過去10年間の自然災害による影響は、これまでの10年間ごとの記録史上¹最大の規模となり、2019年には自然災害による世界経済の損失額が2320米億ドル²を超えました。このような未曽有の災害の多発により、高額の復旧費用が計上されるようになっただけではなく、市場の収益も縮小しました。

気候変動に関する最新のS&Pの調査³によると、調査対象各社のCFOやCEOからは、異常気象や気象災害により年間収益の6%が影響を受けたとの報告があがっているということです。このため今日の企業はビジネスの意思決定において、気候変動を考慮に入れる必要があります。ちなみに、各企業はどのように取り組んでいるのでしょうか。ここで、The Climate Service社をご紹介しましょう。

The Climate Service(TCS)社(ibm.com外部へのリンク)では、気候リスク・データを財務関連の意思決定に組み込むことを目指しています。TCS社のClimanomics platformは、気候関連リスクの分析や財務影響の定量化により各種リスクの影響を緩和し、レジリエンスの構築や財務損失の軽減を図ることを目的に開発されています。このサービスに対する要求が市場から急速に高まり、TCS社はIBM Garage™の使用を決定するとともに、Climanomics platformの拡張を急速に発展させるために、IBMのオープン・ソースのクラウド・プラットフォームを採用しました。

¹ Munich RE社2019年自然災害による影響額(ibm.com外部へのリンク)
² Aon社大規模災害レポート(ibm.com外部へのリンク)
³ S&Pグローバル・レーティング調査(ibm.com外部へのリンク)

Climanomics platformは意思決定者を

支援・強化
いたします

ソリューションのハイブリッド・アーキテクチャーは、使いやすさとワークフローの合理化を

改善・向上
いたします

ユーザー体験の向上

TCS社はIBM Garageを使用することで、IBM Garage Enterprise Design Thinking®IBM Cloud®Red Hat® OpenShift®のコンテナ・プラットフォームを含めた、IBMのすべての幅広い専門知識と製品が利用できるようになりました。同社では設計者、開発者、アーキテクトから成る専任のエンドツーエンド・チームが組まれ、チームは実績のあるアジャイルかつユーザー中心のプラクティスを活用して、主要な目標に対する足並みをそろえるための取り組みを開始しました。この目標とは、Climanomics platformにおけるユーザー体験全体の改善、既存のアーキテクチャーとデータ管理のモダナイズ、そして最終的にはTCS社の継続的な収益実現です。

まずチームは、ロンドンのIBM Garageにおける設計とアーキテクチャーに関する3日間のワークショップに集まり、設計者、アーキテクト、および開発者が混在するコラボレーション環境で問題解決に取り組みました。そこでは、再設計されたプラットフォーム向けの最小実行可能製品(MVP)が定義され、その後の8週間はユーザーのテスト、開発、およびモダナイゼーションを行うことで合意に達しました。

海に発生している竜巻

エンタープライズ・スケールでスタートアップのスピード

IBMとTCS社のチームはこのプロセス全体を通じて、スタンドアップ・ミーティングを毎日実施するだけでなく、振り返りと反復作業は毎週実施し、エクストリーム・プログラミングとペア・プログラミングを対面形式と仮想形式の両方で実施しました。

これまでのTCS社はビジネス・ニーズの特定に執心していましたが、IBM Garageの手法に従うことでそれに変化がもたらされ、動作確認済みソフトウェアの構築や、気候変動によって高まりつつある需要に対応するためのソリューションの開発にも着手しました。

巨大な問題、膨大なデータ

気候リスク分析には、ペタバイト級の大量のデータや1,000以上の独自の計量経済学的関数が必要です。そのため、その情報の管理と迅速なアクセスを実現するための効率的なクラウド・アーキテクチャーが必要になります。TCS社は自社のプラットフォームを拡張するために、IBMのオープン・ソースのクラウド・プラットフォームを採用し、IBM CloudとRed Hat OpenShift全体にわたってミッション・クリティカルなワークロードをハイブリッド・アーキテクチャーに移行しました。この結果、 お客様の使いやすさが向上し、統合がより洗練され、ワークフローが簡素化されました。

気候変動によって複数の金融リスクが高まり続ける中、Climanomics platformは気候変動リスクに関する各種の洞察を意思決定に取り込めるようにすることで、意思決定者を支援します。有益な洞察によりレジリエンスが最大限強化され、投資家、企業、コミュニティーは世界が直面している最大の課題に備えられるようになります。。

製品・サービス

The Climate Service社のロゴ

The Climate Service社について

The Climate Service社(ibm.com外部のリンク)は、最先端の科学技術を使用して、お客様のビジネスおよび投資に対する気候による財務的な影響を測定、監視、および管理します。2017年に設立されたThe Climate Service社は、ノース・カロライナ州のダーラムに拠点があります。

お客様のビジネスのためにIBM Garageができることをご覧ください。

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2021年9月

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