AIによるリアルタイムの不正アクセス検知

アラブ国立銀行、ejada Systems社、IBM

 スマート・クレジット・カードでの支払い待ち
コンプライアンス管理をしながら金融詐欺を排除

デジタル・バンキングと電子商取引の台頭は、顧客に大きな利便性をもたらした一方で、新たな脅威の入り口ともなりました。詐欺行為者はデジタル・チャネルを悪用しようとし、金融詐欺の追跡はより困難になっています。こうした新たな金融犯罪の波に対抗するため、サウジアラビア王国の中央銀行であるサウジアラビア金融庁(SAMA)は、カウンター・フラウド・フレームワークと呼ばれるガイドラインを策定しました。このフレームワークは、同国の銀行に現金およびキャッシュレス取引に対する強固な不正検知・防止策の導入を求めています。

新しい規制に対応するため、アラブ国立銀行は不正検知能力の向上を決定しました。同銀行にはすでに不正対策がありましたが、不正検知機能が十分に揃っていなかったため、コンプライアンス・チームの生産性が低下していました。

アラブ国立銀行のポートフォリオ・マネージャーであるKhurram Inayat氏は次のように述べています。「当行には、さまざまなデジタル・チャネルにおける顧客ジャーニーを包括的に分析する能力が限られていました。不正が発生するたびに、コンプライアンス・チームは何が、なぜ起きたのかを突き止めるために何時間もデータを調査しなければなりませんでした」。

アラブ国立銀行は、すべての取引を統合的に把握・管理できるソリューションによって、金融不正防止へのアプローチを刷新することを目指しました。

<10% 不正行為を検知するのにかかる時間(ミリ秒) 90 デプロイまでにかかる日数
IBM® Safer Paymentsは卓越したスピードを提供し、10ミリ秒未満で判断を下します。これにより、課題を効果的に解決し、顧客に最適なサポートを提供するための余裕が生まれます。
Khurram Inayat氏 ポートフォリオ・マネージャー アラブ国立銀行
不正監視のための使いやすい一元管理型コントロール・パネルを実現

規制要件に対応するため、アラブ国立銀行は長年信頼を寄せてきたパートナーejada Systems社に支援を求めました。

「ejada社は長い間、当行にとって優れたテクノロジー・パートナーでした」とInayat氏は述べています。「夜中のどんな時間に連絡しても対応してくれます。そのため、今回のように時間が限られたプロジェクトにおいても、必ず成果を出してくれると信じていました」。

ejada社は、SAMAカウンター・フラウド・フレームワークに関する豊富な知識と深い理解、さらに数十年にわたるコンプライアンス支援の経験を活かし、IBM Safer Paymentsソリューションのデモを実施しました。AIを活用した金融不正防止ソリューションであるSafer Paymentsは、カード処理、モバイル・バンキング、その他の決済手段を含むすべての決済チャネルにわたり、不正を監視するための一元管理型コントロール・パネルを提供します。

同行はSafer Paymentsソリューションの使いやすさと、ビジネス・ユーザーがデータやITチームに依存せずに新しい意思決定モデルを構築できる点に驚いたと言います。Safer Paymentsを選んだもう1つの重要な理由は、プラットフォームの柔軟な技術基盤でした。

「IBM Safer Paymentsは、当行が将来を見据えるために役立っています」とInayat氏は述べています。「当行が進化し、市場に新しいテクノロジーが登場しても、このソリューションとシームレスに統合できると期待しています」。

ejada社とIBMの支援を受け、アラブ国立銀行は90日以内にSafer Paymentsの導入と構成を成功させました。Inayat氏は次のように語っています。「この道のりは決して容易ではなく、ソリューションを導入するためには事業全体が一丸となる必要がありました。しかしejada社とIBMのサポートにより、かつてない短期間で実現できました」。

複雑な銀行アーキテクチャーや統合プロジェクトの管理における豊富な経験を活かし、ejada社は複数のデジタル・チャネルにわたる迅速な統合を実現し、アラブ国立銀行が顧客行動を統合的に把握できるよう支援しました。またejada社は、Safer Paymentsプラットフォームを構成してSAMAへのコンプライアンス対応レポートを出力できるようにし、アラブ国立銀行がSafer Paymentsの価値を最大限に活用できるよう支援しました。

不正行為を未然に阻止

IBM Safer Paymentsとejada社のパートナーシップにより、アラブ国立銀行の不正検知トランスフォーメーションは支えられ、同行は規制要件を容易に満たし、顧客ジャーニーを強化し、数百万人に及ぶ人々への金融被害を防いでいます。

アラブ国立銀行の意思決定モデルは、不審な取引を自動的に一時停止し、不正防止事業部が顧客に連絡を取り、その取引が正当かどうかを二重に確認する時間を確保します。新しいソリューションを導入して以来、特に電子商取引関連の取引において、不正件数が大幅に減少しました。

「IBM Safer Paymentsは10ミリ秒未満という脅威のスピードで判断を下します。これにより、課題を効果的に解決し、顧客に最適なサポートを提供するための余裕が生まれます」とInayat氏は述べています。

同時に、不正が発生する前に防ぐことで、同行は運用効率を向上させ、不正が発生した際の調査に費やす時間を削減しました。

「IBM Safer Paymentsは、アラブ国立銀行において真の中核アプリケーションとなりました。今後もIBMおよびejada社と共に、不正防止プロセスのさらなる強化を進めていきたいと考えています」とInayat氏は結んでいます。

アラブ国立銀行のロゴ
アラブ国立銀行について

1979年に設立されたアラブ国立銀行(anb)は、中東最大級の銀行の1つです。リヤドに本店を構えるアラブ国立銀行は、サウジアラビア王国に156の支店を展開しているほか、イギリス・ロンドンに国際支店を運営しています。

ejada社のロゴ
ejada社について

ejada社は、MENA地域において約20年にわたり、政府機関や優良企業にとって信頼できるミッションクリティカルなテクノロジー・パートナーであり続けています。デジタル・トランスフォーメーションを支援する最先端のソリューション・ポートフォリオを持ち、活況を呈するさまざまな事業分野に幅広いサービスを提供しています。数十年にわたって培われた豊富な専門知識を背景に、ejada社は経験豊富な経営陣と3,500人を超える従業員で構成されています。

ソリューション・コンポーネント IBM Safer Payments
金融詐欺を阻止する

IBM Safer Paymentsによるリアルタイム不正防止により、金融詐欺者に一歩先んじることができます。

高度な自動化技術が
法務

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示されている例は、説明のみを目的として提供されています。実際の結果はお客様の構成や条件により異なるため、一般的に期待される結果を提供するものではありません。

ITシステムや製品は完全に安全であると捉えるべきではなく、不適切な使用やアクセスを防止する上で完璧な効果のある、製品、サービス、セキュリティー対策は1つもありません。IBMでは、いずれの当事者による不正行為または違法行為によっても、いかなるシステム、製品もしくはサービスまたはお客様の企業に対して影響が及ばないことを保証することはありません。

お客様は適用法・規則の遵守を徹底する責任を負うものとします。IBMは法律上の助言を提供せず、IBMのサービスまたは製品を使用することでお客様による法律または規則の遵守が確約されると表明することも保証することもありません。