Anupam Joshi博士はOros Family教授であり、UMBCのコンピューター・サイエンスおよび電気工学(CSEE)学部の部長を務めています。彼は研究プロジェクトをサポートするために、長年にわたってIBM Cloud for Educationを使用してきました。
「例えば、私は現在、高齢者の社会的孤立を理解するためのプロジェクトを、米国および日本と共同で行っています」とA. Joshi博士は言います。「この研究は会話から収集された音声データをもとにしており、IBM Cloudの分析ツールはプライバシーを保護しつつ会話のトーンや感情を伝えるという素晴らしい仕事をしています」
A. Joshi博士は、研究プロジェクトや論文作成にIBM Cloudを使用する大学院生にもアドバイスを行っています。「生徒からのフィードバックは一様にポジティブなものです」とA. Joshi博士は言います。「学生の一人が問題に遭遇したときでも、1時間と経たずに解決されました。大学院生のスケジュールに遅れも出ず、IBMほどの規模の企業がこれほど迅速にリクエストに対応するのは非常にありがたいことだと考えています」。
IBM Cloud for Educationを利用した研究の経験をもとに、A. Joshi博士はオペレーティング・システムに関するUMBCコンピューター・エンジニアリング・コースのハイレベルの指導支援にEducation Solutions on IBM Cloudを選択しました。「アルゴリズムを除けば、オペレーティング・システムは、優れたコンピュータ・サイエンスのカリキュラムの中で最も習得が難しい科目の 1 つです」と A. Joshi博士は言います。「このコースに必要なタスクを実行するため、クラウドの拡張性を活かせるようにコースのIBM Cloudへの移行を進めています」
コースの受講中、学生はLinuxのカーネルに変更を加え、独自のカーネルでオペレーティング・システムを再起動する必要があります。「Linux カーネルのコンパイルは自分のマシンで行うと非常に時間がかかるので『大きな箱』を用意する必要があります」とA. Joshi博士は言います。「需要に弾力性があるため、学期中、プロジェクトの締め切りが来る時に合わせてクラウド上で仮想マシンを起動できます」。
UMBCの学生には、IBM Cloudの仮想マシンで作業する機会もあり、コンピューター・エンジニアリングの仕事に備えて、実験、作業の管理、VMの経験を積むことができます。
クラウドが支えるコンピューター教育プログラムは、多くの学生が人種や民族などの属性から不利な立場に置かれており、強力なノートPCを買う余裕がないという事実への対応でもあります。「UMBCのメッセージは『インクルーシブ・エクセレンス』です。本学ではあらゆる受講者を受け入れ、皆が成功するための手段を提供できるよう全力を尽くしています」とA. Joshi博士は述べています。「高価な最先端のマシンを購入させる代わりに、IBM Cloud上にリソースを用意して、学生が自身のマシンにはないハードウェアやソフトウェアにアクセスできるようにしています」。