成長とイノベーションの活性化
Spark NZは、IBM SevOne NPMで、エンドツーエンドのネットワークを可視化

Sparkとは、生命、可能性、エネルギー、創造性を暗示する言葉です。それこそが、ニュージーランド最大の通信業者Spark NZがニュージーランド国民に提供できるよう日々努力していることです。

ビジネスのアジリティを高め、成長を促進するために、Sparkはデジタル・トランスフォーメーションを積極的に推進しています。これには、より強力なワイヤレス製品、サービス提供の新たな効率化、オペレーションの合理化および自動化を通して顧客体験を向上させるためにデジタル・テクノロジーを使用することが含まれます。

これらのキーエリアそれぞれにおいて、ネットワーク・パフォーマンスは非常に重要な要素となります。Sparkは優れた顧客体験を継続的に提供することを目指しているため、信頼性が高く、高品質で、コスト効率の高いネットワーク・サービスを保証する必要があります。大きな成長と変化の中でそれを成し遂げることは、大きな挑戦となります。そこでSparkは、IBM® SevOne Network Performance Managementソフトウェアを使用することに決めました。

統合


Sparkは、既存のツールをSevOneに置き換えることにより、ネットワーク・パフォーマンス管理ソリューションを5つから1つへと統合しました。

可視性の大規模化


SevOneは、Sparkネットワーク内の400,000を超えるオブジェクトに対してエンドツーエンドの可視性を提供

全チームからSevOneソリューションに対する熱烈なレビューが寄せられたとき、このソリューションこそが答えだと確信しました。 Graham Prowse氏 DevOps担当マネージャー Spark NZ
レガシーのNPMツールが変化の障壁に

Sparkは一企業として、何年にもわたって変革を経験してきました。最新のデジタル・トランスフォーメーションの取り組みは、より顧客を重視するために、俊敏性、効率性、応答性のさらに高いオペレーションを推進するものです。

これらの目標を追求する中で、Sparkチームは、オペレーション上の変更をサポートするために同様にアジャイルなネットワーク・パフォーマンス管理(NPM) 機能が必要であることにすぐに気づきました。

ただし、当時Sparkでは、いくつかのレガシーのNPMツールをパッチワーク状態で利用していました。各システムが部分的なカバレッジしか提供しないため、SparkのNetOpsチームとITチームがパフォーマンス・データを収集して分析し、問題を評価し、解決策を考え、問題解決のために確固たる行動を取ることが困難で、時間のかかる作業となっていました。たとえば以下のような課題に直面しました。

  • 不完全なデータ:レガシー・システムの一貫性のない不完全なポーリング機能により、Sparkのチームはネットワーク・パフォーマンス・データを手作業でまとめなければなりませんでした。このため、イベント分析と修復が遅れ、誤った項目が顧客のレポートに含まれるリスクが生じてしまいました。
  • 限られた可視性:統合されたエンドツーエンドのネットワーク可視性なしには、SparkのDevOpsチームが自動ネットワーキング・プロセスへの移行の影響をモデル化してテストすることが困難でした。そのため、主要なネットワーク自動化プロジェクトに遅れが発生していました。
  • 拡張性の欠如:レガシーのNPMツールには、同社が実装しようとしていた動的かつデジタル主導のネットワーク・オペレーションを処理するための拡張性が備わっていませんでした。Sparkは、成長と進化するオペレーションをサポートするために、より包括的で柔軟かつスケーラブルなNPMソリューションを必要としていました。
SevOneの試練

SparkのNetOpsチームは、新しいNPMソリューションに対して以下の3つの重要な基準を設定しました。

  • より完全なデータ収集:フロー、ログ、メトリクス、メタデータなど、あらゆる種類のネットワーク、マシン、ユーザー・エクスペリエンス・データを包括的かつ正確に正規化した、将来の要件にも対応できる拡張性と柔軟性を備えたカバレッジ。
  • ネットワークの可視性の向上:会社のネットワーク・インフラストラクチャ―全体とITオペレーションを、すべてが自動化されていて異種のデータセットやレポートを手動でつなぎ合わせる必要のない「一枚の窓ガラス(単一の画面の意味)」からリアルタイムでエンド・ツー・エンドに確認できる可視性。
  • 顧客レポートの改善:正確でタイムリーかつインサイトに満ちたパフォーマンス・レポートにより、SLAコンプライアンスやその他のパフォーマンス指標を文書化し、コミュニケーションとコラボレーションを促進することで、顧客満足度とロイヤルティの向上を促進。

