インストールおよびアップグレードの機能拡張

バージョン 11.1 には、製品のデプロイを高速化し、製品の保守を容易にする機能拡張が含まれています。

以下の表に、 11.1でのインストールおよびアップグレードの機能拡張のリストを示します。
表 1. 11.1 でのインストールおよびアップグレードの機能拡張
機能拡張 説明
アップグレードはリカバリー可能な操作です。 データベース・アップグレードをまたぐロールフォワード・リカバリーがサポートされるようになりました。これには、プライマリー・データベースから書き込まれてシップされたログ・データを HADR スタンバイで再生する機能が含まれます。 あらゆる構成でデータベース・アップグレードがリカバリー可能になりました。 ただし、新しいリカバリー可能性サポートを利用できるのは、単一パーティション Enterprise Server Edition および pureScale® 構成の Db2 バージョン 10.5 フィックスパック 7 以降からアップグレードするデータベースのみです。 複数パーティションを使用する構成では、データベース・アップグレードをまたぐロールフォワードはサポートされません。 データベース・アップグレードによるロールフォワードは、 Db2 バージョン 9.7、 10.1、および Db2 バージョン 10.5 フィックスパック 6 以前からアップグレードするデータベースでもサポートされていません。
アップグレード手順でオフライン・バックアップ・イメージを取得する必要がなくなりました。 データベース・アップグレードはリカバリー可能なイベントになりました。 つまり、データベース環境によっては、データベースのアップグレード前後にオフライン・データベース・バックアップを取得しなくても済むようになりました。 単一パーティションの Enterprise Server Edition または pureScaleを使用する構成の Db2 バージョン 10.5 フィックスパック 7 以降のデータベースでは、データベース・アップグレードを通じてロールフォワードする機能がサポートされています。 複数パーティションを使用する構成では、データベース・アップグレードをまたぐロールフォワードはサポートされません。 Db2 バージョン 9.7、 10.1 および Db2 バージョン 10.5 フィックスパック 6 以前からアップグレードするデータベースの場合も、データベース・アップグレードによるロールフォワードはサポートされません。

バージョン 9.7、バージョン 9.8、バージョン 10.1、または バージョン 10.5 のコピーが既にインストールされており、代わりに Db2 バージョン 11.1 を使用する場合は、 バージョン 11.1にアップグレードする必要があります。 バージョン 11.1 は新しいバージョンです。 フィックスパックを適用して、前のバージョンから バージョン 11.1にアップグレードすることはできません。

アップグレードの制限、考えられる問題、およびその他の詳細については、 Db2 サーバーのアップグレードに関する重要事項 および クライアントのアップグレードに関する重要事項を参照してください。

Db2 サーバーおよび Db2 クライアントを 11.1 にアップグレードするには、データベース・アプリケーションおよびルーチンもアップグレードする必要がある場合があります。 アップグレードする必要があるかどうかを判断するには、 データベース・アプリケーションのアップグレードに関する重要事項 および ルーチンのアップグレードに関する重要事項 のトピックを参照してください。

Db2 データベース製品の最新のインストール要件については、 IBM® Db2を参照してください。