CSSMTP を構成および開始するためのステップ

CSSMTP を使用してメールを処理および転送することができます。 以下に示すステップでは、CSSMTP を構成および開始するために必要な最小限の情報を提供します。

手順

CSSMTP を構成および開始するには、以下のステップを実行します。

  1. CSSMTP JCL 用のプロシージャー・ライブラリーに新規データ・セット・メンバーを作成します。 サンプル・ジョブが SEZAINST(CSSMTP) にあります。 CSSMTP JCL サンプルには JOB カードが含まれているため、マスター JCL の IEFJOBS または IEFPDSI 連結に使用するプロシージャー・ライブラリーを定義するか、または SYS1.PROCLIB のようなサブシステムのプロシージャー・ライブラリーに新規のデータ・セット・メンバーを入れる必要があります。
  2. CSSMTP を開始できるようにしたいすべてのユーザー ID に対して明示的な権限を定義します。 CSSMTP を開始する権限を付与するためのステップ を参照してください。
  3. CSSMTP 構成ファイルをカスタマイズし、TargetServer ステートメントを使用して少なくとも 1 つの有効なターゲット・サーバー IP アドレスをセットアップします。 サンプル CSSMTP 構成ファイルは、SEZAINST 内のメンバー CSSMTPCF に含まれています。 ターゲット・サーバーは、TargetServer ステートメントから解決されたか構成された IP アドレスとして定義されます。TargetServer ステートメントを使用したターゲット・サーバーの構成については、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。 CSSMTP によって使用されるその他の構成ステートメントについては、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。 配信不能メールの処理については、配信不能メールを処理するための CSSMTP 構成ファイルのカスタマイズを参照してください。

    CSSMTP 構成ステートメントは、CSSMTP の初期化中、または MODIFY procname,REFRESH コマンドの発行時に処理されます。

  4. リゾルバーの検索順序をセットアップします。 固有のパラメーターを使用する必要がある特殊な事情がある場合を除き、デフォルトの検索順序を使用してください。例えば、リゾルバーが CSSMTP によって呼び出された場合にのみ使用されるパラメーターがある場合は、これらの固有のパラメーターを定義する必要があります。CSSMTP プロシージャー JCL の SYSTCPD DD ステートメントに指定されているデータ・セットの中に、固有のパラメーターを定義します。リゾルバーとリゾルバー構成ファイルについて詳しくは、リゾルバーを参照してください。
  5. オプションとして、CSSMTP 用の追加のセキュリティーをセットアップします。 CSSMTP のセキュリティー を参照してください。
  6. オプションとして、チェックポイント機能のために仮想記憶アクセス方式 (VSAM) 線形データ・セットを割り振り、定義します。 SEZAINST(CSSMTPVL) にサンプル・ジョブがあります。
  7. TZ 環境変数を使用してタイム・ゾーンをセットアップします。 タイム・ゾーンをセットアップしないと、タイム・ゾーンが Received ヘッダー行に表示されません。これは、CSSMTP がメール・メッセージを取り出したことを示すために使用されます。デフォルトの時間値は、メール・メッセージにおいて DATE ヘッダーが指定されていない場合に使用されます。
  8. 以下のコマンドを発行して、CSSMTP を開始します。この csproc は、CSSMTP プロシージャー・メンバー名です。
    START csproc

タスクの結果

以下のメッセージで示されるように、初期化が完了し、メール処理用に指定されたターゲット・サーバーへの接続に成功すれば、作業を完了したと判断できます。
EZD1802I  csproc INITIALIZATION COMPLETE FOR  extWrtName
EZD1821I  csproc ABLE TO USE TARGET SERVER  ipAddress