lsps コマンド
目的
ページング・スペースの特性を表示します。
構文
lsps { -s | [ -c | -l ] { -a | -t { lv | nfs | ps_helper} | PagingSpace } }
説明
lsps コマンドは、ページング・スペースの特性を表示します。 lsps コマンドは、ページング・スペース名、物理ボリューム名、ボリューム・グループ名、サイズ、使用するページング・スペースの割合、そのスペースがアクティブであるか非アクティブであるか、およびページング・スペースが自動的に設定されるかどうかなどの特性を表示します。 PagingSpace パラメーターは、特性が表示されるページング・スペースを指定します。
NFS ページング・スペースの場合は、物理ボリューム名とボリューム・グループ名の代わりに、NFS サーバーのホスト名、およびページングに使用されるファイルのパス名が表示されます。
-t フラグが指定されている場合、引数は、サード・パーティーのヘルパー実行プログラムであると想定されます。ヘルパー実行可能プログラムが /sbin/helpers/pagespace パスにある場合は、すべての引数を渡し、-l フラグを指定して lsps コマンドによって作成されます。ページ・スペースの特性の表示は、ヘルパー実行可能プログラムが行う必要があります。ヘルパー・プログラムが /sbin/helpers/pagespace ディレクトリーにない場合、lsps コマンドは使用方法エラーを表示します。ヘルパー実行可能ファイルは、成功した場合は 0 で、失敗に終わった場合は非ゼロで終了する必要があります。
このコマンドは、System Management Interface Tool (SMIT) smit lsps 高速パスを使用して実行することができます。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-a | 表示されるすべてのページング・スペースの特性を指定します。サイズは MB 単位で表示されます。 |
-c | コロン・フォーマットで出力するように指定します。コロン・フォーマットでは、 ページング・スペースのサイズが論理区画単位で表示されます。 |
-l | リスト・フォーマットで出力するように指定します。 |
-s | すべてのページング・スペースの要約特性を表示するように指定します。 この情報には、MB 単位の合計ページング・スペースと現在割り当てられ (使用され) ているページング・スペースの割合が含まれています。-s フラグを指定すると、他のフラグはすべて無視されます。
注: デバイスごとに 64 GB のページング・スペース制限値があります。
注: 環境変数 PSALLOC=early を設定すると、初期ページング・スペース・アルゴリズムが使用されます。この場合、-s フラグが指定する値は、1 つのページング・スペースについて戻される値や、すべてのページング・スペースに
-a フラグを使用した場合の値とは異なります。-s フラグが表示する値は、ページング・スペースが割り当てられて (使用されて) いるかどうかに関係なく、割り当てられた (保存された) ページング・スペースの割合です。したがって、PSALLOC が初期 (early)
に設定されていると、-s フラグで表示される割合は、通常 -a フラグで表示される値よりも大きくなります。
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-t | ページング・スペースの特性を指定します。
次の変数のいずれか 1 つが必要です。
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例
- すべてのページング・スペースの特性をリストするには、次のように入力します。
lsps -aこれにより、すべてのページング・スペースの特性と、次のようなリストが表示されます。
Page Space PhysicalVolume Volume Group Size %Used Active Auto Type Chksum hd6 hdisk0 rootvg 512MB 1 yes yes lv 8
- ヘルパー・プログラム foo を使用してページング・スペース myps の特性を表示するには、次のように入力します。
lsps -t foo myps
これにより、すべてのページング・スペースの特性と、次のようなリストが表示されます。
Page Space Physical Volume Volume Group Size %Used Active Auto Type myps mydisk myvg 512MB 1 yes yes lv
ファイル
項目 | 説明 |
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/etc/swapspaces | ページング・スペース・デバイスおよびその属性を指定します。 |