SYSCOLUMNS2

SYSCOLUMNS2 ビューには、SQL スキーマの中の各表または各ビューの各 列 (SQL カタログの列を含む) ごとに行が 1 つずつ入ります。

単一の表またはビューについての情報を得るには、 SYSCOLUMNS2 を使用する照会のほうが、SYSCOLUMNS を照会するよりも良好な結果になるのが一般的です。また、SYSCOLUMNS2 には SYSCOLUMNS よりも少し多くの属性が含まれます。

以下の表では、SYSCOLUMNS2 ビューの列について説明します。

表 1. SYSCOLUMNS2 ビュー
列名 システム列名 データ・タイプ 説明
COLUMN_NAME NAME VARCHAR(128) 列の名前。 SQL の列名が存在する場合は、その SQL の列名になります。 存在しない場合は、システムの列名になります。
TABLE_NAME TBNAME VARCHAR(128) 該当の列を含む表またはビューの名前。 SQL の表名またはビュー名が存在する場合は、その SQL の表名またはビュー名です。 存在しない場合は、システムの表名またはビュー名になります。
TABLE_OWNER TBCREATOR VARCHAR(128) 表またはビューの所有者。
ORDINAL_POSITION COLNO INTEGER 表またはビューにおける該当の列の数値位置 (左から右への順序)。
DATA_TYPE COLTYPE VARCHAR(8) 列のタイプ:
BIGINT
大整数
INTEGER
長整数
SMALLINT
短整数
DECIMAL
パック 10 進数
NUMERIC
ゾーン 10 進数
FLOAT
浮動小数点数; FLOAT、REAL、または DOUBLE PRECISION
DECFLOAT
10 進浮動小数点数
CHAR
固定長文字ストリング
VARCHAR
可変長文字ストリング
CLOB
文字ラージ・オブジェクト・ストリング
GRAPHIC
固定長グラフィック・ストリング
VARG
可変長グラフィック・ストリング
DBCLOB
2 バイト文字ラージ・オブジェクト・ストリング
BINARY
固定長バイナリー・ストリング
VARBIN
可変長バイナリー・ストリング
BLOB
バイナリー・ラージ・オブジェクト・ストリング
DATE
日付
TIME
時刻
TIMESTMP
タイム・スタンプ
DATALINK
データ・リンク
ROWID
行 ID
XML
XML
DISTINCT
特殊タイプ
LENGTH LENGTH INTEGER 列の長さ属性。 ただし、10 進数、数値、または非ゼロ精度 2 進数の列の場合は、その精度:
8 バイト
BIGINT
4 バイト
INTEGER
2 バイト
SMALLINT
数の精度
DECIMAL
数の精度
NUMERIC
8 バイト
FLOAT、FLOAT(n) (ここで n = 25 から 53)、または DOUBLE PRECISION
4 バイト
FLOAT(n) (ここで n = 1 から 24)、または REAL
8 バイト
DECFLOAT(16)
16 バイト
DECFLOAT(34)
ストリングの長さ
CHAR
ストリングの最大長
VARCHAR または CLOB
グラフィック・ストリングの長さ
GRAPHIC
グラフィック・ストリングの最大長
VARGRAPHIC または DBCLOB
ストリングの長さ
BINARY
2 進ストリングの最大長
VARBIN または BLOB
4 バイト
DATE
3 バイト
TIME
((p+1)/2) + 7 (p はタイム・スタンプの精度) の整数部分
TIMESTAMP
データ・リンク URL およびコメントの最大長
DATALINK
40 バイト
ROWID
2147483647 バイト
XML
ソース・タイプと同じ値
DISTINCT
NUMERIC_SCALE SCALE
INTEGER
NULL 可能
数値データの位取り。

列が 10 進数、数値、または 2 進数でない場合は、NULL 値が入ります。

IS_NULLABLE NULLS CHAR(1) 列に NULL 値を入れることが可能かどうか:
N
いいえ
Y
はい
IS_UPDATABLE UPDATES CHAR(1) 列が更新可能かどうか:
N
いいえ
Y
はい
LONG_COMMENT REMARKS VARGRAPHIC(2000) CCSID 1200
NULL 可能
COMMENT ステートメントで指定された文字ストリング。

