ホーム ケーススタディ アトランタ市: 資産データを施設の宝の山に変える
アトランタ市が効率性と顧客満足度を向上させるためにIBM Maximo Application Suiteを使用して資産をどのように管理しているかをご覧ください。
早朝のジョージア州アトランタの俯瞰

素晴らしい都市の要素とは?ジョージア州アトランタ市の場合、その答えは豊富にあります。市中の緑と公園、活気に満ちた文化施設、持続可能な開発への取り組み、活気ある経済、そして歴史が息づく美しい地区など枚挙にいとまがありません。

しかし、これらの特性はいずれも、基盤となるインフラストラクチャーが健全で、適切に維持されていなければ実現できません。市の事業資産管理局(DEAM)は、インフラストラクチャーの円滑な稼働を維持する上で極めて重要な役割を果たしています。

この部門は、市庁舎、市裁判所、公民館、消防署、警察署など、市の一般財源に該当する物的資産を管理しています。その数は全部で51にもなります。さらに、新しい都市建設プロジェクトのための資本プログラムも管理しています。

市民と市職員の両方に対して責任をもってサービスを提供することがDEAMの使命の基本です。「施設メンテナンスの根幹は顧客サービスです」とDEAM長官のレミー・サンティル氏。「たとえば、消防署で生活する消防士は、生産性を高め、いつでも消火活動に出かけられる環境を必要としています。雨漏りや冷暖房空調設備の不調を心配していられないのです」

サンティル氏が2020年にDEAMに入局したとき、同部門の資産管理システムは時代遅れのものでした。「メンテナンス・プログラムを作成し、作業指示書を受け取り、要求者と継続的にコミュニケーションできるシステムが必要でした」とサンティル氏は言います。「事業資産管理という部門の名前が示すとおり、その分野の専門家になり、ISO 55001認証を取得したいと考えました。」

認証は都市にとって多くのメリットをもたらします。資産管理ガバナンスを推進することで、施設が適切に維持管理され、税金が適切に使われるようになります。また、債券や保険の格付けを向上させることで、市の経費を節約することもできます。

認証プロセスは厳格で、数年にわたって何度も監査が行われます。現在、米国で認証を受けているのは8つの団体のみで、そのうちの2つはアトランタ地域にあります。首都圏アトランタ高速交通局(MARTA)とアトランタ空港です。サンティル氏とチームは、DEAMを3つ目の取得団体にして、アトランタの名を上げようと考えました。

サンティル氏は、MARTAの認証イニシアチブを主導し、IBMの予知保全機能を使用した別の概念実証プロジェクトを主導したチームの一員でした。彼は、このソリューションの強み、特に厳格で完了までに何年もかかる認定要件に関連した知識が豊富でした。「最新の機能を備えた堅牢な事業管理システムが必要でした」と彼は言います。「こうした機能が IBMおよびIBM® Maximo® Application Suiteで利用可能なことは分かっていたので、利用することにしました」

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総面積200万平方フィートをカバーする51の都市施設の資産をクラウドベースのマネージド・サービス環境で管理する新しいシステムを確立

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DEAMが ISO 55001 認証を取得したアトランタ拠点の3つの企業のうちの1つとなるための基盤を設定

IBMとは素晴らしい関係を築いています。申し分のないやり取りができました。強い忍耐も必要です。自治体の規制の中で動くのは必ずしも簡単なことではありませんから。しかし、MARTA時代から見ても、IBMとの関係は特筆すべきものでした。 レミー・サンティル氏 事業資産管理局長官 アトランタ市:
基礎を築く

幸いなことに、市は資産管理にIBM Maximo Application Suite を使用する契約をすでに締結しており、いくつかの部門内でオンプレミスの導入が非常に成功しています。このソリューションは、各部門にわたる包括的な監視、メンテナンス、信頼性アプリケーションにアクセスできる単一の統合プラットフォームを提供します。各部門は、このプラットフォームを使用して、単一のプラットフォーム内でメンテナンスの計画とスケジュール、作業指示の追跡、メンテナンス、修理、運用(MRO)在庫レベルの管理を行うことができます。

しかし、サインティル氏はこのソリューションの能力をさらに活用したいと考えていました。特に、IBMがIBMCloud®上でプラットフォームをホスティングし管理する、クラウドベースのマネージドサービスとしての利用と、IBMWatson® Machine Learningを活用した予知保全機能に興味を持っていました。

プロジェクトの成功の鍵は準備でした。DEAMチームは、IBM Expert Labsと協力して計画を立てました。最初のステップは、事業資産管理とは何か、そしてそれが仕事にどのように役立つかを職員に教育することでした。サンティル氏は、資産管理トレーニングを提供することに加えて、各職員がMaximoの認定資格を取得できるようにチームと協力しました。

同市の以前のIBM Maximo実装はオンプレミスでのみ実行されていたため、チームはソリューションをマネージド・サービスとしてIBM Cloud上で実行できるよう、IBM契約を更新する必要がありました。市議会と詳細を詰めるのに時間がかかりましたが、努力が実り、契約は2021年に承認されました

更新された契約が成立したことで、プロジェクトチームが加わります。IBMチームは、導入を支援するためにIBMビジネス・パートナーのAquitas Solutions社を招きました。「Aquitas社は、プロセス計画、資産に関連する必要な情報の種類、その情報の収集方法を確認し、 Maximoに入力しました」とサンティル氏。「私たちは相乗効果を利用し、機器の状態評価に関する情報を同時に収集することにしました」

