dspmsg - メッセージ・カタログのメッセージを表示する
構文
dspmsg [-n] [-s set] catalog msgid [ defaultMsg [ arguments ... ] ]
説明
dspmsg ユーティリティーは、GENCAT CL コマンドで作成されたメッセージ・カタログのメッセージを表示します。 メッセージは標準出力に書き込まれます。 複数の言語に翻訳されるメッセージをスクリプトが表示する必要があるときは、 echo または print の代わりに dspmsg ユーティリティーを使うことができます。
オプション
- -n
- 指定されたメッセージを置換なしに表示します。
- -s set
- メッセージ・カタログ内に指定された set でメッセージを検索します。 set のデフォルト値は 1 です。
オペランド
catalog オペランドは、メッセージ・カタログへのパス名を指定します。 相対パス名を使ってカタログを指定すると、 カタログの検索には NLSPATH 変数と LC_MESSAGES ロケール・カテゴリーが使われます。
msgid オペランドは、 メッセージ・カタログで検索するメッセージ ID を指定します。
指定した catalog または msgid が見つからないと、 代わりにオプションの defaultMsg が表示されます。 defaultMsg オペランドを指定しないと、システム生成メッセージが表示されます。
オプションの arguments に %s、%n$s、%ld、 または %n$ld printf() 変換指定が入っていると、その arguments は出力メッセージに置き換えられます。 その他の変換指定は無効です。 ただし通常の制御文字エスケープ (たとえば、¥n) はサポートされます。
終了状況
- 0 正常終了。
- >0 エラー発生。
例
カタログ mycat のメッセージ 5 を表示する場合:
dspmsg mycat 5 "Message not found" hello