アプリケーション・サーバーの管理証明情報、またはリポジトリー証明情報を変更する場合、AppServerAdmin コマンドを使用して、構成全体の新規証明情報を更新します。
基本オプション
AppServerAdmin コマンドのオプションは次のとおりです。
- -was オプション
- IBM® WebSphere® Application Server アドミニストレーターのユーザー名とパスワードを変更する場合は、
このコマンドで WebSphere Application Server 構成全体のユーザー名とパスワードを更新します。
このオプションは、WebSphere Application Server Network Deployment スタンドアロン・インストールにのみ適用されます。クラスター・インストールまたは WebSphere Application Server Liberty Profile には適用されません。
- 次の場合、スタンドアロン WebSphere Application Server アドミニストレーターのユーザー名とパスワードを変更できます。
- WebSphere Application Server 管理コンソールで WebSphere Application Server ユーザー・レジストリー構成を変更し、
現行ユーザー・レジストリーのサーバー ID とパスワードを変更するか、新規ユーザー・レジストリーを構成する場合。
- ユーザー・レジストリーから WebSphere Application Server のアドミニストレーターを削除するか、またはアドミニストレーター・ユーザーのパスワードを変更するか有効期限が切れた場合。
スタンドアロン WebSphere Application Server の
デフォルト・アドミニストレーターの証明情報が変更されるたびに、-was オプションを実行する必要があります。
- -db オプション
- リポジトリーのユーザー証明情報は、アプリケーション・サーバーが IBM InfoSphere® Information Server メタデータ・リポジトリーに接続するために使用されます。メタデータ・リポジトリーのユーザー・アカウントは通常は、「xmeta」と呼ばれます。 リポジトリーのユーザー・パスワードを変更する場合、使用するデータベースに関係なく、このコマンドでアプリケーション・サーバーおよび InfoSphere Information Server 構成全体に渡って、パスワードを更新します。
- リポジトリーのユーザー・パスワードを変更するたびに、このコマンドを実行する必要があります。
- このコマンドを使用して、メタデータ・リポジトリーの新規ユーザー名を指定することはできません。ユーザー名は、データベースのスキーマと一致していなければなりません。
- -dbs オプション
- ステージング・リポジトリーのユーザー証明情報は、アプリケーション・サーバーが IBM InfoSphere Information Server メタデータ・ステージング・リポジトリーに接続するために使用されます。メタデータ・ステージング・リポジトリーのユーザー・アカウントは通常は、「xmetasr」と呼ばれます。 ステージング・リポジトリーのユーザー・パスワードを変更する場合、使用するデータベースに関係なく、このコマンドでアプリケーション・サーバーおよび InfoSphere Information Server 構成全体に渡って、パスワードを更新します。
- ステージング・リポジトリーのユーザー・パスワードを変更するたびに、このコマンドを実行する必要があります。
- このコマンドを使用して、ステージング・リポジトリーの新規ユーザー名を指定することはできません。ユーザー名は、データベースのスキーマと一致していなければなりません。
パスワード・プロンプト
パスワードが表示されないように、
暗号化したパスワードを -password オプションに指定するか、-password オプションを
指定せずにコマンドを実行することができます。このオプションを指定しない場合は、
パスワードを入力するためのプロンプトが出されます (パスワードは表示されません)。確認のため、
パスワードを再度入力するように要求するメッセージが出されます。暗号化したパスワードを指定するには、encrypt コマンドで生成されたストリングを使用してください。
完全な構文
AppServerAdminCommand[.sh|.bat]
[-{verbose | v}]
[-{results | res} value ]
[-{log | l} value ]
[-{logerror | error} value ]
[-{loginfo | info} value ]
[-{loglevel | level} value ]
[-{help | ?} ]
[-{changeWasUserInfo | was}]
[-{changeDbUserInfo | db}]
[-{changeDbStagingUserInfo | dbs}]
[-{test | t}]
[-{password | pw} value ]
[-{waitDatabase | w}]
