tivoli Management Services on z/OS
データ・アクセス、コミュニケーション、プレゼンテーションの各コンポーネントで構成される統合階層型アーキテクチャーにより、システム管理アプリケーションの複数のプラットフォームでの運用と企業全体のデータ統合が可能になります。
このソフトウェア基盤が、Tivoli Enterprise Monitoring Server、Tivoli Enterprise Portal Server、Tivoli Enterprise Portal、およびそれらのTivoli Enterprise Monitoring Agentの開発と運用をサポートします。
Tivoli Composite Application Manager for Application Diagnostics on z/OS
基盤となるサーバー・リソースの健全性とパフォーマンスを包括的に監視することで、重要なビジネス・アプリケーションやサービスの可用性とパフォーマンスを確保します。
管理者に健全性とパフォーマンスの異常を問題が発生する前に警告し、問題診断のためのリアルタイムの測定基準を提供し、レポート作成や容量の傾向の把握ができるよう履歴メトリックを収集します。
Z ChatOps
Slackなどのよく使用される連携プラットフォーム上で、IBM Z System AutomationやIBM OMEGAMONなどのZシステム管理ツールからの情報にアクセスできるチャットボット機能を提供します。
IBM Zのイベント(機械学習を基にした推奨事項など)をチャット・プラットフォームで運用チームに通知し、問題の迅速な切り分けや解決を支援します。
Z Common Data Provider with Apache Kafka
z/OSシステムからIT運用データにアクセスし、それを使用可能な形式で分析プラットフォームにストリーミングするためのインフラストラクチャーを提供します。
これは、構造化データと非構造化データの両方のソースに対する単一のデータ・プロバイダーで、システム管理機能(SMF)データ、OMEGAMONデータ、z/OSログなどのz/OS運用データをほぼリアルタイムで分析プラットフォームにフィードします。
Z NetView
複雑な異種ネットワークやシステム(マルチプロトコル、マルチベンダー、マルチプラットフォーム)を維持するための、メインフレーム・ベースの包括的な管理を行います。
主要機能および高度な機能として、ネットワーキングと自動化に加え、エンタープライズ統合の強化、お客様の価値実現までの時間の短縮などを実現します。
Z Resource Discovery Data Service
IBM Zシステムのリソース間の関係を発見するための、迅速な視覚的な分析を作成するコンテナ化されたコンポーネントです。
IBM Z上で実行されるリソースを理解するために使用し、リソースの依存関係についての標準的なグラフAPIを提供します。
Z Resource Discovery Visualization Service
主にネットワーク・スタイルのグラフを提供するReact UIコンポーネントです。IBM Z Resource Discovery Visualization Serviceのユーザーは、これをノード・ライブラリーとしてインポートし、そのインターフェースから構成することができます。データ・プロバイダーを実装して登録することで、データをコンポーネントにフィードできます。
Z Software Asset Management
リモートと中央のメインフレーム・コンポーネントが連携して、z/OSメインフレーム製品とその使用状況に関するレポートを作成するという概念に基づいて構築されています。z/OSオペレーティング・システムを使用するz/Architectureメインフレーム上で実行されます。
Z System Automation
重要なシステムとアプリケーションの効率と可用性を最大化する、ポリシー・ベースの高可用性ソリューションです。
IBM Z System Automationを使用すると、ポリシー・ベースの自動化ソリューションを導入し、Parallel Sysplexの管理コストを削減できます。
IBM Z Service Management Suiteの主要コンポーネントの一部を、インストールなしで無料でお試しいただけます。製品を実際にお使いいただける無料評価版は、週末を含む3日間のうち2時間以内のご利用が可能です。
Javaのパフォーマンスにおける異常の発見、Javaヒープとガーベッジ・コレクションの問題やスループット低下の原因の特定、z/OS Connect EE APIの応答時間の確認、z/OS仮想ストレージの問題を特定する方法について学習できます。
IBM Service Management Uniteコンソールの基本や、IBM Z System Automationリソース、IBM Z NetViewリソースの使用方法について学習できます。
IBM Z ChatOpsコマンドの基本や、IBM OMEGAMONの問題の対処方法、IBM Z System Automationリソースの使用方法について学習できます。
シスプレックス内の企業のハードウェアとソフトウェアの両方のリソースにわたる広範囲のシステム要素の可視化、制御、自動化を実現します。
問題の洞察とオープン・プラットフォームの統合により、z/OS 環境の監視と管理を簡素化します。
選択したオープンなAIOpsプラットフォームにIBM OMEGAMONメトリックをストリームし、IBM Cloud Pak for Watson AIOpsを使用してイベントを関連付け、分析を実行してハイブリッドクラウド全体のレジリエンスを実現します。