SCHEDULED_JOB_INFO ビュー

SCHEDULED_JOB_INFO ビューは、ジョブ・スケジュール項目処理 (WRKJOBSCDE) コマンド・インターフェースによっても表示できる情報を返します。各ジョブ・スケジュール項目には、バッチ・ジョブを一度、または定期的なスケジュール間隔で自動的に投入するための情報が入っています。

次の表は、ビューの列について説明しています。 システム名は SCHED_JOB です。スキーマは QSYS2 です。

表 1. SCHEDULED_JOB_INFO ビュー
列名 システム列名 データ・タイプ 説明
SCHEDULED_JOB_ENTRY_NUMBER ENTRYNO INTEGER 項目をジョブ・スケジュールに追加する時にそのジョブ・スケジュール項目に割り当てられた番号。
SCHEDULED_JOB_NAME SCDJOBNAME VARCHAR(10) ジョブ・スケジュール項目の名前。

これは,ジョブの投入時に使用される完全に修飾されたジョブ名の単純ジョブ名の部分です。 また,これは,変更,保留,解放,および除去機能を介してジョブ・スケジュール項目を識別するためにも使用されます。

SCHEDULED_DATE_VALUE SCDDATEV VARCHAR(14) ジョブの投入がスケジュールされている日付を示します。
SCHEDULED_DATE
SCHEDULED_DATE 列に含まれている日付が使用されます。
SCHEDULED_DAYS
SCHEDULED_DAYS 列に含まれている曜日が使用されます。
*MONTHSTR
月の最初の日が使用されます。
*MONTHEND
月の最終日が使用されます。
SCHEDULED_DATE SCDDATE DATE

NULL 可能

ジョブの投入がスケジュールされている日付。

SCHEDULED_DATE_VALUE 列が SCHEDULED_DATE でない場合は、NULL 値が入ります。

SCHEDULED_TIME SCDTIME TIME ジョブがスケジュール日に投入されるようにスケジュールされている時刻。
SCHEDULED_DAYS SCDDAYS VARCHAR(34)

NULL 可能

特定の日付が指定されていない場合にジョブが投入される曜日。

値は、*MON、*TUE、*WED、*THU、*FRI、*SAT、*SUN のすべてまたは一部が含まれたコンマ区切りのストリングです。7 つすべての値を表す単一値 *ALL が返されることがあります。

SCHEDULED_DATE_VALUE が SCHEDULED_DAYS でない場合は、NULL 値が入ります。

FREQUENCY FREQUENCY VARCHAR(8) ジョブの投入頻度。
*ONCE
ジョブは1回投入されるようにスケジュールされます。
*WEEKLY
ジョブは毎週同じ日のスケジュール時刻に投入されるようにスケジュールされます。
*MONTHLY
ジョブは毎月同じ日のスケジュール時刻に投入されるようにスケジュールされます。
RELATIVE_DAYS_OF_MONTH RELDAYSMON VARCHAR(13)

NULL 可能

(SCHEDULED_DAYS 列にリストされている曜日について) 月において、ジョブの実行がスケジュールされているオカレンスを示します。値は、以下に示す値の中から最大 5 つの値が含まれたコンマ区切りのストリングです。
1
ジョブは、月の当該曜日 (例えば、SCHEDULED_DAYS: *MON および *WED) の最初のオカレンスにスケジュールされています。
2
ジョブは、月の曜日の 2 番目のオカレンスにスケジュールされています。
3
ジョブは、月の曜日の 3 番目のオカレンスにスケジュールされています。
4
ジョブは、月の曜日の 4 番目のオカレンスにスケジュールされています。
5
ジョブは、月の曜日の 5 番目のオカレンスにスケジュールされています。
*LAST
ジョブは、月の曜日の最後のオカレンスにスケジュールされています。

FREQUENCY 列の値が MONTHLY でないか SCHEDULED_DAYS が NULL の場合は、NULL 値が入ります。

RECOVERY_ACTION RECOVERY VARCHAR(7) ジョブの投入がスケジュールされている時刻にシステムが電源遮断状態または制限状態になっている場合に実行する回復処置。
*SBMRLS
ジョブは、解放されたジョブとしてジョブ待ち行列に投入されます。
*SBMHLD
ジョブは、保留ジョブとしてジョブ待ち行列に投入されます。
*NOSBM
ジョブはジョブ待ち行列に投入されません。
NEXT_SUBMISSION_DATE NXTSUBDATE DATE

NULL 可能

このジョブを投入するために、ジョブ・スケジューリング処理が次にスケジュールされる日付。

ジョブの再投入がスケジュールされていない場合は、NULL 値が入ります。

STATUS STATUS VARCHAR(9) ジョブ・スケジュール項目の状況。
HELD
項目は保留されます。 項目がスケジュール日時に HELDの状況である場合には,ジョブは投入されません。
保存
項目は,ONCE の頻度および *YES の保管値で定義され、時刻はスケジュール日付および時刻より遅くなります。
SCHEDULED
項目はジョブのスケジュール日付および時刻まで投入を待機します。
JOB_QUEUE_NAME JOBQ VARCHAR(10) ジョブの投入がスケジュールされるジョブ待ち行列。 特殊値 *JOBD が含まれることがあります。この特殊値は、JOB_DESCRIPTION_NAME 列および JOB_DESCRIPTION_LIBRARY_NAME 列にリストされているジョブ記述に指定されているジョブ待ち行列にジョブが投入されることを意味します。
JOB_QUEUE_LIBRARY_NAME JOBQLIB VARCHAR(10)

