CSSMTP には、配信不能メール・メッセージの処理方法を示す構成オプションが用意されています。個々の配信不能メール通知を送信するように、または送信しないように、CSSMTP を構成することができます。また、メール・メッセージの処理中に検出されたエラーを示すレポートを作成するように、CSSMTP を構成することもできます。このレポートをスプール上に作成することや、構成されたメール管理者に送信することができます。
以下の例は、配信不能メールを処理するための構成オプションを示しています。BadSpoolDisp ステートメント、Undeliverable ステートメント、MailAdministrator ステートメント、および Report ステートメントについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。
BadSpoolDisp Hold
Report Admin
MailAdministrator myuserId@ibm.us.com
Undeliverable
{
ReturnToMailFrom No
}
配信不能メール通知を発信元に返さないようにアプリケーションを構成するには、ReturnToMailFrom 値を No に設定する必要があります。この例は、メール・メッセージで発信元が指定されていない場合、またはスプール・ファイルが、一般的には発信元への応答が必要とならないバルク・メールの送信用である場合に役立つ可能性があります。この例は、オプションとして、指定されたメール管理者にレポートが送信されるように構成されています。
BadSpoolDisp Hold
Report None
Undeliverable
{
ReturnToMailFrom Yes
DeadLetterAction Store
DeadLetterDirectory /var/cssmtp/myDir/
}
この例は、メール・メッセージの発信元に、メッセージを配信できないことを通知する必要がある場合に役立ちます。配信の失敗を発信元に通知する必要がないと判断した場合は、ReturnToMailFrom 値を No に設定します。この例では、レポートは作成されません。
/var/cssmtp/myDir/TESTMAIL.SYS00006.Sep302008.160454.541437.1U
/var/cssmtp/myDir/TESTMAIL.SYS00006.Sep302008.160454.541999.1U