ホーム お客様事例 Raj Petro社、合弁事業で成功を収める Raj Petro社、合弁事業で成功を収める
メーカーがグローバルな成長を推進する新パートナーと足並みを揃える
詳細はこちら
石油バレルの貯蔵
収益記録を塗り替える

Raj Petro社は、Brenntag社と、企業文化、プロセス、システムの連携を密に行うようになりました。Raj Petro社のCFO(最高財務責任者)であるPrakash Subramanian氏は次のように説明しています。「Brenntag Groupの傘下に入ることで、Raj Petro社は重要なグローバル市場へとアクセスしやすくなります。Raj Petro社は、この世界的なネットワークを活用するために広範な変革を推進しています」

同氏はさらに続けます。「当社のミッションクリティカルなSAP ERPシステムをIBMクラウド上のマネージド・サービスに移行することで、コンプライアンスと財務報告のパートナー要件をコスト効率よく満たすことができます。同時に、クラウドへの移行によりワークフローを最適化する機会が得られ、パンデミックにもかかわらず記録的な収益に貢献しました」

Raj Petro社のIT責任者であるJitesh Save氏は次のように付け加えています。「SAP業務システムをオンプレミスのデータセンターからIBM Cloudの高可用性マネージド・サービスに移行して以来、目標復旧時点(RPO)を15分未満に、目標復旧時間 [RTO] を4時間未満に短縮しました。IBMのおかげで、SAPシステムは常に保護されているという安心感があります」

クラウドへの移行を目指す

成功を収めている多くのメーカーと同様に、Raj Petro社はSAP ERPを利用して、バックオフィスから工場現場に至るまでエンドツーエンドの業務管理を行っています。同社は長年にわたり、ミッションクリティカルなアプリケーションのサポートにIBM Systemsを信頼し、オンプレミスのデータセンターでIBM Power Systems™サーバーとIBM AIX®オペレーティング・システムを使ってSAPソリューションを運用してきました。

「Brenntag社との合弁事業 [JV] により、当社のSAPソリューションに幅広い新たな需要がもたらされました」とPrakash Subramanian氏は説明します。「合弁会社の条件として、SAP ERPのデータ整合性と災害復旧のための厳格なコンプライアンス基準を導入することだけでなく、より頻繁なサイクルで財務報告および運用報告を行うことが求められていました。既存のインフラストラクチャでは、これらの要件を満たすのが難しいことはわかっていました」

Jitesh Save氏は述べています。「さまざまな選択肢を検討した結果、コンプライアンスへの最短ルートはマネージド・サービス・ソリューションだと判断しました。クラウドに移行することで、オンプレミスのインフラを新たに構築するよりも大幅に低コストで、コンプライアンスのユースケースをサポートするパフォーマンスと拡張性を得ることができます。クラウドを選択することで、新本社にデータセンターを建設する必要もなくなり、床面積の節約と環境フットプリントの削減につながります」

ビジネス・インパクト
Raj Petro社は、最先端のパフォーマンスと高可用性を実現し、パートナーの厳しい財務報告とコンプライアンス要件を満たすことができます。
クラウドへの移行をわずか60日間で完了し、Raj Petro社のインド新本社への移転計画における高額な遅延を回避できました。
目標復旧時点(RPO)を15分に、目標復旧時間 [RTO] を4時間に短縮し、復旧シナリオにおけるビジネス・リスクを軽減します。
Raj Petro社の将来の次世代ERP SAP S/4HANA® への移行を効率的に行えます。
実績のあるパートナーの選択

複数の主要クラウドベンダーの製品を評価した結果、Raj Petro社は、Enterprise Application Managed Services for SAP Solutions on IBM Cloudが、新しいコンプライアンス機能を可能にするための最も迅速でコスト効率の高い方法だと判断しました。

「私たちはコア・コンピテンシーに集中できるよう、実績のあるマネージド・サービス・パートナーを探していました。そこでIBMを強く勧められたのです」とPrakash Subramanian氏は振り返ります。「IBMは、多くの強力な顧客から推薦されていることを伝えてくれたので、Enterprise Application Managed Services for SAP Solutions on IBM Cloudは当社のニーズを満たせるだろうという安心感は大きかったです。実際、私は以前にIBM Cloudへの移行で大きな成功を収めた経験があり、IBMインド・チームのプロ意識と専門知識を直接経験したことがあったのです」

Jitesh Save氏は次のように付け加えています。「合弁事業の成功と新本社への移転は、クラウド・プロジェクトのタイムリーな実行にかかっています。今回検討したすべてのベンダーの中で、IBMが最も豊富な経験を持っていると感じました。」

