IMCは、IBM Analyticsプラットフォームを使用して報告と計画のプロセスを加速し、緊急要員をより迅速に配備し、災害救援サービスの有効性を高めることができます。
International Medical Corps(IMC)(ibm.com外部へのリンク)は、被災者に迅速なケアを提供したいと考えていたが、新たな状況に関する実用的な情報が不足していたため、リソースを効率的に配分することが難しかった。
IMCは、複数の個別のレポート・システムを単一の集中型IBM Analyticsソリューションに置き換えることにより、医師やコーディネーターが必要なときに必要な情報にアクセスできるようにします。
国際医療団(IMC)などの初期対応者にとって、迅速な配備は生死を分ける可能性があります。災害の緊急フェーズは平均してわずか72時間しかありませんが、この期間中に最も多くの命を救える可能性があります。対応時間を短縮するために、IMCは、適切なリソースを災害に振り向け、現場の担当者に情報を提供し続けるために、新たな災害状況と自らの財務に関する正確なリアルタイムの洞察を必要としています。
International Medical Corpsのデータ分析マネージャーであるAli Arshad氏は、「IMCでは、効果的な意思決定を推進するためにさまざまなデータを収集しており、対応時間を短縮する方法を常に模索しています。私たちが直面した課題は生データへのアクセスではなく、そのデータを実用的な洞察に変換することでした。私たちの目的は、数値の計算に費やす時間を減らし、分析結果に基づいて行動することに多くの時間を費やすことでした。」と語っています。
以前は、IMC担当者は新たな状況と利用可能なリソースに関するデータを複数の個別のスプレッドシートに記録し、組織のアナリストが手動でそれらを統合していましたが、これは時間のかかるプロセスでした。
Arshad氏はさらに、「これまでのレポートに対するアプローチはスプレッドシートに大きく依存していたため、非常に重要な最初の72時間に効果を発揮するために必要な情報を抽出することが非常に困難でした。私たちは、レポートと分析を一元化し、信頼できる情報を提供できる単一の堅牢なプラットフォームを導入することにしました。」と続けています。
IMCは、IBM Analyticsソリューションを活用した集中型レポート・プラットフォームを使用して、ビジネス・インテリジェンスへのアプローチを変革することを決定しました。
利用可能なリソースを判断するために、IMCはIBM® Cognos® TM1®を使用して、前年の寄付と賞のパターンに基づいて高度な財務予測を実行します。また、IBM SPSS® Statisticsを使用すると、組織は高度な予測モデルを適用して、リソースが最も効果を発揮できる場所を決定できます。
Arshad氏は、「IBM Analyticsソリューションのおかげで、すべてのデータに1つの中心点からアクセスできるようになりました。データを1つのポータルに入力するようになったので、スプレッドシートを統合する必要がなくなり、時間を大幅に節約できました。さらに良いことに、データは使いやすいダッシュボードに表示されるため、洞察を得るまでの時間がさらに短縮されます。」と語っています。
手動処理の必要性が減ることで、データの精度が向上するだけでなく、組織が災害の重要な初期段階での分析により多くの時間を投資できます。その結果は、最も遠い場所または隔離された場所で勤務している医師に届けることができます。
Arshad氏は、「私たちの医師は、信頼できるインターネット・アクセスがない地域で頻繁に勤務しているため、初期対応者が重要なデータにオフラインでアクセスできるようにすることが重要でした。IBMソリューションのおかげで、インターネットにアクセスできない地域でも、初期対応者がタブレット上の情報にアクセスできるようになり、最も必要な場所でトリアージを実行できるようになりました。」と説明しています。
IMCは、一元化されたデータ管理プラットフォームのおかげで、プロセスの自動化と分析の簡易化により対応時間を短縮し、災害の被災者により良いケアを提供できます。
Arshad氏は、「IBMソリューションのおかげで、患者に対応し、より早く被災地に届けることができます。重要な情報がダッシュボードに統合されたことで、以前は保守に多大な時間を要していた、個別に作成する必要がある運用レポートの数を減らすことができました。その時間を、データを実用的な洞察に変えることに費やせるようになりました。」と語っています。
IMCは、IBMソリューションを使って、エボラ出血熱の流行など、特定の災害用にカスタマイズしたダッシュボードを構築できるようになりました。Arshad氏は、「エボラ出血熱の危機のためにダッシュボードを作成し、現場からの最新情報を閲覧できるようにしました。さまざまなソースからレポートを受け取るとすぐに、データをダッシュボードに統合し、オンラインとオフラインの両方のユーザーが利用できるようにしました。」と語っています。
現在、IMCは財務とリソースをより明確に把握できるようになりました。Arshad氏はさらに、「私たちはすべての寄付や助成金をリアルタイムで確認し、遅滞なく適切な分野に分配できるようになりました。緊急時以外の状況では、リソースの可視性を高めることも重要です。このような場合、私たちは開発に重点を置きます。たとえば、将来の災害が発生した場合に現地のコミュニティーが自らの初期対応者となれるよう訓練し、彼らが救援から自立へと移行できるようにすることです。」と語っています。
IMCは将来を見据えて、IBMレポート・ソリューションの成功からさらに発展させていく予定です。Arshad氏は、「私たちは現在、いくつかの主要なダッシュボードを統合したコマンド・センターを構築中であり、このプラットフォームによって、これまで以上に質の高い情報を現場のスタッフに迅速に提供できるようになると確信しています。より迅速な意思決定はより迅速な展開を意味し、それが災害の影響を受ける人々の生死を分ける可能性があります。」と締めくくっています。
International Medical Corps(IMC)(ibm.com外部へのリンク)は、ボランティアの医師と看護師によって1984年に設立された世界的な人道的非営利団体です。この組織は、災害が発生しやすい地域で自立した医療サービスを確率することを目的として、医療と訓練に加えて災害救援も実施しています。
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米国で製作、2016年5月
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