netcd デーモン

目的

ネットワーク・キャッシング (netcd) デーモンを起動します。

構文

netcd [ -l file ] [ -c file ] [ -d level ] [ -h ]

説明

netcd デーモンは、リゾルバーから取得した応答をキャッシングして、ローカル、 DNS、NIS、NIS+、およびユーザー・ロード可能モジュール・サービスが照会に応答する時間を短縮します。

リゾルバー (例えば、DNS) およびマップ (例えば、ホスト) 用に構成されている netcd デーモンが実行されると、まずキャッシュされた応答を使用して解決が試みられます。 それが失敗した場合は、リゾルバーが呼び出され、応答が netcd デーモンによりキャッシュされます。

ローカル、NIS、NIS+、およびユーザー・ロード可能モジュールの解決用にサポートされているマップのタイプは、ホスト、サービス、ネットワーク、プロトコル、およびネットグループです。 DNS の場合、使用できるマップのタイプはホストだけです。

さらに、Yellow Page の特定の場合のために、以下のマップが追加されています。
  • passwd.byname
  • passwd.byuid
  • group.byname
  • group.bygid
  • netid.byname
  • passwd.adjunct.byname

構成ファイルを使用して、構成が必要なリゾルバーおよびマップを指定できます。 このファイルを使用して、他の netcd パラメーターも指定できます。 デフォルトでは、/etc/netcd.conf ファイルが構成ファイルとして使用されます。 netcd デーモンの -c 引数を使用すると、この構成ファイルのパスを変更できます。 /etc/netcd.conf ファイルが存在しない場合、netcd デーモンはデフォルト・パラメーターを使用します。 /usr/samples/tcpip ファイルにこのファイルのサンプルがあります。 このファイルを構成ファイルとして使用しないでください。構成ファイルとして使用すると、このファイルを含むパッケージが新規にインストールされたときに上書きされます。

-d 引数を使用して、デバッグのレベルを指定できます。 このデバッグ・レベルは、syslogd デーモンで使用されるデバッグ・レベルに類似しています。 ログ・メッセージは /var/tmp/netcd.log ファイルに書き込まれます。 netcd 構成ファイルを使用して、デフォルトをオーバーライドできます。 syslogd デーモンの場合と同様に、netcd ログ・ファイルの回転を指定できます。

netcd パラメーター

netcd キャッシュにエントリーが挿入されると、存続時間 (TTL) が関連付けられます。 この TTL は、netcd 構成ファイルを使用して構成できます (キャッシュ宣言)。 DNS の場合、この TTL は、DNS からの応答を含む TTL です。

古くなったエントリーをキャッシュから消去するには、ローカル・キャッシュのクリーニングとその他のキャッシュのクリーニングの 2 つのタスクを定期的に実行する必要があります。 これらのタスクの頻度は、netcd 構成ファイルで local_scan_frequency および net_scan_frequency パラメーターを使用して設定できます。

キャッシュはハッシュ・テーブルです。 ハッシュ・テーブルのサイズは、netcd 構成ファイルと netcdctrl コマンドを使用して制御できます。

netcd デーモンは、アプリケーション間の通信にソケット (/dev/netcd) を使用します。 netcd 構成ファイルを使用すると、メッセージ・キューのサイズを構成できます。

netcd によるシステム・リソース・コントローラーのサポート

netcd デーモンは、システム・リソース・コントローラー (SRC) グループの一部です。 netcd デーモンを管理するために使用できる SRC コマンドは次のとおりです。

  • netcd を開始するには startsrc コマンドを、netcd デーモンを停止するには stopsrc コマンドを使用できます。
  • lssrc コマンドは、プロセス ID (PID) および netcd デーモンの状況を含む簡略状況出力を提供します。
  • lssrc -l コマンドは、PID、netcd デーモンの状況、netcd デーモンの開始時に使用される構成ファイル、および構成済みキャッシュを含む詳細状況出力を提供します。
注: refresh コマンドは netcd デーモンと一緒には使用できません。

フラグ

項目 説明
-c file 構成ファイルを指定します。 デフォルト・ファイル名は /etc/netcd.conf です。
-d level ロギング・レベルを指定します。 level 値は 0 から 7 までの整数でなければなりません。
-h ヘルプ情報を表示します。
-l file netcdctrl コマンドで作成された指定のバイナリー・ファイルからキャッシュをロードします。 ローカル・ファイル (例えば、/etc/hosts/etc/services) は、構成ファイルに応じてロードされます。

  1. SRC を使用して netcd デーモンを起動するには、次のように入力します。
    startsrc -s netcd
  2. SRC を使用して netcd デーモンの状況を表示するには、次のように入力します。
    lssrc -s netcd
    このコマンドは、次の出力を生成します。
    Subsystem         Group            PID          Status 
    netcd             netcd            299064       active
    
  3. SRC を使用して netcd デーモンの状況を詳細形式で表示するには、次のように入力します。
    lssrc -l -s netcd
    このコマンドは、次の出力を生成します。
    Subsystem         Group            PID          Status 
    netcd             netcd            299064       active
    Configuration File       /etc/netcd.conf 
    Configured Cache         local services 
    Configured Cache         local protocols 
    Configured Cache         local hosts 
    Configured Cache         local networks 
    Configured Cache         local netgroup 
  4. SRC を使用しないで netcd デーモンを起動するには、次のように入力します。
    netcd