IBM Z Development and Test Environmentの詳細
オンプレミスやクラウドのx86ハードウェア上でのz/OSの開発およびテスト
IBM Z Development and Test Environmentは、x86互換のシステムやクラウド上で稼働する、分離された制御可能なIBM Z環境を提供します。メインフレーム・アプリケーションの構築やコード変更と環境変更(新規トランザクションやリソース定義など)の実装とテストを、IBM Zハードウェア上に実装する前に行います。この環境を実働ワークロードで使用しない場合でも、z/OSベースのアプリケーションの開発、テスト、社員教育、デモンストレーションに使用できます。
セルフサービスの構築と展開のためのWebベースのインターフェース
Webベースのインターフェースを使用して、オンプレミスやクラウドのx86ハードウェア上に追加のz/OS開発環境とテスト環境を構築し、展開を自動化します。システム・プログラマーが、必要なセキュリティーとコントロールとともに、より迅速にz/OSアプリケーション・イメージを作成できるようにします。 開発者とテスターは、開発とテスト目的でこれらの正式なイメージをわずか数クリックで自動展開でき、必要とする自律性とアクセスが、仮想化、複製、初期化可能なハードウェアの使用で容易に獲得できます。
Dockerプロビジョニング(V13の新機能)
Docker環境のZD&T上で稼働するエミュレートされたz/OS環境のプロビジョニングに対するサポートが追加されました。TLS暗号プロトコルを使用したHTTPSをサポートするようにDockerデーモンを構成します。ZD&T Enterprise Editionオファリングにより、コンテナ・イメージをDockerデーモンにプッシュして、最大5つのコンテナを実行することができます。各コンテナは、エミュレートされた z/OS環境を提供し、そのz/OS上で実行されるサービスに最大100個のポートを提供します。これにより、Dockerテクノロジーの機能を利用するコンテナで、分離され、エミュレートされたz/OS環境を簡単にプロビジョンできます。
ユーザー・インターフェースの改善(V13の新機能)
ユーザー・エクスペリエンスを向上させるために、Carbon 10(IBMのデザイン・システム)を使用してUIが改良されました。ZD&T Enterprise Editionは、Carbon(デジタル製品とエクスペリエンスのためのIBMのオープンソース・デザイン・システム)の最新リリースを使用して、完全に再設計されたWebユーザー・インターフェースを提供します。 新しいUIは、Dockerプロビジョニングをサポートするだけでなく、以前のバージョンと同じ機能を提供しながら、ユーザー・エクスペリエンスを向上させ、ツール内のより多くの成果物や将来の作業をサポートできるように拡張性を強化して、再設計されています。
IBM z/OSミドルウェアの現在のレベル
現状のまま、サポートされないz/OSソフトウェア・ディストリビューションが付属しますが、これにはIBM z/OS、IBM CICS、IBM IMS、IBM Db2、IBM WebSphere、IBM z/OS Connect、COBOL、PL/I、C++、Javaおよび高レベル・アセンブラー(HLASM)が含まれます。 また、IBM Developer for z Systems、Rational Team Concert、IBM UrbanCode Deployを含む複数のDevOps for Enterprise Systemsツールのz/OSコンポーネントも含まれます。
IBM Zの教育環境
従業員の教育活動のためにIBM Zメインフレームを用意する必要性がなくなります。環境を簡単にリセットできるため、何かを壊してしまうのではないかという心配をせずに試すことができます。複数のユーザーが自分のシステムで学習できるため、短時間で柔軟に学習できます。
OpenStackとのクラウド統合
クラウド統合の活用によりプロビジョニング時間がさらに短縮され、より動的な環境が実現します。z/OSを利用する企業は30分以内でテスト環境のプロビジョニングを完了できるようになり、テストのボトルネックを排除できます。
DevOpsパイプラインを統合するRESTful API
RESTful APIでz/OS環境の構築と展開を自動化できます。RESTful APIにより、お客様のDevOpsパイプラインにIBMが提供する機能を統合できます。