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Abstract
AIXまたはVIOSにおいてrw_max_timeによるタイムアウト発生時に、I/Oエラーを検知しているにも関わらず、アプリケーション側においてI/Oが成功したように見える可能性があり、その結果データの破損、またはデータの不整合が発生する可能性があります
Content
- 対象のお客様 ：
AIXまたはVIOSにおいてhdiskのrw_max_time属性を0以外に変更してご利用されているお客様
- 対象のソフトウエア ：
AIX7.2 TL4
VIOS3.1.1
- 障害内容 ：
AIXまたはVIOSにおいてrw_max_timeによるタイムアウト発生時に、I/Oエラーを検知しているにも関わらず、アプリケーション側においてI/Oが成功したように見える可能性があり、その結果データの破損、またはデータの不整合が発生する可能性があります
※rw_max_timeはAIX7.2TL4/VIOS3.1.1.Xから使用できるようになったhdiskの属性値です
AIX 7.2.4 の新機能
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_aix_72/navigation/whatsnew.html
MPIO デバイス属性
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_aix_72/devicemanagement/devmpiodevatts.html
- 発生条件 ：
以下のすべての条件を満たす場合に問題が発生する可能性があります
1) AIX7.2 TL4、VIOS3.1.1
2) hdiskのrw_max_time属性に0以外の値を設定している
3) rw_max_timeによるタイムアウトが発生する
- 原因 ：
APAR IJ22714の不具合(rw_max_timeによるタイムアウト発生時のI/Oエラーの内部フラグ処理の不具合)のため
IJ22714: POSSIBLE UNDETECTED DATA CORRUPTION WHEN RW_MAX_TIME IS NON-ZERO
https://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1IJ22714
- 障害時の影響範囲 ：
アプリケーションにおいてI/Oエラーが検知できず、データの破損、またはデータの不整合が発生する可能性があります
- 解決策 ：
IJ22714のifixの適用(https://aix.software.ibm.com/aix/ifixes/ij22714/)
(2020年3月6日時点ではfix packは提供されていません)
既に該当のファイルセットに適用済みのifixがある場合には、combo ifixの適用が必要です。combo ifixの入手につきましては、ご契約のサポート窓口までお問合せください
- 回避策 ：
rw_max_time属性を0に設定する
以上
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Document Information
Modified date:
17 March 2020
UID
ibm15736681