カスタマイズを始める前に、TCP/IP アドレス・スペースで使用される構成データ・セット、その検索順序、および使用環境 (例えば、Enterprise Extender (EE) および複数のスタック) で実行する TCP/IP スタックのタイプに関する考慮事項については、既に理解されているものとします。
これについては、IP 構成の概要を参照してください。
この情報は、syslogd および TCP/IP スタックの構成方法と開始方法を説明します。TCP/IP 構成ファイルが TCP/IP アドレス・スペースに適用される時の関係を
理解しておく必要があります。作業の対象となる主な構成ファイルは次の 4 つです。
- TCPIP.DATA
- PROFILE.TCPIP
- HOSTS.LOCAL
- ETC.IPNODES
以下のコマンドを使用して、カスタマイズの結果を検査することができます。
- TSO PING および z/OS® UNIX ping
- IP データグラムを指定された宛先ホストに送信し、応答を要求し、往復の時間を測定します。これは、TCP/IP アドレス・スペースに定義されたインターフェースの検査に役立ちます。
- TSO NETSTAT、z/OS UNIX netstat、および DISPLAY TCPIP,,NETSTAT
- ローカル・ホストのネットワーク状況またはリゾルバー・キャッシュの内容を TCP/IP に照会します。NETSTAT を使用すれば、PROFILE.TCPIP からセットできる
ほとんどの TCP/IP カスタマイズ値を検査することができます。また、システム全体のリゾルバー・キャッシュの内容に関する詳細情報、またはキャッシュ照会数などの統計情報を表示することもできます。
- TSO HOMETEST
- ホスト名とアドレス構成を検査します。
- TSO TRACERTE および z/OS UNIX traceroute
- 要求された宛先に到達するためにパケットが通る経路を表示します。