Cogniware社は、IBMのAIソリューションを活用して金融犯罪分野の効率化を推進しています
法執行機関に世界的な捜査プラットフォームを提供するCogniware社は、こうした問題に取り組む顧客により良いサービスを提供するため、既存のシステムをアップグレードする必要がありました。既存のシステムでは、タグ付けと分析に手作業が必要で、大量のデータに対してスケーラブルではありませんでした。また、この手作業は人為的なミスが発生しやすく、正確性に影響を与える可能性がありました。
さらに、多くのクライアントの調査員やアナリストは、プラットフォームの高度な機能を最大限に活用するために必要な技術的スキルが不足していました。その結果、これらの従業員は分析や意思決定に集中するのではなくデータの整理に時間を費やしたため、調査が遅くなり、公共の安全に対する脅威を高めている可能性があります。
Cogniware社は、ArgosプラットフォームをIBM® watsonx.aiおよびIBM watsonx.dataソリューションと統合することで、法執行機関向けの複雑なデータ分析を変革することを目指しました。このパートナーシップにより、非構造化データとユーザーのアクセシビリティーの課題に対処し、高度なAIおよびデータ・ストレージの機能を通じて迅速かつ正確な調査が可能になります。
watsonx.dataソリューションは、膨大な量のデータ、特に非構造化データの保管と管理に役立ちました。一方、IBMはwatsonx.aiの自然言語処理(NLP)、機械学習(ML)、生成AIなどのツールでプラットフォームを強化しました。これらの追加により、Argosはリアルタイムのデータ分析を実行し、パターンを自動的に見つけて、日常的な言語でのクエリに応答できるようになりました。
この実装は、Cogniware社、IBMクライアント・エンジニアリング・チームおよびテクニカル・セールス・チームが共同で行いました。これらのチームは協力してデータを準備し、AIモデルをトレーニングし、ユーザー・テストを実施しました。データ・セキュリティーを確保し、ハルシネーションを防ぐため、チームは強力なセキュリティー・プロトコルを実装し、文脈的基盤となるよう特定のデータでAIモデルをトレーニングし、ファクトチェック・メカニズムを追加しました。Cogniware社が得た重要な教訓は、生成AIの機能を改善するために、ユーザーからの継続的なフィードバックが重要であるということでした。
生成AIの統合により、調査員やアナリストとArgosプラットフォームのやり取りの方法が根本的に変わりました。より自然にシステムと「対話」できるようになり、複雑なコマンドや事前に作成されたレポートの必要性がなくなりました。この機能により、調査員はデータの整理に費やす時間が減り、分析により多くの時間を費やすことができ、その成果はより効率的で包括的な犯罪の特定へと繋がります。
この統合は、Cogniware社のクライアントに大幅かつ測定可能な改善をもたらしました。
Cogniware社は今後、生成AIモデルをさらに改良し、精度とコンテキストをさらに強化する予定です。同社はまた、自動レポート生成やプロアクティブな脅威インテリジェンス・システムなど、他のArgosモジュールにも生成AIの使用を拡大することを目指しています。IBMとのパートナーシップは長期ストラテジーの一部であり、watsonx.aiとwatsonx.dataをArgosの分析ツールセットの中核として活用し、データ処理とユーザー・エクスペリエンスを継続的に改善しています。
Cogniware社はチェコを拠点とするソフトウェア会社であり、IBM Business Partnerです。その使命は、革新的なAIベースの分析製品と優れた専門サービスを世界中の顧客に提供することです。Cogniware社の主要な顧客は、法執行機関や国家情報機関、商業銀行など、官民を問わず多岐にわたります。
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