IBMが、watsonx Orchestrate、watsonx.ai、Apptio EBMを使用して仕訳入力を自動化し、迅速で正確な結果を促進
IBMの財務チームは数年前に、仕訳に関する長年の課題に取り組み始めました。当時、このプロセスは手作業が多く、反復的で、時間がかかるものでした。複数のシステムからのデータ収集とエラーを最小限に抑えるための広範なチェックが必要で、特に繁忙期にはその必要性が顕著でした。これはアナリストに大きな負担をかけ、IBM® Consultingによる継続的なサポートが必要でした。まず、チームはワークフローの一部を合理化するためにロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を導入しました。2024年、チームはその基盤の上に、Jobotxイニシアチブを始動し、IBM® watsonx Orchestrate™とIBM Apptio™ Enterprise Business Management(EBM)を使用して自動化機能を拡大しました。これらのツールは、一貫性のないデータ検証、サイクル・タイムの遅延、拡張性などの永続的な問題に対処しました。AI、RPA、コストベースの自動化による優先順位付けを組み合わせることで、IBMは、よりインテリジェントかつ適応性のある方法で、地域全体の仕訳処理を標準化・高速化し始めました。
IBMの財務チームは、IBM Apptio EBMを使用して通年の台帳データを分析し、自動化の機会を特定した後、watsonx.ai®を活用して根本原因分析用のカスタムAIモデルを構築しました。次に、 IBM watsonx Orchestrateを導入し、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)と統合して、台帳に照らして入力内容を検証し、プロセス・ステップを最適化して、レビュー用の仕訳データを生成しました。
さらに、このソリューションはリアルタイムの異常検知が含まれるように拡張され、提出以前の財務記録の精度が向上しました。JobotxのAIを活用しカスタマイズされた自動化モデルにより、財務ポリシーの変化に対して動的に対応できるようになりました。
IBMの財務チームとIBMのJobotxチームは、仕訳入力の反復的かつ手動の手順の概要をwatsonx Orchestrateアシスタントに協力して説明しました。チームは、運用の合理化、AIを活用した洞察を取り入れた情報に基づく意思決定、安全でスケーラブルな環境での成長促進を目的として、watsonx Orchestrateを選択しました。watsonx Orchestrateはこれらの入力内容を解釈し、正確なRPAコマンドに変換しました。watsonx Orchestrateは、財務マネージャーの承認を得て、決算時に台帳に仕訳を送信する自動コマンドをスケジュールしました。このソリューションは、 IBM Business Automation Workflowとうまく連携して動的なリアルタイムのダッシュボードを提供し、財務アナリストがタイムリーな例外管理を実行できるようにしました。
2025年初頭にこのソリューションを導入したことで、IBMの財務チームは精度を高めると同時に、より戦略的な業務に時間を割けるようになり、全体的な効率も向上しました。Jobotxイニシアチブの一環として、チームは自動化の精度をさらに高め、このプラットフォームを追加の企業資源計画(ERP)システムと統合し、財務チーム向けにAI主導の洞察をグローバルに拡大し続けます。
IBM財務チームは、watsonx.aiのモデルを活用して仕訳入力プロセスを自動化することに成功し、その結果、時間とコストを大幅に節約しました。新しいシステムにより、財務アナリストはより戦略的なタスクに集中できるようになりました。さらに、チームのエラーが減少し、全体的な効率が向上しました。
財務チームは次のように述べています。「watsonx Orchestrateで面倒なワークストリームを自動化し、Jobotxから得たAI駆動型の洞察を活用することで、従業員がより戦略的な仕事と自身の能力開発に集中する時間を確保でき、オペレーションの全体的な効率が向上します」
チームはまた、導入後3ヶ月の間に次のようなメリットも確認しています。
今後も財務チームはAIとwatsonx.aiを継続的に活用して、他の業務プロセスを自動化し、全体的な生産性を向上させる予定です。拡張計画には、追加の財務アプリケーションとの緊密な統合や、リスク・アセスメントとコンプライアンス監視をカバーするAI機能の拡張も含まれます。
IBMは、ニューヨーク州アーモンクに拠点を置く多国籍テクノロジー・コンサルティング企業であり、世界中の顧客にサービスを提供しています。1911年に設立されたIBMは、クラウド・コンピューティング、人工知能、ITインフラストラクチャーなど、多様な製品とサービスを提供する、世界最大級のテクノロジー企業の一つです。世界中に27万人以上の従業員を擁し、年間収益は600億ドルを超えるIBMは、テクノロジー業界のリーダーとして、世界中の企業、政府、機関に革新的なソリューションを提供しています。
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