DFSMSrmm 状況機能での作業

このトピックでは、DFSMSrmm 状況機能の基本概念と機能について説明します。

OMEGAMON® for Storage on z/OS® バージョン 4.2.0 は、重要な DFSMSrmm サブシステムを管理するための DFSMSrmm モニターおよび分析機能を備えています。 「DFSMSrmm 状況」ワークスペースには、DFSMSrmm の統計情報の概要が示され、DFSMSrmm 管理の一般的な側面についてデータを追跡する関連ワークスペースへのリンクがあります。

利点

このトピックでは、DFSMSrmm 状況機能 の利点について説明します。

DFSMSrmm 状況機能は、DFSMSrmm 制御データ・セット (CDS) 内の、DFSMSrmm が管理するすべてのテープ・ボリューム上の全データ・セットに関する項目を分析し、これらの項目について報告します。 この機能を使用すると、以下の操作を実行することができます。
  • 一般のトレンドに関する包括的なサマリー・レポート、または具体的な詳細を表示する。
    • ロケーション所有者
    • アカウンティング・コード
    • 作成ジョブまたは作成プログラム
    • 重要レコード指定 (VRS)
    • ボリュームおよびデータ・セット
  • DFSMSrmm CDS のスペースとバックアップ、スクラッチ・テープ数、構成状態などに関する例外状態を識別する。
  • ワークスペース・ビューからテープ・ボリューム、データ・セット、所有者、または VRS を選択し、これに対してストレージ・ツールキットのアクション・コマンドを開始する。
  • DFSMSrmm CDS のスペース使用率、例外状態、および要約統計についてのシステム全体のビューを取得する。
  • 保留アクション・ボリュームや保留移動ボリュームなどの、注意が必要なリソースを即時に識別して、ストレージ・ツールキットを使用してそのアクションを開始する。
  • ユーザーによるカスタマイズが必要な標準の DFSMSrmm レポート作成ユーティリティー・プログラムを使用しない。

最適化

このトピックでは、DFSMSrmm 状況機能のパフォーマンスを最適化する方法について説明します。

DFSMSrmm 状況機能 は、パフォーマンスを最適化するように構成する必要があります。 この構成を行わないと、収集するデータ量によって、システム・リソースが過剰に消費されることがあります。 例えば、以下のような動作の構成を最適化できます。
  • 収集間隔
  • データ・セット・レベルの属性データの包含
また、「RMM 収集制御」ダイアログ・ボックスおよび、DFSMSrmm 状況機能のデータ収集の最適化も参照してください。
注: DFSMSrmm 状況機能用に収集されたデータは、ハイパフォーマンスでアクセ スできるように、メモリー内のデータ・スペースに保持されます。 データは、ヒストリカル収集用に構成された要約表を除き、 ディスクには保管されません。 このため、Tivoli Enterprise Monitoring Server のアドレス・スペースを再始動した後、 収集サイクルを手動で、またはスケジュールされた時刻で開始することによって、データ・スペースを再作成する必要があります。

属性の導出および定義

このトピックでは、DFSMSrmm 状況機能の特定の属性に関連する概念と値を類別します。

  • 次の統計の計算時には、「物理」タイプで、状況が「マスター」または「ユーザー」のボリュームのみが対象として含まれます。
    • 容量
    • 使用率
    • 圧縮
  • テープ・ボリューム上に実際に記録されている、ホストから書き込まれたデータの縮小率を表すための圧縮は、次のように計算されます。
    1-((ボリューム容量*ボリューム使用率)/
    (ボリュームに書き込まれたアプリケーション・データ))
  • 次の属性では、「物理」、「論理」、および「スタック」のボリューム・タイプが対象となります。
    • 総ボリューム数
    • 総データ・セット数
    • 平均ボリューム使用回数
    • ボリュームあたりの平均データ・セット数
    • 前日に読み取り/書き込みされたボリュームの比率
  • 以下の日付は、OMEGAMON が計算する「までの日数」属性または「からの日数」属性では「有効期限なし」として表示されます。
    • 99000
    • 99365
    • 99366
    • 98000
    • 98365
  • 有効期限までの日数」属性では、将来の日付を表す正の値が表示されますが、負の数は有効期限後の日数を表します。 同様に、「保存日数」に正の値が示されている場合は、データ・セットまたはボリュームが保存される残りの日数を表し、負の値は保存された日付以降の日数を示します。
  • ヒストリーは、DFSMSrmm の要約、構成、CDS の各表のみで使用可能に設定できます。 CDS および構成データは、Tivoli Enterprise Portal の「ヒストリカル収集の構成」ダイアログで指定された間隔で収集されます。 以下の要約の属性は、すべての収集サイクルの間に一度だけヒストリー・ファイルに書き込まれます。これは要約データは次の収集サイクルが実行されるまでは変更されないためです。
    • ロケーション所有者
    • アカウンティング・コード
    • 作成ジョブまたは作成プログラム
    • 重要レコード指定 (VRS)
    • ボリュームおよびデータ・セット

