Db2 pureScale Feature のインストール計画 (Linux)

Db2 pureScale Feature のインストールを計画するには、このフィーチャーのインストール前、インストール中、およびインストール後に必要なすべてのタスクを含む計画を作成する必要があります。

Db2 pureScale Feature をインストールするには、以下が必要です。
  1. すべての作業とその詳細に関する計画を書き出します。
  2. 計画で明記した必須の前提条件タスクとインストール前タスクを実行します。
  3. 計画で選択したインストール方式の 1 つを実行します。
  4. 計画で示した必須のインストール後タスクを実行します。
  5. 任意のオプション・タスクを実行します。
計画の作成には、必要を満たす高可用性製品の判別と、そうした製品をサポートするために必要なネットワーク構成とトポロジー構成の判別が含まれます。 Db2 pureScale Feature は、連続可用性、災害復旧、高可用性、スケーラビリティー、および統合に関する考慮事項を提供します。 Db2 は、特定の環境、処理するワークロードのタイプ、および災害復旧要件に基づいて、特定のニーズを満たすための連続可用性オプションを提供します。
  • Db2 pureScale Feature、
  • 地理的に分散した Db2 pureScale クラスター (GDPC)、または
  • Db2 pureScale 環境での高可用性災害時リカバリー (HADR)。
これらの可用性オプションについてまだ読んでいない場合は、トピック「 Db2 pureScale 環境の概要」を参照してください。
必要を満たす HA 製品を判別した後、使用する HA ソリューションをサポートする前提条件タスクとインストール前タスクを確認する必要があります。 それには、次のものが含まれます。
  1. ハードウェア・サポート: ネットワーク構成には、以下のネットワークの選択が含まれます。
    • RDMA protocol over InfiniBand (IB) ネットワーク。
    • RDMA protocol over Converged Ethernet (RoCE) ネットワーク。または
    • TCP/IP protocol over Ethernet (TCP/IP) ネットワーク。
    IB ネットワークと RoCE ネットワークに関しては、アダプターとスイッチの構成が必要です。
  2. 関連ソフトウェア
    • Linux® ディストリビューション、カーネル・バージョン・レベル、および RHEL または SLES に必要なパッケージ
      • Db2 セットアップ・ウィザードを使用して Db2 pureScale Feature をインストールするには、 グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を表示するための X Window System (X11) が必要です。
    • OFED パッケージまたは HPN パッケージ
    • C++ ランタイムのレベル
    • OpenSSH
    • Db2 インストーラーによって、以下が自動インストールされます。
      • IBM Spectrum Scale,
      • Tivoli ® SA MP、および
      • RSCT。
  3. プラットフォーム構成
    • ハードウェアおよびファームウェア (IB ネットワークまたは RoCE ネットワークの場合には、ケーブルとスイッチも含みます)
    • SSH ではすべてのホスト間のアクセスの検証が必要です
    • 各種ディレクトリーに必要なディスク・スペース
  4. Db2 pureScale インスタンスを作成するには、ユーザー名とグループ名 (パスワードを含む) が必要です。

pureScale 環境では、クラスター内のすべてのホストを /etc/hosts ファイル・フォーマット <IP_Address> <fully_qualified_name> <short_name> にする必要があります。

以下の表に、 Db2 pureScale Feature の新規インストールを正常に行うために必要なすべてのタスクをリストします。
表 1.
Task 詳細
ハードウェア、ソフトウェア、およびプラットフォームの構成前提条件を満たし、構成インストール前タスクを実行する
インストール前の拡張タスク:
インストール・タスク 以下のいずれかのインストール方式を選択します。
インストール後タスクの実行