新興市場向けの新しいIT機能

クラウド・ジャーニーのあらゆる段階でハイブリッドクラウドを自動化
夕暮れ時のパナマシティーのスカイライン

1週間の仕事を2分で完了することを想像してみてください。

あるいは、複雑なプロセスを最初から正しく実行すると、再作業は必要なくなることを想像してみてください。

中米のマネージド・サービス・プロバイダーであるGBMは、企業がITへのハイブリッドクラウド・アプローチを導入するのを支援することで、この地域でそれを実現したいと考えています。

マネージド・サービスの市場は中米で急成長しています。GBMのアーキテクチャ担当マネージャーであるAlex Mathews氏は、顧客との会話からその需要を肌で感じています。「顧客の多くは、自社拠点でシステムを管理することに、不必要なコストや能力の限界を感じています」とMathews氏は言います。「無駄を省いて健全に運営することを必要としています。」

SLAの遵守

 

1週間のSLA(サービス・レベル・アグリーメント)をわずか2分で達成

品質の向上

 

自動化による品質の向上により、これまで仮想マシンのフルフィルメント時間の30%を占めていた再作業が不要に

たった 1 回の設定で、さまざまな環境をプロビジョニングして調整できます。これにより、この分野の運用コストが半減されます。 アレックス・マシューズ アーキテクチャー担当マネージャー GBM

しかし、GBMは、銀行、通信会社、公共事業、中小企業、小売業など、多様なITニーズと目的を持つ複数の業界と連携しています。単純に、GBMのマネージド・インフラストラクチャーにITをアウトソーシングすることでコストを削減したいという顧客もいます。また、パブリッククラウド・サービスを利用するためにGBMプラットフォームを使用している、より積極的なイノベーターもいます。

Mathews氏は、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドのリソースを組み合わせたITへのハイブリッドクラウド・アプローチにより、GBMは各顧客に適した組み合わせを提供できるようになっていると認識しています。

しかし、GBMにとっての課題は、自社のオペレーションをあり得ないほど高価で複雑なものにすることなく、すべての顧客にカスタムメイドのハイブリッドクラウド環境をプロビジョニングする方法です。

ハイブリッドクラウドの自動化

GBMは、Red Hat® OpenShift®コンテナ・プラットフォームを含むIBM Cloud Pak® for Multicloud Managementソフトウェアを選択し、固有の顧客ごとに特注のハイブリッドクラウド・インフラストラクチャーを構築および管理しています。IBM Cloud Pakソリューションを使用することで、GBMは顧客のオンプレミス・システム、GBMのデータセンター、あらゆるプライベートまたはパブリッククラウド・プラットフォームの間でワークロードを移動させることができ、しかもそれを1つのシームレスなインフラストラクチャーとして管理することができます。

Mathews氏はこう語ります。「1つのプロビジョニング・プロセスで、非常に複雑な環境を完全な形で提供することができます。以前は、3つか4つの異なるVMを持つ1つのアプリケーションをプロビジョニングするために、ネットワーク、ストレージ、サーバー・ファームで多くのことを行う必要がありました。Cloud Pak for Multicloud Managementは、プラットフォーム間でVMのプロビジョニングを標準化し、自動化する方法を1つのパッケージで提供します。たった1回の設定で、さまざまな環境をプロビジョニングして調整できます。これにより、この分野の運用コストが半減します。」

GBMの顧客との契約におけるサービス・レベル・アグリーメント(SLA)によると、顧客が新しい仮想マシン(VM)を要求した場合、GBMは顧客の要求を満たすために1週間以内にその仮想マシンをプロビジョニングする必要があります。現在では、IBM Cloud Pakソフトウェアを使用して、「オンラインで2分で完了します」とMathews氏は言います。また、1週間のSLAが寛大すぎたというわけではありません。「以前は、環境が複雑だったからこそ意味があったのです」とMathews氏は説明します。

複雑さを緩和することは、質の向上にも役立っています。以前は、VM フルフィルメント時間の平均約30%が再作業に費やされていました。今では、再作業の必要はほぼ完全になくなりました。

もちろん、このように能力が飛躍的に進歩すると、それに対応して期待も飛躍的に増加します。「現在、顧客はより厳しいSLAで契約を再交渉することを望んでいます」とMathews氏は笑います。

