統計マネージャーによる統計の収集

統計の収集は統計マネージャーと呼ばれる別個のコンポーネントが処理します。統計情報を Query 最適化プログラムが使用して、照会の最適アクセス・プランを判別することができます。 Query 最適化プログラムのアクセス・プランの選択はテーブルにある統計情報に基づいているため、この情報が現行のものとなっていることが重要です。

多くのプラットフォーム上では、統計収集は手動のプロセスであり、 データベース管理者がその責任を持ちます。 IBM® i 製品では、データベース統計収集プロセスは自動的に実行され、統計を手動で更新する必要はほとんどありません。

統計マネージャーは実際には照会を実行または最適化しません。 統計マネージャーは、メタデータへのアクセス、および照会を最適化するのに必要な他の情報へのアクセスを制御します。 統計マネージャーはこの情報を使用して、Query 最適化プログラムが提出する質問に応答します。 応答は、テーブル・ヘッダー情報から、既存の索引から、または単一列統計から取り出すことができます。

変更の始まり推定での索引の使用には、保守済み一時索引 (MTI) が含まれます。統計マネージャーは MTI を標準永続索引と同じ方法で使用できます。推定で使用する索引を決定する際に、統計エンジンは、永続索引を等価の MTI よりも優先します。変更の終わり

統計マネージャーは、必ず最適化プログラムから質問に応答する必要があります。 応答を備えるのに使用できる最適の方法を使用します。 例えば、単一列統計を使用するかもしれませんし、索引に対してキー範囲見積もりを実行する可能性もあります。応答と共に、サイジング・アルゴリズムにいっそう裁量を持たせるために最適化プログラムが使用できる信頼度を、統計マネージャーは最適化プログラムに戻します。グループ要求用に見積もるグループの数に関して統計マネージャーの信頼度が低い場合、最適化プログラムは割り振られる一時ハッシュ・テーブルのサイズを増加させることができます。