DB2 マルチシステムでの分散ファイル

分散ファイル とは、複数の IBM® i モデルに分散されたデータベース・ファイルのことをいいます。

分散ファイル は更新でき、SQL、QUERY ツール、および 物理ファイル・メンバーの表示 (DSPPFM) コマンドなどの方法を使用して アクセスすることができます。データベース操作の場合、分散ファイルは、 ほとんどの部分でローカル・ファイルのように処理されます。分散ファイルに対する CL コマンドの変化については、『分散ファイルに対する CL コマンドの動作方法』のトピックに情報があります。

データベース・ファイルを分散ファイルとして作成するには、物理ファイルの作成 (CRTPF) コマンド または SQL CREATE TABLE ステートメントのいずれかを 使用することができます。このトピックでは、両方の 方法についてさらに詳しく説明します。CRTPF コマンドには 2 つのパラメーターがあります。 これらはノード・グループ (NODGRP) と区分化キー (PTNKEY) で、ファイルを分散ファイルとして作成します。 分散データベース・ファイルは、CRTPF コマンドの実行時に指定した名前と ライブラリーを持つオブジェクト (PF 属性を持つ *FILE) として 表示されます。

既存の非分散データベース物理ファイルを分散ファイルに変更したい場合 は、物理ファイルの変更 (CHGPF) コマンドを使用して、これを行うことが できます。CHGPF コマンドでは、NODGRP および PTNKEY の 各パラメーターを使用して、分散ファイルに変更を加えることが できます。CHGPF コマンドを使用すると、NODGRP および PTNKEY の 各パラメーターの値 を指定することによって、既存の分散データベース・ファイルの データ区分化属性を変更することもできます。これらのパラメーターに 値を指定すると、ノード・グループ内の区分化表に従って、データが再分配されます。

注: 分散ファイルに変更される物理ファイルに基づく論理ファイルもすべて 、分散ファイルになります。大きなファイルまたは大規模ネットワークの 場合、データの再分配に長い時間がかかる可能性があるため、頻繁に行わないようにしてください。