詳細コメントがない場合は、NULL 値が入ります。

HAS_DEFAULT DEFAULT CHAR(1) 列がデフォルト値を持つ (DEFAULT 文節または NULL 使用可能) かどうか:
N
いいえ
Y
はい
A
列は、ROWID データ・タイプおよび GENERATED ALWAYS 属性を 持ちます。
D
列は、ROWID データ・タイプおよび GENERATED BY DEFAULT 属性 を持ちます。
E
列は、FOR EACH ROW ON UPDATE 属性および GENERATED ALWAYS 属性により定義されます。
F
列は、FOR EACH ROW ON UPDATE 属性および GENERATED BY DEFAULT 属性により定義されます。
I
列は、AS IDENTITY 属性および GENERATED ALWAYS 属性により 定義されます。
J
列は、AS IDENTITY 属性および GENERATED 属性により 定義されます。
Q
列は GENERATED AS ROW BEGIN 属性を使って定義される。
R
列は GENERATED AS ROW END 属性を使って定義される。
X
列は GENERATED AS TRANSACTION START ID 属性を使って定義される。
a
列は、特殊レジスターを使用して生成された式として定義されます。
c
列は、グローバル変数を使用して生成された式として定義されます。
d
列は DATA CHANGE OPERATION を使用して生成された式として定義されます。
列がビューに関するものである場合、N が戻されます。
COLUMN_HEADING LABEL VARGRAPHIC(60) CCSID 1200
NULL 可能
LABEL ステートメント (列見出し) で指定された文字ストリング。

列見出しがない場合は、NULL 値が入ります。

STORAGE STORAGE INTEGER 列の記憶域所要量:
8 バイト
BIGINT
4 バイト
INTEGER
2 バイト
SMALLINT
(精度/2) + 1
DECIMAL
数の精度
NUMERIC
8 バイト
FLOAT、FLOAT(n) (ここで n = 25 から 53)、または DOUBLE PRECISION
4 バイト
FLOAT(n) (ここで n = 1 から 24)、または REAL
8 バイト
DECFLOAT(16)
16 バイト
DECFLOAT(34)
ストリングの長さ
CHAR または BINARY
ストリングの最大長 + 2
VARCHAR または VARBIN
ストリングの最大長 + 29
CLOB または BLOB
ストリングの長さ * 2
GRAPHIC
ストリングの最大長 * 2 + 2
VARGRAPHIC
ストリングの最大長 * 2 + 29
DBCLOB
4 バイト
DATE
3 バイト
TIME
((p+1)/2) + 7 (p はタイム・スタンプの精度) の整数部分
TIMESTAMP
データ・リンク URL およびコメントの最大長 + 24
DATALINK
42 バイト
ROWID
2147483647 バイト + 29
XML
ソース・タイプと同じ値
DISTINCT
注: この列には、すべてのデータ・タイプの記憶域所要量があります。
NUMERIC_PRECISION PRECISION INTEGER
NULL 可能
数値の列すべての精度。
注: この列では、すべての数値データ・タイプ (10 進浮動小数点数、単精度および倍精度の浮動小数点数を含む) の精度を指定します。NUMERIC_PRECISION_RADIX 列は、この列の値が 2 進数であるか、または 10 進数であるかを示します。

列が数値の列でない場合は、NULL 値が入ります。

CCSID CCSID INTEGER
NULL 可能
CHAR、VARCHAR、CLOB、DATE、TIME、 TIMESTAMP、GRAPHIC、VARGRAPHIC、 DBCLOB、XML、および DATALINK 列の CCSID の値。

列が BINARY、VARBIN、BLOB または ROWID の場合は、65535 が入ります。

列が数値データ・タイプの場合は、NULL 値が入ります。

TABLE_SCHEMA DBNAME VARCHAR(128) 該当の表またはビューが入っている SQL スキーマの名前。
COLUMN_DEFAULT DFTVALUE VARGRAPHIC(2000) CCSID 1200
NULL 可能
列のデフォルト値が存在する場合は、そのデフォルト値。 列のデフォルト値が、切り捨てなければ表示できない場合は、その列の値 はストリング 'TRUNCATED' になります。 デフォルト値は文字形式で保管されます。 以下の特殊値も存在します。
CURRENT_DATE
デフォルト値は、現在の日付です。
CURRENT_TIME
デフォルト値は、現在の時刻です。
CURRENT_TIMESTAMP
デフォルト値は、現在のタイム・スタンプです。
NULL
デフォルト値は NULL 値になり、DEFAULT NULL が明示的に指定されています。
USER
デフォルト値は、現在のジョブ・ユーザーです。
special-register
列 HAS_DEFAULT に値 'a' が含まれている場合、特殊レジスターの名前。
global-variable
列 HAS_DEFAULT に値 'c' が含まれている場合、グローバル変数の修飾名。
DATA CHANGE OPERATION
列 HAS_DEFAULT に値 'd' が含まれている場合。

