ホーム お客様事例 ニュージャージー州地域社会局 イノベーションで検査プロセスを変革
New Jersey Department of Community Affairs、IBM Consulting for Microsoftで公共の安全、収益、生産性を向上
真上から見た米ニュージャージー州ホーケンの街並み
時代遅れの検査プロセスと非効率的なシステム

New Jersey Department of Community Affairs(NJDCA)は、地域のエージェントに行政指導、財政援助、技術支援を提供する州機関で、火災、建物とエレベーターの安全性、住宅検査、地域開発、地方自治体の管理と財政など、公共の懸念に対処するプログラムとサービスを提供しています。

同局内には、コミュニティー全体で重要な安全検査を実施し、適用されるニュージャージー州の州コードの施行を担当する局や部門が複数あります。

  • Bureau of Fire Code Enforcementは、高層ビルや生命の危険を伴う設備(複数階のアトリウム、業務用厨房など)を備えた建物の消防法の遵守状況を検査します。また、公共教育プログラムを管理し、消防士の訓練を監督します。

  • Bureau of Housing Inspectionは、ホテルやアパートなどの集合住宅の適切なメンテナンスを行い、居住者の健康、安全、ウェルビーイングを守ります。​

  • Elevator Safety Unitは、設備やメンテナンスに関連する傷害のリスクを防ぐために、エレベーターの安全基準への遵守状況を監督します。

NJDCAは、イノベーションに投資してシステムをモダナイズし、実用的な洞察を取得し、より迅速な意思決定を可能にすることで、コアビジネス・アプリケーションを最大限に活用することが可能になりました。IBM® Consulting for Microsoftと連携して、登録、検査、施行、請求、支払いプロセスを最適に管理する最先端のモダナイズされたクラウドベースのモバイル中心のシステムを構築しました。

同機関が取り組んだ主な課題は、複数の局で使用されていた時代遅れな紙ベースの検査プロセス、断片化されたITインフラストラクチャー、および労力と時間の非効率的な使用でした。さらに、既存のシステムは維持費が高額で、頻繁にダウンし、一般ユーザーや政府職員のニーズを満たしていませんでした。

90% エレベーター検査の検査サイクル時間を最大90%短縮 0~6カ月 住宅検査プログラムの検査の遅延を数年から0~6カ月に短縮 46% 住宅検査プログラムの収益が46%増加 15% 消防安全検査プログラムの収益が15%増加
IBMの対応に関して言えば、IBMは小さなチームとして動いてくれました。セールス・サイクルが終わると同時に距離を置く、大手のコンサルティング会社のような対応ではありませんでした。DCAにとって、相応しいチームだと確信していました。セールス・サイクルが終わると同時に距離を置く、大手のコンサルティング会社のような対応ではありませんでした。DCAにとって、相応しいチームだと確信していました。 John Harrison氏 Director of IT(ITディレクター) ニュージャージー州地域社会局
機関がコミュニティーの懸念を克服できるようにする

NJDCAは、懸念事項に対処できる包括的なソリューションを作成するために、IBM Consulting for Microsoftの専門知識を求めました。

NJDCAはIBMコンサルティングと連携することにより、複数のプログラムに対応するクラウドベースの検査ソリューションを実現しました。このモダナイズされた検査フレームワークは、Microsoft Dynamics 365とPower Platformを使用して構築されており、同機関が効果的に目標を達成し、州全体の公共の安全を強化できるようにします。

ソリューションの構成には、次のものが含まれます。

  • モバイル・アプリ:検査員は現場でモバイル・デバイスを使用してログインし、結果を記録できます。

  • バックオフィス:職員は、登録の処理、異議申し立てや延長の管理、会計の確認、検査官の生産性とパフォーマンスの評価などのタスクにMicrosoft Dynamics 365 プラットフォームを活用しています。

  • パブリック・ポータル:不動産所有者とエージェントは、Microsoft Power Pagesを使用して、不動産を登録し、検査記録と証明書を取得し、オンラインで請求書を支払います。

新しい検査ソリューションは、自動通知、ドキュメント管理、財務およびス人材活用状況レポートの高度な分析、物件に関連付けられた許可の監視など、さまざまなプロセスを最適化し、全体的な効率を向上させるように設計されたさまざまな機能と能力を提供します。

IBMのMicrosoft Dynamics 365チームの専門知識は世界トップクラスです。彼らのコミュニケーションも同じくトップクラスです。 John Harrison氏 Director of IT(ITディレクター) ニュージャージー州地域社会局
検査サイクル・タイムの短縮と収益および生産性の向上を実現

新しいクラウド・ベースの検査ソリューションを導入すると、ワークフローを最適化し、エンドツーエンドのプロセスをモダナイズすることで公共の安全と検査管理が改善され、モバイル・デバイスで操作可能となり、アクセシビリティーと使いやすさが向上します。その結果、NJDCAは住宅検査の検査における遅延が数年単位から0~6カ月という数カ月単位にまで短縮しました。さらに、NJDCAの新しい検査ソリューションを使用することで、エレベーターの検査サイクル時間を最大90%短縮しています。

新しいプラットフォームを導入したことにより、すべてのデータは、さまざまなレガシー・システム、データ・セキュリティー、コンプライアンスに対応するセキュリティーが充実した環境であるMicrosoft Government Cloudで一元管理されるようになりました。Microsoft Azureを使用してPower Pagesとニュージャージー州政府の支払いシステムを統合することで、支払管理が大幅に改善されました。この統合により、ユーザーはログインせずに請求書の詳細を表示したり支払いを行うことができるクイックペイなどの機能を利用できるようになり、ユーザー・エクスペリエンスが向上しました。

さらに、Microsoft Power Automateにより収益管理が自動化されるだけではなく、コスト削減、時間短縮、請求処理、印刷物の配布、郵便料金支払、監視手順における潜在的な人為的エラーも排除されます。住宅検査プログラムの収益は46%、火災安全検査プログラムの収益は15%、それぞれ増加しました。さらに、このトランスフォーメーションにより、機関はMicrosoft Power BIを活用した最先端のビジネス・インテリジェンス(BI)ダッシュボードとレポート機能を利用できるようになりました。

このモダナイゼーション・イニシアチブの継続的な一環として、IBM Consulting for Microsoftは現在、Azure Open AIベースのスケジュール最適化、検査員と検査ステータスのリアルタイムでの可視性、モバイル・オフライン機能を導入しています。

New Jersey Department of Community Affairsのロゴ
New Jersey Department of Community Affairsについて

New Jersey Department of Community Affairs(NJDCA)は、ニュージャージー州における生活の質向上を目指して、地方自治体、地域開発組織、企業および個人に行政指導、財政支援、技術支援を提供する州機関です。NJDCAは、火災と建物の安全性、住宅生産、地域計画および開発、地方自治体の管理および財政など、公共の関心事に対応するプログラムとサービスを提供しています。

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