ローカル・ホスト・テーブルの構成 (オプション)

ローカル・ホスト・テーブルをセットアップし、 ローカル・ホスト名の解決をサポートすることができます。この目的に ローカル・ホスト・テーブルを使用すると、 ソケット・アプリケーションは、このローカル・ホスト・テーブルにある名前および IP アドレスだけを解決することができます。

ローカル・エリアの外側にあるホスト名を解決する必要がある場合、ドメイン・ネーム・サーバーを使用するようにリゾルバーを構成することが できます (NSINTERADDR ステートメント参照)。ドメイン・ネーム・サーバーを使用すれば、リゾルバー構成内にホスト定義を何もセットアップする必要はありませんが、セットアップしてもかまいません。

ネーム・サーバーを使用するように リゾルバーを構成した場合、TCP/IP C/C++ API アプリケーションのソース・コード内 に RESOLVE_VIA_LOOKUP シンボルが使用されている場合を除き、常にネーム・サーバーを使用します。また、TCPIP.DATA 構成ファイルに LOOKUP LOCAL を指定することによって、 リゾルバーがローカル・ホスト・テーブルのみを使用するように構成することも できます。両方とも、すべてのネーム解決呼び出しで、常にローカル・ホスト・テーブルを使用します。 これは、標準的なソケット・アプリケーションの場合に求められる 技法とは考えられませんが、ユーザーが固有のソケット・アプリケーションを開発する またはそれらがネーム・サーバーに置かれる前に変更箇所をテストする場合は、 役に立つ可能性のある技法です。

リゾルバーがローカル・ホスト・テーブルを使用できるようにしておき、 ネーム・サーバーに到達できない場合に使用するのはよいアイデアです。ネーム・サーバーがネーム・レゾリューション要求に応答しない場合、リゾルバーは ローカル・ホスト・テーブルの使用を試みます。ネーム・サーバーに到達できるけれども、ネーム・レゾリューション要求に対して否定応答を戻した場合、 リゾルバーはローカル・ホスト・テーブルが存在すれば、これを使用して、名前を解決しようと試みます。

例えば、ホスト名 friendly を解決するとし、DOMAINORIGIN が my.house.com である場合、リゾルバーはネーム・サーバーに friendly.my.house.com の照会を送信します。ネーム・サーバーが否定応答 (名前が登録されていない) を戻すと、リゾルバーはローカル・ホスト・テーブルを見て friendly.my.house.com のエントリーを探し、見つからなければ、friendly のエントリーを探します。

ドメイン・ネーム・システムは柔軟性があるので、ドメイン・ネーム・サーバーを使用することをお勧めします。小さな IP ネットワークをセットアップする場合は、ローカル・ホスト・テーブルの方が単純なので、これをお勧めします。

以下のタイプのローカル・ホスト・テーブルが使用できます。