以下の場合、NULL 値が入ります。

  • 列にデフォルト値がない場合 (例えば、列に IDENTITY 属性が指定されている場合、列が行 ID である場合、または列が行変更タイム・スタンプ列、行開始列、行終了列、またはトランザクション開始 ID 列である場合)、または
  • DEFAULT 値が明示的に指定されていない場合。
CHARACTER_MAXIMUM_LENGTH CHARLEN INTEGER
NULL 可能
データ・タイプが 2 進ストリング、文字ストリング、グラフィック・ストリング、および XML の場合は、ストリングの最大長。

列がストリングでない場合は、NULL 値が入ります。

CHARACTER_OCTET_LENGTH CHARBYTE INTEGER
NULL 可能
データ・タイプが 2 進ストリング、文字ストリング、グラフィック・ストリング、および XML の場合は、バイト数。

列がストリングでない場合は、NULL 値が入ります。

NUMERIC_PRECISION_RADIX RADIX INTEGER
NULL 可能
NUMERIC_PRECISION の列で指定される精度が、2 進数 と 10 進数のどちらの数値で指定されるかを指示します。
2
2 進数: 浮動小数点数の精度は 2 進数で指定されます。
10
10 進数: 他の数値タイプはすべて 10 進数で指定されます。

列が数値の列でない場合は、NULL 値が入ります。

DATETIME_PRECISION DATPRC INTEGER
NULL 可能
日付、時刻、またはタイム・スタンプの小数部分。
0
データ・タイプが DATE および TIME の場合
0-12
データ・タイプが TIMESTAMP の場合 (小数秒)

列が日付、時刻、またはタイム・スタンプの列でない場合は、NULL 値が入ります。

COLUMN_TEXT LABELTEXT VARGRAPHIC(50) CCSID 1200
NULL 可能
LABEL ステートメント (列テキスト) で指定された文字ストリング。

列テキストがない場合は、NULL 値が入ります。

SYSTEM_COLUMN_NAME SYS_CNAME CHAR(10) 列のシステム名
SYSTEM_TABLE_NAME SYS_TNAME CHAR(10) 表またはビューのシステム名
SYSTEM_TABLE_SCHEMA SYS_DNAME CHAR(10) スキーマのシステム名
USER_DEFINED_TYPE_SCHEMA TYPESCHEMA VARCHAR(128)
NULL 可能
特殊タイプの場合は、スキーマの名前。

列が特殊タイプでない場合は、NULL 値が入ります。

USER_DEFINED_TYPE_NAME TYPENAME VARCHAR(128)
NULL 可能
特殊タイプの名前。

列が特殊タイプでない場合は、NULL 値が入ります。

IS_IDENTITY IDENTITY VARCHAR(3) この列は、列が識別列かどうかを指定します。
NO
列は識別列ではありません。
YES
列は識別列です。
IDENTITY_GENERATION GENERATED VARCHAR(10)
NULL 可能
この列は、列が GENERATED ALWAYS か GENERATED BY DEFAULT かを 識別します。
ALWAYS
列の値は常に生成されます。
BY DEFAULT
列の値はデフォルトにより生成されます。

この列が、ROWID 列、ID 列、行変更タイム・スタンプ列、行開始列、行終了列、トランザクション開始 ID 列、および生成式列でない場合、NULL 値が入ります。

IDENTITY_START START DECIMAL(31,0)
NULL 可能
識別列の開始値。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

IDENTITY_INCREMENT INCREMENT DECIMAL(31,0)
NULL 可能
識別列の増分値。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

IDENTITY_MINIMUM MINVALUE DECIMAL(31,0)
NULL 可能
識別列の最小値。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

IDENTITY_MAXIMUM MAXVALUE DECIMAL(31,0)
NULL 可能
識別列の最大値。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

IDENTITY_CYCLE CYCLE VARCHAR(3)
NULL 可能
この列は、識別列の値が最小値または最大値に達した後も、値の生成 を続けるかどうかを識別します。
NO
値の生成は継続されません。
YES
値の生成は継続されます。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