Sparkのプロジェクト・チームは、IBM SevOne NPMを含む、いくつかの業界をリードするNPMソリューションについて広範囲かつ厳密な評価を行いました。他のソリューションはいずれも、不十分なデータ収集、過度に複雑なレポート作成、ネットワークの可視性の制限などの理由により不十分でした。さらに、これらの製品はいずれも、Sparkに必要な拡張性と柔軟性を提供していませんでした。

しかし、IBM SevOne NPMソリューションでは、チームの必須リストのすべてのボックスにチェックを入れることができました。最も包括的なデータ収集、完全なエンドツーエンドのネットワーク可視性、そして直感的なレポート機能が提供されていました。また、優れた柔軟性と無制限の拡張性を備えたIBM SevOne NPMソリューションは、変化を続けるSparkのビジネスとNPMのニーズにも対応できます。

直接比較テストではIBM SevOne NPMに軍配が上がったため、Sparkチームはこれを実際に試してみることにしました。これは、ティア2およびティア3のネットワーク・グループやシニアNetOpsチームなど、Sparkの最も要求が厳しく重要度の高いチームとの概念実証(POC)の形で行われました。各POCは見事に成功し、全体的に非常に肯定的なフィードバックとユーザーからの強い受け入れが得られました。

SparkのDevOpsマネージャーであり、このプロジェクトのリーダーでもあるGraham Prowse氏は次のように語っています。「彼らはタフなレビュワーだったうえ、以前試したツールに対しては否定的でした。全チームからSevOneソリューションに対する熱烈なレビューが寄せられたとき、このソリューションこそが答えだと確信しました。」

これまでの成果

SparkでのIBM SevOne NPMの最初のデプロイメントは、音声とデータの提供を担当する会社のコア・ネットワークを中心に行われました。現在、IBM SevOne NPMソリューションは、そのコア・ネットワーク内の385,000を超えるオブジェクトと、Sparkのグローバル・インターネット・ネットワーク内の20,000を超えるオブジェクトを監視しています。さらに、IBM SevOne NPMをSpark Digital事業単位の「Managed Data」顧客向けに引き続き展開しており、同ソリューションは社内および顧客向けのパフォーマンス・ダッシュボードを推進する主要な収集システムとなることでしょう。

包括的なデータ収集、完全なネットワークの可視性、強力かつ使いやすいレポート機能を備えたIBM SevOne NPMソリューションは、Sparkチームの期待を満たすだけでなく、多くの場合それを上回っています。

「これまでのすべてのデプロイメントにおいて、ポーリングできないデバイスや、SevOneソリューションで取得できないメトリクスに遭遇したことは1度もありません」とProwse氏は付け加えます。「私たちのネットワーク環境が持つ多様性と複雑な性質を考えると、これは本当に注目に値するものでした。」

統合に関しては、Sparkは5つのレガシーNPM ツールをIBM SevOne NPMソフトウェアに置き換える予定です。これらのツールの一部が交換されたことで、Sparkはソフトウェア・ライセンス、保守、その他の関連コストを排除することですでにOpExを削減しています。また、同社は、レガシーのNPMツールでは必要だったアプライアンスの交換やアップグレードを必要としなくなったため、設備投資も削減できました。

この統合により、スタッフがさまざまなシステムからのデータとレポートをまとめるのに費やす時間も削減されました。現在、社内チームにはリアルタイムおよび過去のパフォーマンス・データを表示する詳細なダッシュボードがあり、企業顧客はニーズに合わせてカスタマイズされたダッシュボードとレポートに即座にアクセスできます。

Sparkは、その初期デプロイメントの成功に基づいて、IBM SevOne NPMの使用を拡大する計画を立てています。注目すべき実証実験の1つがすでにSparkのモバイル・ネットワーク(成長の可能性から同社にとって戦略的な分野)で進行中であり、他の拡張も計画されています。

Sparkのロゴ
Spark NZについて

Spark(ibm.com外部へのリンク)は年間35億米ドル以上の収入を得ている、ニュージーランド最大の通信事業者です。ニュージーランド全土の数百万の個人と数千の企業に、固定回線、携帯電話、インターネット、データ、無線ネットワークのサービスを提供しています。

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2021年11月、米国で作成

IBM、IBMロゴ、ibm.com、IBM Cloudは、世界の多くの国々で法的に登録されているInternational Business Machines Corp.の商標です。その他の製品名・サービス名はIBMまたは他社の商標である可能性があります。IBMの商標の最新リストは、Webのibm.com/legal/copyright-trademarkで入手できます。

SevOneは、IBM CompanyであるTurbonomicの商標です。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。