IBM Customer Successは計画と実装のフェーズ全体を通じて、舞台裏でDEAMおよびAquitas社チームと継続的に協力し、月次レビューを実施し、途中でインサイトと意見を提供しました。

データの収集には時間と労力がかかりました。「何時間もの作業を必要とする大変な仕事でした」とDEAMの管理ディレクター、ティファニー・バーデン氏は言います。「いったん情報を収集したら、Aquitas社と協力してシステムに移しました。今も移行作業中です。このプロセスは終わるものではなく、継続します。システムの質は、そこに入力された情報の質によって決まります。そのため、データの正確性を検証するチームも配置しています」

情報をMaximoにアップロードするプロセスは2022年半ばに開始され、2023年3月にDEAMは新しい資産管理システムを立ち上げました。

事後対応型からプロアクティブ型へ

新しい資産管理システムは、DEAMがISO 55001認証を取得するために必要な強力な基盤を確立し、同部門がこれまでに行ったことのないことを実行できるようにします。

「このシステムにより、ディレクター、コミッショナー、スーパーバイザーや施設保守整備士などさまざまなユーザーが、ダッシュボードにアクセスして簡単に参照できるようになります」とバーデン氏。「整備士はチケットをすぐに確認できますし、スーパーバイザーはすべてのオープンおよびクローズされたチケットの位置とステータスを確認できます。パフォーマンス指標を収集してレポートを実行することもできます」

そのイノベーションの中心にあるのはデータです。「履歴のないレポートは実行できません」とサンティル氏は言います。「私たちが現在収集している情報を使って、その歴史を作成しています。これこそが宝の山なのです。つまり実用的で、それを使って何かを行うことができるデータを持っているということです。データを1つの資産管理システムで適切に収集、フォーマットし、保存するなど、これまで存在しなかった機能にワクワクしています。今、私たちはその機能を手に入れたのです。本当に素晴らしいことです」

サンティル氏によると、現在のところ市の職員からの反応は非常に好意的だと言います。「最も素晴らしいのは、消防署や警察署の職員たちが、何か問題があったら伝えられるようになったということで熱意を新たにしていることです」

このソリューションは、最終的には市のサステナビリティーへの取り組みにも貢献します。DEAMが市の資産を維持および保全に役立つだけでなく、施設のより効率的な運営を可能にします。また壊れた機器を確認して修理するための出張の必要性が減ることで、技術者の時間を節約し、市の経費を節約するのにも役立ちます。

チームは、特にAIの分野で、Maximoの機能を拡張し続ける計画です。「IBM Watsonの活用は、大きな意味を持つでしょう」とサンティル氏。「例えば、資産マニュアルをMaximoにアップロードし、クエリーを送信すると、質問と入力に基づき何が間違っているかの答えを得ることができます。根本原因の問題を解決するためのシステムがあれば、大きな貢献になります」

予知保全を階層化することで、技術者がいつさらなるトレーニングを必要とするか、特定の日に特定の気象条件で機器がどのように動作するか、収集した情報に基づいて機器がどのように機能するかなど、非常に貴重な情報を得ることができます。

「実現すれば、環境条件にそれほど影響されない、非常に堅牢なシステムが手に入ります」とサンティル氏。「それこそが価値を証明してくれるでしょう」

将来の成功のための基盤は固く、DEAMとIBMの間のチームワークの精神によってさらに強固なものになっています。「IBMとはすばらしい関係を築いています」と Saintil氏。「申し分のないやり取りができました。自治体の規制の中で動くのは必ずしも簡単なことではありません。しかし、MARTA時代から見ても、IBM との関係は特筆すべきものでした」

アトランタ市企業資産管理局(DEAM)について

DEAM(リンクはibm.comの外にあります)は、アトランタ市政府の一部門で、アトランタ市庁舎、アトランタ地方裁判所、公安本部、消防署、警察署などを含む51の市施設の事業資産管理を担当しています。同局はまた、新しい市の建設プロジェクトを監督し、市の所有および賃貸物件のインベントリーを管理しています。

 

Aquitas Solutions社について


ジョージア州アトランタに本拠を置くIBMビジネス・パートナーであるAquitas Solutions (リンクは ibm.com の外部にあります) は、事業資産管理および IoTソリューションのプロバイダーです。2006年に設立されました。

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米国製作、2023年1月

IBM、IBMロゴ、ibm.com、IBM Cloud Pakは、世界の多くの国々で法的に登録されているInternational Business Machines Corp.の商標です。その他の製品名・サービス名はIBMまたは他社の商標である可能性があります。IBM の商標の最新リストは、 ibm.com/trademarkで入手できます。

本書は最初の発行日時点における最新情報を記載しており、IBMにより予告なしに変更される場合があります。IBMが事業を展開しているすべての国で、すべての製品が利用できるわけではありません。

引用または説明されているすべての事例は、一部のクライアントが IBM 製品を使用し、達成した結果の例として提示されています。実際の環境でのコストや結果の特性は、クライアントごとの構成や条件によって異なります。お客様のシステムおよびご注文のサービス内容によって各クライアントの結果は異なるため、一般的に予測される結果を提示することはできません。本資料の情報は「現状のまま」で提供されるものとし、明示または暗示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および非侵害の保証または条件を含むいかなる保証もしないものとします。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。