DFSMSrmm 機能を使用する場合のシナリオ

このトピックでは、DFSMSrmm 機能の標準的なシナリオについて説明します。

DFSMSrmm 機能では、以下に示すような磁気テープ環境の強力なモニターと管理のシナリオが可能になります。
  • 既存の OMEGAMON 磁気テープ・デバイス・ワークスペース (ナビゲーション・ツリーのテープ・グループ・ノードの下) を使用して、新しい DFSMSrmm ボリューム詳細ワークスペースにリンクし、マウント済みで使用中のテープ・ボリュームのすべての DFSMSrmm 属性を表示することができます。
  • 個人が組織を離れるときに、「所有者の要約」ワークスペースを使用して、「所有者のリアルタイム・ボリューム」ワークスペースにリンクし、その個人が所有するすべてのボリュームを表示することができます。 その後、ストレージ・ツールキットの「ボリュームの変更」コマンドを使用して、所有者名を現在の従業員に変更することができます。
表 1. Tivoli Enterprise Portal を使用した DFSMSrmm のテープ・ボリュームおよびデータ・セットの管理
フェーズ 1: 問題の識別と対処方法の決定 製品提供のシチュエーション KS3_RMM_Scratch_Tape_Warning のコピーを作成し、スクラッチ・ボリューム数の低い値および高い値を、インストール・システムに適した値に設定します。 シチュエーションを開始します。
フェーズ 2: ターゲットの識別と修正アクションの実行 シチュエーションがトリガーされたら、「DFSMSrmm 保留アクション」ワークスペースに移動して、「保留スクラッチ (Pending Scratch)」状態のいずれかのボリュームに対して、ストレージ・ツールキットの「すべてのボリュームのアクションの確認」コマンドを使用します。 ストレージ・ツールキットの「ボリュームの追加」コマンドを使用して、DFSMSrmm に新しくボリュームを追加することもできます。

DFSMSrmm 状況機能のデータ収集の最適化

このトピックでは、 DFSMSrmm 状況機能のデータ収集を最適化する方法について説明します。

DFSMSrmm 状況機能を最大限に活用するためには、以下のガイドラインに従ってください。
  • マルチシステムの共用ハード・ディスク環境 (DFSMSrmm サブシステムが複数のシステムで稼働し、1 つの CDS を共用している環境) では、接続されているシステムのうちの 1 つ (理想的には非実動システム) のみで、OMEGAMON DFSMSrmm の収集を有効にします。 この動作によって、複数のシステム上で同一の DFSMSrmm 情報が収集されるのを防ぐとともに、データ収集の作業を最も負荷が少ないシステム上で実行することができます。
  • ユーザーが作成した照会やワークスペースではなく、製品提供の照会やワークスペースを使用します。これは、製品提供の照会やワークスペースのほ うが、最高のパフォーマンスを得られるように作成および調整されているためです。 述部を解決するために非常に多数のデータ・セットやボリュームを検査する必要がある場合、ユーザー定義の照会では大幅なオーバーヘッドが発生することがあります。
  • DFSMSrmm 要約表に対するユーザー作成のシチュエーションのサンプリング間隔は、DFSMSrmm の収集サイクルよりも小さい値に設定しないでください。 これは、DFSMSrmm の収集サイクルよりも頻繁に属性が更新されることはないためです。

コマンド行オプション

このトピックでは、DFSMSrmm 状況機能のコマンド行オプションについて説明します。

z/OS オペレーター・コマンドを実行する権限がある場合は、以下のようにコマンド行インターフェースを使用して、 DFSMSrmm 状況機能 のデータ収集を管理することができます。
 F temsname,S3RM command_function
ここで、temsname は、Tivoli Enterprise Monitoring Server 開始タスクの名前、 command_function は、以下のいずれかです。
START または COLLECT
収集サイクルを即時に開始します。
STATUS
実行中の DFSMSrmm の収集サイクルの現行状況を表示します。
HALT または STOP
収集サイクルを即時に停止します。 STOP コマンドが発行された時点までに処理されたすべてのボリュームやデータ・セットの属性およびレポートは、Tivoli Enterprise Portal から表示できます。
TERM
DFSMSrmm 状況機能のすべての処理を終了します。

これらのコマンドによるメッセージおよび出力は、Tivoli Enterprise Monitoring Server からの RKLVLOG 出力内に含まれます。

カスタム照会

このトピックでは、DFSMSrmm 状況機能用に作成する照会に関するヒントと推奨事項について記載します。

照会内の文字ストリング値 (データ・セット名やボリューム通し番号など) には、大文字を使用する必要があります。そうでないと、Tivoli Enterprise Portalにこのデータが表示されません。 DFSMSrmm 表の単一の照会では、最大で 4000 行を返すことができます。 この動作によって、Tivoli Enterprise Monitoring Server のストレージ不足および異常終了の可能性を避け ることができます。 1 つの照会 (例えば述部 JOB=$* を使用する場合) が、膨大な数のデータ・セット詳細行と一致する場合があります。 この処理による負荷は、他のすべての IBM® Tivoli Monitoring アプリケーションに悪影響を 及ぼす可能性があります。