lscons コマンド
目的
現行コンソール・デバイス名を標準出力に書き出します。
構文
説明
lscons コマンドは、 現行コンソール・デバイス名を標準出力に書き出します。 また、このコマンドは、 次にシステムを始動するときにコンソールに使用したいデバイス名を標準出力に書き出すときにも使います。 swcons コマンドを使うと、 現行コンソール・デバイスを変更できます。 次にシステムを始動するときにシステム・コンソールに使用したいデバイスを変更するには、 chcons コマンドを使います。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-a | コンソール・デバイスとコンソール・ログ属性およびコンソール・タグ付け属性のための attribute name = attribute value の組のリストを表示します。
-b フラグを付けて使用すると、
値は ODM から検索されます。
-b フラグを付けない場合、
値はコンソール・デバイス・ドライバーから検索されます。
注: このフラグは、
-O フラグまたは -d フラグと共に指定した場合は無効です。
|
-b | 次のシステム始動時用に選択されたシステム・コンソールの絶対パス名を表示します。 |
-d | 現在のシステム始動時用に選択されたシステム・コンソールの絶対パス名を表示します。
注: このフラグは、
-O フラグまたは -a フラグと共に指定した場合は無効です。
|
-O | -a フラグに類似していますが、
属性名と属性値は SMIT での使用に適したフォーマットで出力されます。
このフラグは、-d フラグと共に指定した場合は無効です。
注: このフラグは、
-d フラグまたは -a フラグと共に指定した場合は無効です。
|
-s | パス名のレポートを抑制します。 |
終了状況
このコマンドは次の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
---|---|
0 | 使用中のデバイスは現行システム・コンソールです。 |
1 | 使用中のデバイスは現行システム・コンソールではありません。 |
2 | 使用中のデバイスは、 システム始動時に選択されたコンソール・デバイスですが、 現在のところコンソールのメッセージ出力をサポートするデバイスではありません。 |
3 | 指定されたフラグは無効です。 |
4 | システム・エラーが発生しました。 |
例
- 現行システム・コンソールの絶対パスを表示するには、
次のように入力します。
lscons
- 次のシステム始動時に有効なシステム・コンソールの絶対パスを表示するには、
次のように入力します。
lscons -b
- 現在のシステム始動時に選択されたシステム・コンソールの絶対パス名を表示するには、
次のように入力します。
lscons -d
- 現行システム・コンソールがユーザーのディスプレイに転送されているかどうかを検査するには、
次のように入力します。
if lscons -s then echo "System messages are directed to my display" >/dev/tty fi
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/lscons | lscons コマンドが入っています。 |