FLOOR
FLOOR 関数は、式 に等しいか数値式より小さい最大の整数を戻します。
- expression
- 任意の組み込み数値、文字ストリング、 またはグラフィック・ストリングのデータ・タイプの値を戻す式。 ストリング引数は、関数を評価する前に倍精度の浮動小数点にキャストされます。 ストリングを倍精度の浮動小数点に変換する方法については、DOUBLE_PRECISION または DOUBLEを参照してください。
関数の結果のデータ・タイプと長さ属性は引数と同じになります。ただし、引数が 10 進数の場合の位取りは 0 になります。例えば、データ・タイプが DECIMAL(5,5) の引数の場合、結果は DECIMAL(5,0) となります。
引数が NULL になる可能性がある場合は、結果も NULL になる可能性があります。 引数が NULL の場合は、結果は NULL 値になります。
注記
DECFLOAT 特殊値が関係する場合の結果: 10 進浮動小数点値の場合、特殊値は次のように扱われます。
- FLOOR(NaN) は NaN を返します。
- FLOOR(-NaN) は -NaN を返します。
- FLOOR(Infinity) は Infinity を返します。
- FLOOR(-Infinity) は -Infinity を返します。
- FLOOR(sNaN) および FLOOR(-sNaN) は警告またはエラーを返します。1
例
- 小数点の右側の桁をすべて切り捨てるために、FLOOR 関数を使用します。
SELECT FLOOR(SALARY) FROM EMPLOYEE
- 正負両方の数値に関して FLOOR を使用します。
この例ではそれぞれ、SELECT FLOOR( 3.5), FLOOR( 3.1), FLOOR(-3.1), FLOOR(-3.5) FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
が戻されます。3. 3. -4. -4.
1 SQL_DECFLOAT_WARNINGS 照会オプションに *YES を指定すると、NaN および -NaN がそれぞれ警告と一緒に返されます。