DOUBLE_PRECISION または DOUBLE
DOUBLE_PRECISION と DOUBLE の関数は、浮動小数点表現を返します。
DOUBLE_PRECISION と DOUBLE の関数は、次のものの浮動小数点表現を戻します。
- 数値
- 10 進数の文字ストリング表現またはグラフィック・ストリング表現
- 整数の文字ストリング表現またはグラフィック・ストリング表現
- 浮動小数点数の文字ストリング表現またはグラフィック・ストリング表現
- 10 進浮動小数点数の文字ストリング表現またはグラフィック・ストリング表現
数値から倍精度に
- numeric-expression
- 任意の組み込み数値データ・タイプの値を戻す式。
結果は、式が倍精度浮動小数点数の列または変数に割り当てられていた 場合に得られるものと同じ数値になります。
ストリングから倍精度に
- string-expression
- 数値の文字ストリング表現またはグラフィック・ストリング表現の値を戻す式。
引数がストリング式 の場合、結果は、CAST(ストリング式 AS DOUBLE PRECISION で得られる数値と同じです。 先行ブランクと末尾ブランクは除去され、結果のストリングは、浮動小数点数、10 進浮動小数点数、整数、または 10 進数の定数を形成する際の規則に合致している必要があります。
数値の整数部分からストリング式 の小数桁数を区切るために使用する必要のある 1 バイトの文字定数は、デフォルトの小数点文字です。 詳しくは、小数点を参照してください。
この関数の結果は、倍精度浮動小数点数になります。 引数が NULL になる可能性がある場合は、結果も NULL になる可能性があります。 引数が NULL の場合は、結果は NULL 値になります。
注記
代替構文: FLOAT は、DOUBLE_PRECISION および DOUBLE の同義語です。
アプリケーションの移植性を拡張するには、CAST 指定を使用します。 詳しくは、CAST の指定を参照してください。
例
- 表 EMPLOYEE を使用して、何らかの手数料を得ている社員について、給与に占める手数料の割合を求めます。
給与 (列 SALARY) および手数料 (列 COMM) のデータ・タイプは、DECIMAL (10 進数) です。
範囲外の結果が生じる可能性を避けるために、除算が浮動小数点数で行われるように、SALARY に対して DOUBLE-PRECISION が使用されます。
SELECT EMPNO, DOUBLE_PRECISION(SALARY)/COMM FROM EMPLOYEE WHERE COMM > 0