ホーム ケーススタディ Elkjøp社 クラウドベースの分析でビジネス・クリティカルなインサイトを獲得
Elkjøp社、成長に向けてビジネス・インテリジェンスをモダナイズ
Elkjøp社の店舗で買い物をする女性

北欧で58年にわたって家電の小売事業を展開してきたElkjøp Nordic AS社は、絶えず変化する顧客のニーズに迅速に対応することで、市場を代表する企業になりました。

「競争力のある価格と、商品のラインナップの幅広さという2点の他にも、当社がマーケット・リーダーとなっている理由は数多くあります」と、Elkjøp社でインサイト・分析責任者を務めるMonica Trøen Volden氏は言います。「私たちにとって重要なのは、商品とサービスの面でお客様にマッチし続けることです」

Elkjøp社は顧客基盤のさらなる拡大のために家電機器やキッチン・リフォームの市場にも進出し、この10年で大きな成長を遂げました。

入手可能な最良の顧客情報に基づいて経営陣がタイムリーな意思決定を行えるよう、Elkjøp社はBIと分析のテクノロジーを早い段階で導入しました。IBM® Cognos Analyticsの前身にあたるオンプレミス版のソフトウェアは1999年から利用しています。「当社は大量のデータを保有しており、ビジネス上の意思決定やお客様とのやり取りでそのデータを確実に活かすという面にあらためて照準を合わせています」とTrøen Volden氏は言います。その実現に向けたElkjøp社の戦略は、エンド・ユーザーが満足する機能を最新バージョンのソフトウェアで提供するというものでした。そのためには、簡単にアップグレードできるソリューションが必要です。

Elkjøp社の幹部は近年、BIレポートの利用を補うために、ダッシュボードの利用を増やし、ビジネス・オペレーションの状況を即座に把握することを目指していました。しかしこの結果、オンプレミスのシステムに負荷がかかっていました。Elkjøp社のBIアーキテクトであるSandeep Dhirad氏は言います。「通常、ダッシュボードはレポートよりも多くのコンピューティング・リソースが必要です。ユーザー向けのダッシュボードに対応するために、リソースの増加を検討する必要がありました」。同社は、現在と将来の成長に合わせてBIプラットフォームを容易に拡張できるソリューションを求めていました。

Trøen Volden氏は言います。「当社のCognosは導入以来ずっと、熟練のスタッフがオンプレミスでメンテナンスしてきました。しかし、テクノロジーのメンテナンスに重点を置くのではなく、ビジネスのサポートやコラボレーションに重点を移すことが必要な段階に来ていました」。ビジネスが成長する中で、BIと分析のチームは、この戦略に合わせてスタッフを再配置できるソリューションを必要としていました。

多様なユーザー


ユーザー数の増加は3,000人、店舗従業員から経営幹部まで

リアルタイムのダッシュボード


ビジネス・インテリジェンス(BI)ダッシュボードへのリアルタイムのアクセスで実用的なインサイトを獲得

Cognosで得られる情報に経営陣がアクセスできることは非常に重要です。その情報は会社の経営に日々利用されています。 Monica Trøen Volden氏 インサイト・分析責任者 Elkjøp Nordic AS社

Elkjøp社はソフトウェアのコストについて、ライセンス・コストだけに注目するのではなく、総所有コストという観点からも検討しました。従来型のオンプレミスのソフトウェアは、ライセンスに加えて、ソフトウェアを導入するためのインフラストラクチャーや、メンテナンス担当者も必要です。こうした点を考慮してElkjøp社は、ライセンスの費用、インフラストラクチャーの費用、ソフトウェアの信頼性と可用性を支える担当者の費用をサブスクリプション・モデルでカバーできるSoftware-as-a-Service(SaaS)のクラウド戦略を採用しました。

Elkjøp社は、Cognosのソリューションがクラウドでも利用できることを知り、モダナイゼーションの取り組みにおける次のステップは移行だと考えました。この取り組みには、Cognos Analytics 11.0の採用、コンテンツの合理化、ダッシュボードの導入、セルフサービスへの対応などが含まれます。

Trøen Volden氏は言います。「当社が注目を始めて以降、クラウド製品は大きく進化しました。移行には絶好のタイミングでした」。クラウド・ソリューション上のCognos Analyticsでは、コンテナとマイクロサービス・アーキテクチャーを取り入れたSaaSプラットフォームを利用できます。また、Elkjøp社が利用するSnowflakeのクラウド・データ・プラットフォームや、オンプレミスの既存のデータ・ソースとの接続によって、信頼できる唯一の情報源が構築されます。Elkjøp社のその他のツールと共に、Cognos Analyticsではハイブリッドクラウド環境の複数のデータ・ソースを組み合わせることが可能で、セルフサービスとガバナンスに対応できます。

ビジネスの状況を常に把握

Elkjøp社のモダナイゼーション戦略の第一歩はCognos Analytics 11.0の採用です。コンテンツを合理化し、新しいダッシュボードを数分で作成できるセルフサービスを導入しました。ユーザーはそのモダンなユーザー・エクスペリエンスを高く評価しました。特に、POSデータに基づいて5秒ごとに更新される新しい販売ダッシュボードは好評を得ました。