統合された未来に備える

Raj Petro社のクラウド計画中に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界中に蔓延し始めました。オンプレミスのデータセンターではなくマネージド・サービスを選ぶことで、SAP ERPシステムの管理・保守を安心してIBMのエキスパートに任せられ、バックオフィススタッフを円滑にリモート勤務に移行できました。

「Enterprise Application Managed Services for SAP Solutions on IBM Cloudには、SAP Basisなどのスタック全体のサポートが含まれています」とPrakash Subramanian氏は説明します。「IBM Cloudに移行して以来、SAPソリューションではどんな小さな問題も発生していません。その結果、私たちは重要なこと、つまり業務を効率的に行うために必要なツールを企業にお届けすることにどんなときでも集中できるようになったのです」

将来を見据え、Raj Petro社は、このIBM Cloudプラットフォームにより、事業で必要になったときに、次世代ERPSAP S/4HANAにスムーズに移行できると確信しています。

Enterprise Application Managed Services for SAP Solutions on IBM Cloudに移行することで、当社のIT組織はよりスリムで効率的なものになりました。また、従業員が技術的な問題に縛られることなく、システムの微調整に集中して優れた運用を実現できるよう支援しました。 Prakash Subramanian氏 最高財務責任者 Raj Petro社
クラウドへのスムーズな移行

IBMのエキスパートと協力し、Raj Petro社はマネージド・サービス環境への移行をわずか60日で完了しました。これは、合弁会社と新本社開設の期限よりもはるかに早いものでした。

「外部からのかなりのプレッシャーにもかかわらず、非常に良い成果を達成すべくIBMチームが支援してくれました」とPrakash Subramanian氏は述べています。「IBMは、プロジェクトのスコープ設定と計画の段階でチームとの綿密なミーティングの時間を設けてくれました。これが下流で大きな成果をもたらしました。オンプレミス環境からクラウドへの切り替えは、希望したとおり円滑に運びました。これはひとえにIBMが助けてくれたおかげです」

Raj Petro社は、クラウドを採用することで、ITの組織が付加価値を生む活動に多く時間を費やせるように支援しているのです。Jitesh Save氏は、「当社はこのたび、災害復旧機能の完全なテストで良い評価を出すことができました。これまではリスクが高すぎるためテストを受けようとすらしていなかったと思います」と認めています。

Prakash Subramanian氏は、「当社はすでに商業的に大きな成功を収めており、進行中の変革のプロセスにおいて、IBMは戦略的パートナーであると考えています」と結論づけています。

ソリューション・コンポーネント

Raj Petro社のバナー
Raj Petro社について

Brenntag Group傘下のRaj Petro社(外部リンク)は、世界95カ国以上に拠点を持つ石油・潤滑油の製造・販売会社です。工業用、自動車用、特殊潤滑油のあらゆる製品を提供する同社は、500名以上の従業員を擁し、年間約2億5,000万ドルの収益を上げています。

脚注

© Copyright IBM Corporation 2021. IBM Corporation、IBM Cloud、New Orchard Road、Armonk、NY 10504

2021年7月、米国で制作。

IBM、IBM ロゴ、ibm.com、AIX、IBM Cloud、Power、Power Systemsは、世界の多くの国で法的に登録されているInternational Business Machines Corp.の商標です。その他の製品名およびサービス名は、IBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM商標の最新リストは、ウェブ上の「著作権および商標情報」 www.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtmlでご確認いただけます。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。

お客様は、自己の責任で関連法規および規則を順守しなければならないものとします。IBMは法律上の助言を提供することはなく、また、IBMのサービスまたは製品が、いかなる法規もしくは規則をお客様が順守していることの裏付けを、表明ならびに保証するものでもありません。

© 2022 SAP SE.All rights reserved.SAP、R/3、SAP NetWeaver、Duet、PartnerEdge、ByDesign、SAP BusinessObjects Explorer、StreamWork、SAP HANA、および本資料に記載されているその他のSAP製品およびサービス、ならびにそれぞれのロゴは、ドイツ連邦共和国およびその他の国々におけるSAP SEの商標または登録商標です。これらの資料は、SAP SEまたはSAPの関連会社により情報提供のみを目的として提供されるものであり、いかなる種類の表明または保証を行うものではありません。SAP SEまたは関連会社は、この資料に関連する誤りや省略に対して責任を負いません。本資料または関連するプレゼンテーション、およびSAP SEまたはその関連会社の戦略、将来的に実現する可能性のある開発、製品、および/またはプラットフォームの方向性および機能性は、すべて変更される可能性があります。SAP SEまたはその関連会社は、いつでも予告なしに理由を問わず変更することができます。