NULL 可能

ジョブ待ち行列が入っているライブラリー。

JOB_QUEUE_NAME が *JOBD の場合は、NULL 値が入ります。

JOB_QUEUE_STATUS JOBQSTATUS VARCHAR(10)

NULL 可能

ジョブ待ち行列の状況。
HLD
ジョブ待ち行列は保留されますが,活動サブシステムに接続されません。
HLD/SBS
ジョブ待ち行列は保留されて,活動サブシステムに接続されます。
LOCKED
ジョブ待ち行列上でロックを行うことができないために,ジョブ待ち行列の状況を判別することはできません。
RLS
ジョブ待ち行列は解放されますが,活動サブシステムに接続されません。
RLS/SBS
ジョブ待ち行列は解放されて,活動サブシステムに接続されます。

JOB_QUEUE_NAME が *JOBD の場合、ジョブ待ち行列が見つからないか損傷を受けている場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

DATES_OMITTED OMITDATES VARCHAR(219)

NULL 可能

ジョブの実行がスケジュールされない日付を示した最大で 20 日の日付 (*ISO フォーマット) が含まれたコンマ区切りのストリング。

除外する日付が指定されていない場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

SCHEDULED_BY CREATEDBY VARCHAR(10) ジョブ・スケジュールに項目を追加したジョブのユーザー・プロファイル。
DESCRIPTION TEXT VARCHAR(50)

NULL 可能

ジョブ・スケジュール項目の説明テキスト。

ジョブ・スケジュール項目に説明がない場合は、NULL 値が入ります。

COMMAND_STRING COMMAND VARCHAR(512)

NULL 可能

投入されたジョブで実行されるコマンド。

情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

USER_PROFILE_FOR_SUBMITTED_JOB SBMJOBUSR VARCHAR(10)

NULL 可能

ジョブの投入時に使用されるユーザー・プロファイル。ジョブ記述からのユーザー・プロファイルが使用されていることを示す特殊値 *JOBD が入ることがあります。

情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

JOB_DESCRIPTION_NAME JOBD VARCHAR(10)

NULL 可能

ジョブの投入時に使用されるジョブ記述。 投入されたジョブが実行されるユーザー・プロファイルに指定されているジョブ記述が使用されることを示す特殊値 *USRPRF が入ることがあります。

情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

JOB_DESCRIPTION_LIBRARY_NAME JOBDLIB VARCHAR(10)

NULL 可能

ジョブ待ち行列が入っているライブラリー。

JOB_DESCRIPTION_NAME の値が *USRPRF の場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

MESSAGE_QUEUE_NAME MSGQ VARCHAR(10)

NULL 可能

このジョブ・スケジュール項目のメッセージを送信する先のメッセージ待ち行列の名前。投入されたジョブが実行されるユーザー・プロファイルに指定されているメッセージ待ち行列が使用されることを示す特殊値 *USRPRF が入ることがあります。

特定のメッセージ待ち行列がこのジョブ・スケジュール項目に関連付けられていない場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

MESSAGE_QUEUE_LIBRARY_NAME MSGQLIB VARCHAR(10)

NULL 可能

メッセージ待ち行列が入っているライブラリー。

MESSAGE_QUEUE_NAME に NULL または特殊値 *USRPRF が含まれている場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

LAST_SUCCESSFUL_SUBMISSION_
  TIMESTAMP

SBMTIMSTMP TIMESTAMP(0)

NULL 可能

ジョブ・スケジュール項目のバッチ・ジョブが最後に正常に投入されたときのタイム・スタンプ。

ジョブの投入にジョブ・スケジュール項目が使用されていない場合は、NULL 値が入ります。

LAST_SUCCESSFUL_SUBMISSION_JOB LASTSBMJOB VARCHAR(28)

NULL 可能

このスケジュール済みジョブの最後の投入時に使用された修飾ジョブ名。

スケジュール済みジョブがこれまで投入されていない場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

LAST_ATTEMPTED_SUBMISSION_
  TIMESTAMP

ATTSBMTIM TIMESTAMP(0)

NULL 可能

このスケジュール済みジョブが最後に投入されたときのタイム・スタンプ。

スケジュール済みジョブがこれまで投入されていない場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

LAST_ATTEMPTED_SUBMISSION_STATUS SBMJOBSTS VARCHAR(68)

NULL 可能

このスケジュール済みジョブが最後に投入されたときに関する状況。値は次の通りです。
  • JOB SUCCESSFULLY SUBMITTED
  • LAST JOB SUBMISSION FAILED, CHECK THE JOB MESSAGE QUEUE FOR DETAILS
  • JOB NOT SUBMITTED DUE TO HELD STATUS
  • JOB SUBMITTED AFTER SCHEDULED TIME AS SPECIFIED BY RECOVERY ACTION
  • JOB NOT SUBMITTED AS SPECIFIED BY RECOVERY ACTION

スケジュール済みジョブがこれまで投入されていない場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

KEEP_ENTRY KEEP VARCHAR(3)

NULL 可能

ジョブが投入された後にジョブ・スケジュール項目が保持されるのか除去されるのか。
YES
ジョブ・スケジュール項目は保持されます。
NO
ジョブ・スケジュール項目は除去されます。

FREQUENCY 列に *ONCE が含まれていない場合、または情報が使用可能でない場合は、NULL 値が入ります。

明示的に保留されたため、または 1 回のみ実行されるようにスケジュールされ、スケジュール日付および時刻が過ぎたために有効ではなくなっているジョブ・スケジュール済み項目を確認します。
SELECT * FROM QSYS2.SCHEDULED_JOB_INFO WHERE STATUS IN ('HELD', 'SAVED')
  ORDER BY SCHEDULED_BY;