クラスター化 IBM WebSphere Application Server インストール済み環境でのメタデータ・リポジトリー・オーナー・パスワードまたはステージング領域リポジトリー・オーナー・パスワードの変更

メタデータ・リポジトリー・オーナー・パスワードまたはステージング領域リポジトリー・オーナー・パスワードは、インストール後に変更することができます。ユーザーのインストール済み環境内に IBM® WebSphere® Application Server クラスタリングが実装されている場合は、以下の手順に従います。

このタスクについて

メタデータ・リポジトリー・データベース・オーナーのパスワードまたはステージング領域リポジトリー・オーナーのパスワードを変更するには、以下の手順に従います。メタデータ・リポジトリー・データベース・オーナー名およびステージング領域リポジトリー・ユーザー名は変更できません。

手順

  1. デプロイメント・マネージャー、ノード・エージェント、およびクラスター・メンバーを含む、すべての WebSphere Application Server プロセスを停止します。
  2. コンピューター上のメタデータ・リポジトリー・オーナー・アカウントのパスワードまたはステージング領域リポジトリー・オーナー・アカウントのパスワードを変更します。
    • データベースが IBM DB2® 内に実装されている場合は、標準のオペレーティング・システム・ユーティリティーを使用してパスワードを変更します。
    • データベースが別のデータベース管理システム内に実装されている場合、パスワードの変更の詳細については、そのデータベース管理システムのドキュメントを参照してください。
  3. WebSphere Application Server デプロイメント・マネージャーのホスト・コンピューターにログインします。
    • Linux cue graphicUNIX cue graphicroot としてログインします。
    • Windows cue graphic管理者特権を持つアカウントを使用します。
  4. AppServerAdmin コマンドを実行して、構成全体のパスワードを更新します。

    例えば、パスワード mypassword を使用して構成を更新するには、次のコマンドを実行します。

    • メタデータ・リポジトリー・データベース・オーナー・アカウントのパスワードを更新するには、-db オプションを使用します。例:
      • Linux cue graphicUNIX cue graphic
        cd /opt/IBM/InformationServer/ASBServer/bin
        ./AppServerAdmin.sh -db -user xmeta -password mypassword
      • Windows cue graphic
        cd ¥IBM¥InformationServer¥ASBServer¥bin
        AppServerAdmin.bat -db -user xmeta -password mypassword
    • ステージング領域リポジトリー・オーナー・アカウントのパスワードを更新するには、-dbs オプションを使用します。例:
      • Linux cue graphicUNIX cue graphic
        cd /opt/IBM/InformationServer/ASBServer/bin
        ./AppServerAdmin.sh -dbs -user xmetasr -password mypassword
      • Windows cue graphic
        cd ¥IBM¥InformationServer¥ASBServer¥bin
        AppServerAdmin.bat -dbs -user xmetasr -password mypassword
    ヒント: -password パラメーターはオプションです。指定しない場合は、 パスワードを要求するプロンプトが出されます。パスワードを指定する場合は、 プレーン・テキストを指定するか、encrypt コマンドで作成された暗号化後のストリングを指定することができます。

    このコマンドでは、WebSphere Application Server ユーザー・レジストリー構成を更新します。 WebSphere Application Server 管理コンソールを使用する必要はありません。

  5. デプロイメント・マネージャーを再始動します。 IBM WebSphere Application Server デプロイメント・マネージャーの開始 (Windows) または IBM WebSphere Application Server デプロイメント・マネージャーの開始 (Linux、UNIX) を参照してください。

    ノード・エージェントとクラスター・メンバーはまだ再始動しないでください。

  6. 各管理対象ノードで、WebSphere Application Server syncNode コマンドを実行して、ノードとデプロイメント・マネージャーを再同期化します。(文字「⇒」は、行の継続を表します。)
    • Linux cue graphicUNIX cue graphic
      cd /opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/custom_profile/bin
      ./syncNode.sh dmgr_hostname dmgr_port -user was_admin_username ⇒
      -password was_admin_password
    • Windows cue graphic
      cd ¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥custom_profile¥bin
      syncNode.bat dmgr_hostname dmgr_port -user was_admin_username ⇒
      -password was_admin_password
    このコマンドでは、
    • dmgr_hostname は、デプロイメント・マネージャーが稼働しているコンピューターのホスト名です。
    • dmgr_port は、デプロイメント・マネージャーのポート番号です (デフォルトは 8879)。
    • was_admin_username は、WebSphere Application Server アドミニストレーターのユーザー名です。
    • was_admin_password は、アドミニストレーター・パスワードです。
  7. ノード・エージェントとクラスター・メンバーを再始動します。 IBM WebSphere Application Server の開始 (Windows) または IBM WebSphere Application Server の開始 (Linux、UNIX) を参照してください。
  8. WebSphere Application Server を再始動すると、使用したメソッドに関係なく、アプリケーション・サーバーが完全に始動する前に、始動メソッドに制御が戻ります。 WebSphere Application Server が始動していることを検証するには、ログ・ファイルをモニターします。 IBM WebSphere Application Server 始動の状況の確認 (クラスター・インストール) を参照してください。