[-{time | tm} value ]
[-{password | pw} value ]
[-{user | ur} value]
[-{waitServer | wsvr} value]
パラメーター
- [-{verbose | v}]
- ランタイム・ロギング・メッセージを除く、詳細なランタイム出力を表示します。
- [-{results | res} value ]
- 使用可能に設定されたすべてのランタイム出力を指定されたファイルに出力します。
- [-{log | l} value ]
- 指定されたファイルにランタイム・ロギング・メッセージを出力します。 このオプションは loglevel と共に使用されます。
- [-{logerror | error} value ]
- すべての ERROR および FATAL の各ランタイム・ロギング・メッセージを指定されたファイルに出力します。
- [-{loginfo | info} value ]
- すべての INFO、WARN、DEBUG、および TRACE の各ランタイム・ロギング・メッセージを指定されたファイルに出力します。
- [-{loglevel | level} value]
- ランタイム・ロギング・メッセージが使用可能なレベル。
- [-{help | ?} ]
- 使用法メッセージを表示します。
- [-{changeWasUserInfo | was}]
- WebSphere Application Server 構成全体に渡って、新規ユーザー証明情報を更新します。 このコマンドの実行には、WebSphere Application Server が稼働している必要はありません。 WebSphere Application Server が実行中の場合は、このコマンドを実行後、再始動する必要があります。
- -user
- 新規の WebSphere Application Server ユーザー名です。
- -password
- オプション。 WebSphere Application Server ユーザーの新規パスワードです。
パスワードは、プレーン・テキストとして指定することも、encrypt コマンドを使用して暗号化したストリングとして指定することもできます。 パスワードを指定しない場合は、パスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。
- [-{changeDbUserInfo | db}]
- 使用するデータベースに関係なく、アプリケーション・サーバー構成および InfoSphere Information Server 構成全体に渡って、新規ユーザー・パスワードを更新します。このコマンドを実行するとき、アプリケーション・サーバーは稼働中である必要はありません。アプリケーション・サーバーが実行中の場合は、このコマンドを実行後、再始動する必要があります。
- -user
- スキーマ名と一致するリポジトリーのユーザー名。このコマンドを使用してユーザー名を変更することはできません。
- -password
- オプション。 リポジトリー・ユーザーの新規パスワード。 パスワードは、プレーン・テキストとして指定することも、encrypt コマンドを使用して暗号化したストリングとして指定することもできます。 パスワードを指定しない場合は、パスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。
- [-{changeDbStagingUserInfo | dbs}]
- 使用するデータベースに関係なく、アプリケーション・サーバー構成および InfoSphere Information Server 構成全体に渡って、新規ユーザー・パスワードを更新します。このコマンドを実行するとき、アプリケーション・サーバーは稼働中である必要はありません。アプリケーション・サーバーが実行中の場合は、このコマンドを実行後、再始動する必要があります。
- -user
- スキーマ名と一致するステージング・リポジトリーのユーザー名。
このコマンドを使用してユーザー名を変更することはできません。
- -password
- オプション。 ステージング・リポジトリー・ユーザーの新規パスワード。パスワードは、プレーン・テキストとして指定することも、encrypt コマンドを使用して暗号化したストリングとして指定することもできます。 パスワードを指定しない場合は、パスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。
- [-{test | t}]
- Metadata Server およびそのリポジトリーへの接続をテストします。
- [-{waitDatabase | w}]
- SQL リポジトリーが使用可能になるまで待機します。
- [-{time | tm} ]
- 待機する時間 (分単位)。
- [-{password | pw} ]
- ユーザーのパスワード。
- [-{user | ur} ]
- ユーザーのユーザー ID。
- [-{waitServer | wsvr}]
- アプリケーション・サーバーが使用可能になり、完全に初期設定されるまで待機します。