Elkjøp社が新しい販売ダッシュボードを使用して最初に迎えた2019–2020会計年度のブラック・フライデーの販売イベントは、史上最高の販売実績を記録しました。IBMは、Elkjøp社が利用しているクラウドのキャパシティーの増強を、ブラック・フライデーの前にダウンタイムなしで行うことができました。また、ピーク期間が終了した段階でIBMはキャパシティーの増強を解除し、こちらもダウンタイムはありませんでした。Elkjøp社が支払った料金は、使用した追加キャパシティーの分のみです。こうした柔軟なスケーリングはオンプレミスのシステムでは不可能でした。オンプレミスの場合、ハードウェアの調達や、統合のためのダウンタイムが必要になります。

北欧の一部の地域は2020年の初めに新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響でロックダウンし、リモートワークやオンライン授業のために新しい電化製品や電子機器を必要とする消費者が多くいました。「当社の北欧市場での総売上高は2019–2020会計年度に9%増加しました。その後も売上は高水準を維持しています」とTrøen Volden氏は言います。

「新型コロナウイルス感染症の拡大後、経営陣はリアルタイムのデータへのアクセスを緊急で必要としていました。私たちはインタラクティブなダッシュボードを展開し、経営陣が携帯電話からアクセスできるようにしました」とDhirad氏は振り返ります。「Cognosは当社のクラウド環境に統合されていることから、オンプレミスのソリューションよりも簡単に実現できました」

さらにDhirad氏は言います。「当社のCEOは現在、このクラウド環境を3番目に多く利用しているユーザーとなっています。それだけ優れたシステムであることの表れです」

Trøen Volden氏は言います。「データ・ウェアハウスのアプリケーションがダッシュボードに用意されていることは、経営陣にとっても非常に重要です。これは新型コロナウイルス感染症の前から重要でしたが、経営陣が携帯電話でビジネスの状況を常に把握することは、今ではいっそう重要になっています」

Cognos Analyticsプラットフォームは可視性が高まっており、あらゆるデバイスからリアルタイムで利用でき、またダッシュボードのカスタマイズでより多くの用途に対応できます。Elkjøp社のますます多くのユーザーが、成長と収益性向上のために、よりよいインサイトを導き出すことができます。

「クラウドへの移行を進める際には、IBMから非常に素晴らしいサポートが得られました。またアップグレードの際には、当社の社内のリソースを関与させる必要はありません。IBMにアウトソーシングして、解決を任せられます」 Sandeep Dhirad氏 BIアーキテクト Elkjøp Nordic AS社
今後の展望

Elkjøp社は、2021年にCognos Analyticsのクラウド移行を完了する時点で、BIのモダナイゼーション・プロジェクトのビジネス目標を達成する見通しです。このプラットフォームをクラウドで稼働することで、同社は柔軟性を大きく高めました。Elkjøp社は今後、稼働するソフトウェアの自動更新が可能になり、社内のリソースを割り当てて手動で更新する必要がなくなります。また、最新の機能やAI機能に即座にアクセスする戦略を実現できます。

「クラウドに移行することで、Cognosツールのメンテナンスや稼働維持に費やす時間を減らし、ビジネスとの連携に費やす時間を大きく増やすことができました」とTroen Volden氏は言います。「移行はよい判断でした。オンプレミスからクラウドへの移行という面のみでなく、クラウドの今後の用途という面でも、私たちは非常に大きな一歩を踏み出しています」

Cognos Analyticsを利用しているのは経営陣や店舗レベルのみではありません。財務部門はCognos Analyticsを分析に利用し、サプライチェーン・マネージャーはオペレーションの計画や改善にデータを利用しています。その他のビジネスクリティカルな部門も日常的にCognos Analyticsを業務に活用しています。

「経営トップから、さまざまなビジネス部門のシニア・アナリストやジュニア・アナリストまで、社内でこれほど浸透したのは、私が入社して以降で初めてです」とTrøen Volden氏は言います。「これだけ利用されているのを見ると嬉しくなります」

Elkjøp社の経営陣は、AI搭載のこのプラットフォームからさらなるビジネス価値を引き出すことを戦略的な観点から期待しています。「このツールを利用することで、コマースに対するデータサイエンス関連の分析をさらに深掘りできます」とTrøen Volden氏は言います。「ビジネスにいっそう貢献する機会が得られるはずですし、そうしたいと思っています」

Elkjøp Nordic AS社のロゴ
Elkjøp Nordic AS社について

Elkjøp社(ibm.com外部へのリンク)は北欧地域で最大級の家電量販企業です。ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランド、グリーンランド、フェロー諸島に400以上の店舗を展開しています。従業員は11,000人で、2019–2020会計年度の売上高は415億 NOKでした。Elkjøp社は欧州最大級の家電量販企業であるDixons Carphone PLC社の傘下にあります。

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法務

© Copyright IBM Corporation 2021. IBM Corporation, IBM Analytics, New Orchard Road, Armonk, NY 10504

2021年3月、米国で作成。

IBM、IBMロゴ、ibm.com、Cognosは、世界の多くの国々で法的に登録されているInternational Business Machines Corp.の商標です。その他の製品名およびサービス名はIBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM 商標の最新リストは、ウェブ上の「著作権および商標情報」 www.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtml で入手できます。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開している国であっても、特定の製品を利用できない場合があります。

記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。