statd デーモン

目的

NFS 上でロック・サービスのためのクラッシュ機能およびリカバリー機能を提供します。

構文

/usr/sbin/rpc.statd [-d DebugLevel] [-D] [-t threads]

説明

statd デーモンは lockd デーモンと対話を行い、ネットワーク・ファイルシステム (NFS) 上でのロック・サービスのためのクラッシュ機能およびリカバリー機能を提供します。 statd デーモンは必ず lockd デーモンより前に開始しなければなりません。

statd デーモンは以下の SRC コマンドにより始動/停止します。

startsrc -s rpc.statd

stopsrc -s rpc.statd

状況モニターは、 /var/statmon/sm ディレクトリー、 /var/statmon/sm.bak ディレクトリー、 および /var/statmon/state ファイル内の状況と同時に接続の位置上の情報を保持します。 statd デーモンは、再始動すると、これらのファイルを照会し、前回の終了時の接続を再確立しようとします。 既存のロックまたは状況の前回の情報を使用しないで、statd デーモン、続いて lockd デーモンを再始動するには、これらのファイルを削除してから statd デーモンを再始動してください。

フラグ

項目 説明
-t threads 許容される rpc.statd スレッドの最大数を指定します。 デフォルト値は 50 です。
-d DebugLevel rpc.statd のデバッグ・レベルを指定します。デバッグ・レベルはデフォルトでは 使用不可に設定されています。
-D 使用する statmon ディレクトリーを指定します。 -D フラグがない場合、rpc.statd は /var/statmon ディレクトリーを使用します。 -D フラグがある場合、rpc.statd は現行ディレクトリーの下の statmon ディレクトリー を使用します。-D フラグはデフォルトでは 使用不可に設定されています。
注: startsrc コマンドで -D フラグを使用して statd を手動で開始する場合は、現行作業ディレクトリー (CWD) が srcmstr に対して使用されます。srcmstr はブート時にルートに対して実行されるため、ルートの env $HOME が / とは異なる場合、例えば /root であれば、statmon データは /root/statmon ディレクトリーに格納されます。