GBMはまた、IBM Cloud Pakソリューションを使用して、顧客の環境が複数のクラウドにまたがる場合でも、単一のコントロール・ペインからメンテナンスを標準化および自動化することで、効率化を推進しています。「今日のマルチクラウドは非常に複雑な環境になっています」とMathews氏は言います。「そして、Cloud Pakによって、私たちはマルチクラウドをフラットに見ることができるようになりました。」

例えば、IBM Cloud PakソフトウェアのRed Hat Cloud FormsコンポーネントとRed Hat OpenShiftコンポーネントを使用することで、GBMは異なるシステムやプラットフォームにわたりコンテナ化されたVMを明確に可視化しています。VMは必要に応じてシステム間で自動的にシフトできるため、ハードウェアの停止によるサービスへの影響はほとんどありません。顧客にとって、これはアプリケーションの稼働時間を最大化できることを意味します。

基盤となるシステムからアプリケーションを抽象化するこの機能は、Mathews氏とそのGBMチームメイトに自らの仕事についてこれまでとは違った考え方をするように促しています。「私たちはこれまでとは違った方法で仕事をしています。私たちはサービスの焦点を、顧客の実際のビジネス・サービスへと一段階引き上げました。」この発想の転換は、ハイブリッドクラウドの威力を物語っています。これにより、企業は必要なビジネス能力を開発することに集中し、基盤となるITにはあまり注力しなくても済むようになりました。

今日、マルチクラウドは非常に複雑な環境になっています。そして、[IBM] Cloud Pak [ソリューション]により、私たちはマルチクラウドをフラットに見ることができるようになりました。 アレックス・マシューズ アーキテクチャー担当マネージャー GBM
新しい考え方、新しい可能性

クラウドは無限のイノベーション能力を提供します。GBM の究極の使命は、顧客がそれらを最大限に活用できるよう支援することです。

その方向性の一歩として、GBMはアプリケーションのモダナイゼーション・サンドボックスを構築しました。これは顧客がアプリケーションを柔軟なマイクロサービス・アーキテクチャーに変換できるパイロット環境です。この柔軟なアーキテクチャーは、時間の経過とともにクラウドベースのイノベーションに対してより導入しやすくなっています。GBMの顧客のほとんどは、従来のIBM® WebSphere® Application Serverプラットフォーム上でエンタープライズJavaアプリケーションを実行しているため、GBMはJavaマイクロサービス開発をサポートするクラウドネイティブなアプリケーションサーバーであるIBM WebSphere Libertyプラットフォーム上にサンドボックスを構築しました。GBMはまた、モノリシックなJavaアプリを半自動的にマイクロサービスに変換するAI主導のユーティリティーであるIBM Mono2Microサービスにより、サンドボックスに自動化を導入しようとしています。WebSphere LibertyとMono2Microのソリューションは、IBM WebSphere Hybrid Editionで利用できるようになりました。

Mathews氏によると、長期的なビジョンは、顧客が利用できるAIなどの価値のあるクラウド・サービスのエコシステムを構築することです。GBMは、エコシステムを特定の顧客または業界を対象としたグループに分類し、価値実現への道を短縮し、明確にすることを計画しています。また、IBM Cloud Pak for Multicloud Managementを使用して、拡大するサービス群を統一的に自動制御することにしています。Mathews氏は「私たちはサービスを統合し、顧客のイノベーションの仲介役になりたいと考えています」と述べています。

GBM ロゴ
GBMソリューション・コンポーネントについて

GBM(ibm.com外部へのリンク)は、中米とカリブ海地域の産業全般にわたる完全なITソリューションを設計、提供、管理しています。同社は、顧客のITの現状と今後の方向性を理解するために慎重に取り組んでいます。そして、新たなテクノロジーに関する経験と専門知識を活かして、現在のニーズを満たし、継続的な進化とイノベーションを可能にするカスタム・ソリューションを提供しています。

製品・サービス IBM Cloud Pak® for Multicloud Management Red Hat® OpenShift® IBM WebSphere® Hybrid Edition IBM Mono2Micro IBM WebSphere Liberty IBM WebSphere Application Server
次のステップ

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2021年3月、米国で作成。

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