IBMが2025 IDC MarketScapeのリーダーに選ばれた理由

カラフルな線で他の円とつながった円に触れる手のデジタル・イラスト

著者

Suzanne Livingston

Vice President, Product Management

IBM watsonx Orchestrate

IDCが発表した「2025年 IDC MarketScape:世界汎用対話型AIプラットフォーム」において、IBMがリーダーに選出されたことをお知らせいたします。

この認定は、 IBM watsonx Orchestrateの強みと、対話を超えて調整された結果を達成できるよう組織を支援するその能力を強調するものです。

2025年の世界的な汎用対話型AIプラットフォームに関するIDC MarketScapeを視覚的に表現したもので、y軸に「機能」、x軸に「戦略」を示し、企業を「リーダー」、「主要企業」、「競合」、「参加者」のレベルに分類しています。北東から南東にかけて、Aisera、Avaamo、Emilia、Kore.AIなどの企業がチャート上に位置づけられています。Cognigy、Google、SoundHound AI、IBM、Genesysは「リーダー」カテゴリーに入っていますが、OneReach.ai、DRUID AI、Uniphone、AW、Yellow.ai、Boost.ai、HCLSoftware、Safesforce、Microsoft、Verint、および Fleshworks は「主要企業」にあります。

オーケストレーション:会話を行動に変える

IDC は、オーケストレーションをIBMの主要な差別化要因として認識しました。対話に重点を置いている従来の対話型AIプラットフォームとは異なり、watsonx Orchestrateはエージェント、アシスタント、ツール全体のアクションを調整するので、従業員と顧客は一つの会話内でタスクを最初から最後まで完了できます。

IDCレポートで強調されている主な機能は次のとおりです。

  • マルチエージェント・オーケストレーション:複数のAIエージェントとアシスタントがリアルタイムで連携し、複雑なワークフローを解決できるようにします。
  • 事前構築されたエージェント・カタログ:人事、調達、販売、カスタマー・ケア向けにすぐに使用できるエージェントに加えて、パートナーが独自のエージェントを設計、テスト、認証、公開できるようにするエージェント・コネクト・キットも含まれます。
  • エンタープライズ・システムとの統合:SSO、ツール呼び出し、SlackやMicrosoft Teamsなどのプラットフォームへの接続をサポートします。
  • 生成AIを活用した自動化:AI Gatewayや主要なオープンソースLLM(LLaMAやMistralなど)を介して任意のLLMモデルを活用し、会話フローの構築、合成トレーニング・データの生成、情報の要約、FAQ作成の自動化を行います。
  • 柔軟な導入:IBM Cloud、AWS、またはオンプレミスで、ソフトウェア製品またはフルマネージド・サービスとして実行する選択肢を提供します。
  • あらゆるタイプのユーザーに対応するツール:開発者向けのプロコード環境からビジネス・ユーザー向けのノーコードGUIまで、Orchestrateは、エンタープライズ・グレードのAIの設計、導入、管理を容易にします。

これらの機能を組み合わせることで、watsonx Orchestrateは質問に答えるだけではなく、会話を企業のワークフローに結び付け、測定可能な生産性とビジネスへの影響を実現します。オープン性、統合、信頼に対するIBMの長年の取り組みを基盤にしているこれらの差別化要因により、お客様はビジネス全体におけるAIの価値を最大限に実現できます。

  • オープン性:エージェント型AIのパワーを、既存のワークフロー、自動化、アプリに導入できます。ベンダー・ロックインがなく、システムの入れ替えが不要です。
  • 統合:ビジネス全体のすべてのシステムとデータを活用して、より優れた知見、行動、成果を実現します。
  • 信頼:組み込みの安全性、ガバナンス、コンプライアンスにより、あらゆるシステム全体でビジネスの安全性を維持します。

信頼を築くAIイノベーションのレガシー

IDCはまた、IBMの50年以上にわたるAI研究開発の充実した歴史を強みの基盤として強調しました。このレガシーが重要なのは、次のことを意味するからです。

  • 専門知識の深さ:お客様から信頼される、AIと自動化における数十年にわたる先駆的な取り組み
  • エンタープライズ対応:ミッションクリティカルな導入に不可欠なガバナンス、説明可能性、正確性の重視
  • 継続的なイノベーション: 企業のニーズを中心に据えながら、生成AIやマルチエージェント・システムなどの新たなパラダイムに迅速に適応する能力

企業にとって、IBMのレガシーは最先端技術を提供するだけでなく、watsonx Orchestrateのようなソリューションが実証済みの研究に基づいて構築され、エンタープライズ・グレードの厳格さで提供されるという安心をもたらします。

お客様の声

IDCによると、IBMのお客様は次の2つの主要な強みを重視していました。

  • 新しいユースケースへの拡張が容易:Orchestrateを使用することで、組織は対話型AIを人事、調達、営業、カスタマー・サービスの全体に迅速に拡張できます。
  • 共同サポート:IBMのクライアント・エンジニアリングおよびトレーニング・リソースは、明確で効果的であると評価されており、Orchestrateを確実に導入して拡張できるよう企業を支援します。

先を見据えて:対話型AIで抜きん出る

対話型AI市場はダイナミックで、競争の激しいものです。IBMが際立っているのは、watsonx Orchestrateの中核にオーケストレーションが組み込まれており、対話型AIを企業のトランスフォーメーションの主要な要素に変えている点です。50年以上にわたるAI革新と組み合わせることで、IBMはお客様が変化に対応し、責任を持って規模を拡大し、新たな可能性を切り開くことを支援できます。

未来はオーケストレーションされる

IBMでは、AIの未来は、会話がシームレスにアクションにつながり、エージェントと人間が協力して仕事を変革する、オーケストレーションされたものになると考えています。watsonx Orchestrateがあれば、その未来は実現します。

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