swapon コマンド

目的

ページング・スペースをアクティブにします。

構文

swapon -a | devicename 

説明

swapon コマンドは、1 つのページング・スペースをアクティブにし ます。また、システムの初期化の初めの段階で、 初期のページング・スペースを使用可能にするのに使われます。 システムの初期化の後半の段階では、 swapon -a コマンドは、 ほかのデバイスを使用可能にするために使われ、ページングおよびスワッピング・アクティビティーが数個のデバイスにまたがってインターリーブされるようにします。 オプション auto=yes の場合、swapon -a コマンドを実行すると、スタンザによって自動的なスワップ対象から明示的に除外されていない、/etc/swapspaces で指定されたすべてのデバイスが使用可能になります。swapon コマンドは通常、システムのマルチユーザー初期化 /etc/rc ファイルから呼び出されます。

devicename パラメーターは、特定のデバイスを使用可能にするように指定します。第 2 の形式は、システム・スワップ構成テーブルで与えられる個々のブロック・デバイスを提供します。このコマンドを呼び出すと、システムがこのスペースやほかの定義済みスペースをページングとスワップ割り当て用に使えるようになります。システム・スワップ構成テーブルは、/etc/swapspaces ファイル内で指定されているすべてのデバイスのセットです。

注: アクティブ・ページング・スペースの最大数は 16 です。 さらに、デバイスごとに 64 GB のページング・スペースの制限があります。

注: このコマンドは、ワークロード・パーティション内で実行された場合にはサポートされません。

フラグ

項目 説明
-a /etc/swapspaces ファイル内のすべてのデバイスを使用可能にします。

セキュリティー

Role Based Access Control (RBAC) 環境および Trusted AIX®: このコマンドは、特権操作をインプリメントし、実行できます。この種の特権操作を実行できるのは、特権ユーザーのみです。

このコマンドに関連する特権と許可のリストを調べる場合は、/etc/security/privcmds データベースを参照してください。

  1. /etc/swapspaces ファイル内のすべてのデバイスを使用可能にするには、以下のように入力します。
    swapon  -a
    これで /etc/swapspaces ファイル内のすべてのデバイスが使用可能になります。
  2. /dev/paging03 および /dev/paging04 デバイスをページングおよびスワッピング用に使用可能にするには、以下のように入力します。
    
    swapon /dev/paging03 /dev/paging04
    これで /dev/paging03 および /dev/paging04 デバイスが使用可能になります。

ファイル

項目 説明
/etc/rc システムによるマルチユーザーの初期化。
/dev/paging ページング/スワップ・スペース用のデバイス・エントリー。
/etc/swapspaces スワップ・デバイスのリストが含まれます。