LPSはIBM Instanaを活用し、IT運用全体の可視性とパフォーマンスを強化
Lenovo Groupの傘下にあるLPS社は、アジア太平洋地域において金融、通信、小売、公共部門にITサービスを提供しています。企業がデジタル・トランスフォーメーションを進める中で、データ量は急増し、リモートワークによるトラフィックは高い水準で安定し、セキュリティーやコンプライアンスの要件も一層厳格化しました。これらの高まる要求に対応するため、LPS社は既存インフラストラクチャーをアップグレードする必要があると認識しました。同社のモニタリング・スイートは、オンプレミス・サーバー、コンテナ化されたアプリケーション、クラウド・プラットフォームの時点ごとのスナップショットを提供していました。しかし、24時間365日の厳格なサービス・レベルを守るために必要な、事前対応型のインシデント管理を統合的にオーケストレーションできる可視性に欠けていました。
同時に、AI活用の分析やビッグデータ処理、さらには没入型の仮想現実(VR)や拡張現実(AR)による小売業の実証実験が進み、コンピュートとストレージへの需要は急増しました。一方で、統合的なインサイトがなかったため、チームはサイロ化された環境でパフォーマンス・メトリクスを確認せざるを得ず、その結果、対応の遅延、リソース利用の非効率化、計画面での非効率を招いていました。顧客の成長目標を支えるために、包括的な可視性を提供し、日常業務を自動化し、進化するビジネスニーズに合わせてキャパシティー計画を最適化できる、高性能でセキュアかつ拡張性のあるアーキテクチャーが必要でした。
変化の激しいデータ集約型分野で事業を展開するエンタープライズ顧客の進化するニーズに対応するため、LPS社はIBMをパートナーに選び、IT基盤のモダナイゼーションに取り組みました。その目的は、増大するデータ量やAI活用型ワークロード、そして高まる顧客の期待に対応できる、セキュアでインテリジェントかつ拡張性のあるインフラストラクチャーを構築することでした。両社は協力し、4つの戦略的柱を軸としたトランスフォーメーションを実現しました。
統合されたオブザーバビリティーとインテリジェントな自動化の導入により、LPSはITの効率性と俊敏性を大幅に改善しました。チームはパフォーマンス問題をこれまでより迅速に解決できるようになり、平均修復時間(MTTR)の短縮や予期せぬダウンタイムの最小化を実現。その結果、エンタープライズ顧客に対するサービス・レベルのパフォーマンスが強化されました。
IBM® Instanaのリアルタイム監視と、IBM LinuxONEの処理能力およびエネルギー効率を組み合わせることで、LPS社はインフラストラクチャーの複雑さを軽減し、ハイブリッド環境全体でリソース利用を最適化しました。この取り組みにより、顧客はスピード、セキュリティー、拡張性を損なうことなく、過剰なプロビジョニングを回避し、コストを管理できるようになりました。
その結果、同社は業界を超えたデジタル・イノベーションを支援できる体制を整えました。セキュアなモバイル・バンキング・プラットフォームの提供から、没入型のリテール技術やスマートシティー・ソリューションのデプロイメントまで幅広く対応しています。拡張性の柔軟さと適応するインテリジェンスを備え、顧客がレジリエントで将来に備えた企業を築くことを支援しています。
Lenovo PCCW Solutions(LPS)社 は、アジア太平洋地域における主要なITおよびテクノロジー・ソリューション・プロバイダーです。政府機関や企業と連携し、市場をリードするソリューションと業界のベストプラクティスを通じてデジタル・トランスフォーメーションの高度化を実現し、ビジネス成長を推進しています。Lenovoグループの傘下企業として、Lenovoのグローバルな展開力と技術力による新たなシナジーを生み出し、AI、データ実践、クラウド、サイバーセキュリティーに注力しています。4,000名を超える分野別の専門家チームと強力なエコシステム・パートナー・ネットワークを擁し、最先端のAI活用ソリューションとデータ活用のベスト・プラクティスを提供し、組織のデジタル・トランスフォーメーションを支援しています。
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