IBM MQ について

IBM MQ 9.0の使用を開始するにあたって役に立つ初歩的な情報。製品の概要、本リリースの新機能および変更点についての概要など。

IBM MQ を使用して、アプリケーションがさまざまなタイミングで、多様なコンピューティング環境で通信できるようにすることができます。

IBM MQ とは何ですか?

IBM MQ は、メッセージング・キューを介してメッセージ・データを送受信することにより、アプリケーション、システム、サービス、およびファイルの間での情報交換をサポートします。 これにより、ビジネス・アプリケーションの作成や保守が簡略化されます。 IBM MQ は、幅広いコンピューティング・プラットフォームと連携しており、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド・クラウドのデプロイメントなど、さまざまな環境にデプロイできます。 IBM MQ は、メッセージ・キュー・インターフェース (MQI)、 Java Message Service (JMS)、REST、 .NETIBM MQ Light 、MQTT など、さまざまな API をサポートしています。

IBM MQ 以下を提供します。
  • メインフレームからモバイルにまで対応できる汎用的なメッセージング統合により、動的な異機種混合環境に単一の堅固なメッセージング・バックボーンを提供します。
  • セキュリティーに富んだ機能を使用してメッセージを配信するため、監査可能な結果が生成されます。
  • メッセージ配信を 1 回限り行うサービス品質を備えているので、アプリケーションやシステムの障害が発生してもメッセージが失われることはありません。
  • ハイパフォーマンス・メッセージ・トランスポートにより、データ配信の速度と信頼性を向上させます。
  • アプリケーションのニーズをサポートするための高可用性でスケーラブルなアーキテクチャー。
  • メッセージ管理を簡素化し、複雑なツールの使用に要する時間を短縮する管理機能を備えています。
  • オープン・スタンダードの開発ツールにより、拡張性とビジネスの拡大をサポートします。

アプリケーションには、 IBM MQに接続するためのプログラミング・インターフェースとプログラミング言語の選択肢があります。

IBM MQ は、複数の操作モード ( Point-to-Point ) にわたって、これらの メッセージング および キューイング 機能を提供します。 publish/subscribe ; ファイル転送 ; テレメトリー
メッセージング
プログラムは、相互に直接呼び出すのではなく、メッセージ形式で相互にデータをやりとりすることによって通信を行います。
キューイング
メッセージがキューに置かれるため、プログラムは異なる速度や時間、異なる場所で、またプログラム間で直接接続せずに、相互に独立した形で実行できます。
Point-to-Point
アプリケーションはメッセージをキューに送信し、キューからメッセージを受け取ります。 各メッセージは、アプリケーションの単一インスタンスによってコンシュームされます。 送信側は、宛先の名前を知っている必要がありますが、存在する場所については知る必要がありません。
publish/subscribe
アプリケーションはトピックにサブスクライブします。 アプリケーションがトピックに関するメッセージをパブリッシュすると、 IBM MQ は、それらのサブスクライブ・アプリケーションにメッセージのコピーを送信します。 パブリッシャーは、サブスクライバーの名前、またはその存在する場所を知りません。
ファイル転送
ファイルは、メッセージという形で転送されます。 Managed File Transfer は、ファイルの転送を管理し、自動転送をセットアップして結果をログに記録するための管理を行います。
Telemetry (遠隔測定)
MQ Telemetry は、 IBM MQ 環境を モノのインターネット (つまり、ネットワークのエッジにある多数のモバイル、Web、 M2M デバイスおよびアプリケーション) にまで拡張する IBM MQ Telemetry Transport (MQTT) サーバーを提供します。