IDENTITY_CACHE CACHE INTEGER
NULL 可能
アクセスを高速化するために事前割り振りが可能な識別値の数を指定します。 ゼロは、値が事前割り振りされないことを示します。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

IDENTITY_ORDER ORDER VARCHAR(3)
NULL 可能
識別値を要求された順序で生成しなければならないかどうかを 指定します。
NO
値は、要求された順序で生成する必要はありません。
YES
値は、要求された順序で生成する必要があります。

列が IDENTITY 列でない場合は、NULL 値が入ります。

COLUMN_EXPRESSION EXPRESSION DBCLOB(2097152)
CCSID 1200
NULL 可能
列が式の場合は、その式が入ります。

列が式でない場合は、NULL 値が入ります。

HIDDEN HIDDEN CHAR(1) 列が暗黙の列リストに含まれるかどうかを指定します。
P
部分的に隠されている。
N
隠されていない。
HAS_FLDPROC FLDPROC CHAR(1) 列にフィールド・プロシージャーがあるかどうかを示します。
N
列にフィールド・プロシージャーがありません。
Y
列にフィールド・プロシージャーがあります。
INLINE_LENGTH ALLOCATE INTEGER
NULL 可能
可変長の列に割り振られた長さ (ALLOCATE) を指定 します。

列が可変長でない場合は、NULL 値が入ります。

NORMALIZE NORMALIZE CHAR(1)
NULL 可能
アプリケーションから渡されるときに列データの正規化が必要かどうかを 指定します。
0
列は正規化されません。
1
列は正規化されます。

列に Unicode データが含まれていない場合は、NULL 値が入ります。

DATALINK_LINK_CONTROL DL_LINKC CHAR(1)
NULL 可能
DATALINK 列のリンクされたファイルが存在するかどうかを判別するための検査が実行されるかどうかを指定します。
0
検査は実行されません。
1
検査が実行されます。

列のデータ・タイプが DATALINK でない場合は、NULL 値が入ります。

DATALINK_INTEGRITY DL_INTEG CHAR(1)
NULL 可能
DATALINK 値とリンクされたファイルとの間のリンクの整合性レベルを指定します。
0
ALL

列のデータ・タイプ が DATALINK でないか、データ・リンクに NO LINK CONTROL が指定されている場合は、NULL 値が入ります。

DATALINK_READ_PERMISSION DL_READP CHAR(1)
NULL 可能
DATALINK 値に指定されたファイルの読み取り許可を決定する方法を指定します。
0
FS
1
DB

列のデータ・タイプ が DATALINK でないか、データ・リンクに NO LINK CONTROL が指定されている場合は、NULL 値が入ります。

DATALINK_WRITE_PERMISSION DL_WRITEP CHAR(1)
NULL 可能
DATALINK 値に指定されたファイルの書き込み許可を決定する方法を指定します。
0
FS
1
BLOCKED

列のデータ・タイプ が DATALINK でないか、データ・リンクに NO LINK CONTROL が指定されている場合は、NULL 値が入ります。

DATALINK_RECOVERY DL_RECOVER CHAR(1)
NULL 可能
DATALINK 列のリンクされたファイルのポイント・イン・タイム・リカバリーがサポートされるかどうかを指定します。
0
NO

列のデータ・タイプ が DATALINK でないか、データ・リンクに NO LINK CONTROL が指定されている場合は、NULL 値が入ります。

DATALINK_UNLINK_CONTROL DL_UNLINKC CHAR(1)
NULL 可能
ファイルがリンク解除されるときに DataLink File Manager が実行する処置を指定します。
0
RESTORE
1
DELETE

列のデータ・タイプ が DATALINK でないか、データ・リンクに NO LINK CONTROL が指定されている場合は、NULL 値が入ります。

DDS_TYPE DDS_TYPE CHAR(1)
NULL 可能
列のデータ記述仕様 (DDS) データ・タイプを指定します。
SECURE SECURE CHAR(1)
NULL 可能
データベース・モニターまたはプラン・キャッシュ内で保護する必要があるデータを列が含んでいるかどうかを 指定します。
0
列には、データベース・モニターまたはプラン・キャッシュ内で保護する必要があるデータ は含まれていません。
1
列には、データベース・モニターまたはプラン・キャッシュ内で保護する必要があるデータ が含まれています。