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株式会社デンソー(以下、デンソー)は、社内、グループ会社に速く、安く、安心して使えるインフラを提供する目的から、2011年よりプライベートクラウドを運用しています。その利用規模が年々拡大する中で、より迅速なインフラ提供を求める声の高まりに対応し、また、機器の増設と老朽化に伴う運用負荷を軽減するために、同社はオンプレミスのプライベートクラウドをパブリッククラウドと組み合わせてハイブリッドクラウド化することを検討。その最初のステップとして、これまでオンプレミスで運用していた障害バックアップ・DR(災害対策)バックアップをパブリッククラウドに置くことを決めました。同社は永久増分バックアップや圧縮転送の機能を備えたIBM InfoSphere Virtual Data Pipelineによって効率的なデータ転送が行えるクラウドバックアップを実現するとともに、クラウド上でのDRバックアップからのデータ復旧とオンプレミスへのリカバリー、運用効率化を果たし、大幅なコスト削減を見込んでいます。

ビジネス上の課題

デンソーは、同社内やグループ会社が利用するプライベートクラウドを2011年より運用しています。近年は社内やグループ各社におけるIT活用の進展に伴い、より多くのストレージ領域や迅速なインフラ提供を求める声が強まっていたほか、インフラ保守の負担も高まっていました。これらの課題に対応するために、同社はプライベートクラウドをパブリッククラウドと組み合わせたハイブリッドクラウドに移行することを検討。それに向けた第1ステップとして、オンプレミスで運用していたプライベートクラウドのDRバックアップ環境をパブリッククラウドに移行することを決めました。その実現に際して、パブリッククラウドでの迅速なデータ復旧と速やかなリカバリー実現が求められました。

概要と経緯

デンソーは、従来と同等のSLAを維持しながら、耐障害・耐災害としてのバックアップをパブリッククラウドに対して行えることを要件に各社のバックアップ・ソリューションを検討しました。実データを使ったPoC(Proof of Concept:概念実証)も行って比較・検討を進めた結果、同社はパブリッククラウド上での迅速なデータ復旧と速やかなリカバリーが可能であり、高いデータ圧縮率と永久増分バックアップによって必要最小限の帯域幅でクラウドバックアップが行えるIBM InfoSphere Virtual Data Pipeline(VDP)の導入を決めました。

効果と今後の展望

VDPによるクラウドバックアップへの移行により、従来は2~3時間かかっていたDRサイトからのリストアが、パブリッククラウド上で数十分で行えるようになりました。また、バックアップ・リストアのオペレーションが統合管理コンソール(IVGM)によって一元化され、運用も効率的になりました。加えて、オンプレミスのバックアップ設備が不要となり、約3割のコスト削減効果が見込まれています。デンソーは今後も、クラウド活用と更なるデジタル化の推進にVDPを活用していきます。

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。

ハイブリッドクラウドに移るための第1ステップとして、オンプレミスで運用していたプライベートクラウドのDRバックアップ環境をパブリッククラウドに移行することを決めたのです 石田 靖博氏 ITデジタル本部 IT基盤推進部 ITサービス室 サーバ企画課 兼 サーバサービス課 課長 株式会社デンソー

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